[indology-FAQ (private edition // in Japanese)]

インド学 FAQ (private edition)

インド学に関する ありがちな疑問と それに対する答を集めてみました。

ただし、このページの内容は、 1995 年から 1997 年頃までの 状況について主に述べており、とくに計算機関係については内容が 古くさくなってしまっている箇所が目立ちますが、 その多くはそのまま保存してあります。(2002.04)

[ Since Aug. 9, 1995 ]


「インド学」について

Q:「インド学」なんて、ちょっと怪しいですね。

A:とんでもない。超あやしいです。(^_^)

Q:これって、ちゃんとした「学問」なんでしょうか?

A:一部の国立大学には「インド学研究室」(に類するもの)がありますから、 まあ、「学問」と言っても差し支えないのではないかと:-)

Q:研究の目的は何ですか?

A:それは人それぞれでしょう :D

Q:仏教における「さとり」を極めたいんですけど。

A:残念ですが「インド学」はあなたの好奇心を満足させてくれそうにありません。 真理をきわめたいなら、どこかの(まともそうな)寺か、あるいは、 そのへんの教祖様に弟子入りした方がいいでしょう。 なぜならインド学は「学」ですから「真理」より「真実」を重視するからです。 ... わかります?

Q:やっぱりヨガの修行とかするんですか?

A:「修行しないと意味がない」という人もいるかもしれませんが:-p、 修行の体験に基づいた知見は所詮「個人的感想にすぎない」ため、 なかなか学問的には認められません。そのため、 何らかの学問的成果を期待して ヨーガの修行をしてる人はさすがに いないでしょう。

Q:「印度哲学」と「インド哲学」は違うんですか?

A:アイバ的には全く同じです (^o^;

. . . と書くだけだと専門家の方がたから抗議のメイルが来そうですので 補足しておきます。東大には印度哲学という名前の講座があるのですが、 これは大きく「インド哲学」と「仏教学」に分かれるそうです。 このことから「印度哲学 == インド哲学 + 仏教学」という図式ができ、 それが一部専門家のなかで広く浸透している模様です。 でも、この図式で納得できないこともあります。この「仏教学」には 日本仏教も含まれているのです。なぜ「印度哲学」に日本仏教が含まれる のでしょう? 「日本印度化計画」なる邪悪な企みが成就してしまった ということなのでしょうか? (んなわけナイか^^;) . . . なーんてことが気になりだした人は [ここ]をクリックしてください。


新興宗教などについて

Q:「オウム真理教」にまつわる事件をどう思われますか?

A:私個人の意見なんですが、幹部連中は自らの意志であれをおこなっ ているはずなのに、「アサハラに命令されてしかたなくやった」なんて 言ってますよね。あれは卑怯だと思います。

Q:いや、そうじゃなくて(苦笑) 思想的にどう、とか..

A:その手の新興宗教の内容に関しては我々ではなくて宗教学の人たちに 聞いてください (^_^;
# ... なんて振られても宗教学の人たちは困るだろうけどね:-P

Q:「オウム真理教」が危険な集団であることを指摘できない「宗教学」 は意味がない、という批判が一部のあいだに聞かれましたが..

A:それは筋ちがいでしょう:-P

Q:「アガスティアの葉」って絶対インチキだ!!

A:それで ?

Q:ひょっとして、あなたは「アガスティアの葉」を信じてるんですか?!

A: . . . 興味ないス (-_-)


言語について

Q:「さんすくりっと語」とかいうやつの特徴を教えてください。

A:難解なこと:-p

Q:パーリ仏教はスリランカ・タイなどに伝わっていると聞いてますが、 タイに伝わってるやつはタイの文字で書かれてますよね。ということは、 タイに伝わるテキストとスリランカのテキストは全くの別物と考えて よいのでしょうか?

A:これは本当に FAQ ですか? (^_^;
両者は文字がちがっていても内容はほとんど同じで、 diff をとればわかる程度の違いしかないはずです。

Q:ブッダはパーリ語で話していたというのは本当ですか?

A:そのブッダというのは仏教の開祖ガウタマ様のことですよね。 でも、あのひとがパーリ語で会話していたというのは初耳ですが..

Q:じゃあ、どんな言葉を使っていたのでしょうか?

A:うーむ。これは調べる手立てがないので、難しい問題ですね。 ま「ブッダの再来」を自称する方は何人かおられますから、 その方たちに聞いてみるしかないかもしれません:-p

... なんて冗談はさておいて。 仏教の開祖は、マガダ地方およびその近辺を転々とされながら、 その土地土地にあわせて アルダ・マーガディー系の方言を使い分けられていたのではないか、と (当時)国際仏教学研究所の湯山先生が話されていたような記憶が ウッスラとあります。


内容について

Q:いわゆる「さとり」と「トリップ」は方法がちがうだけで中身は同じ と聞いたんですが、本当ですか?

A:なんかヒッピーみたいなことを言ってますね:-p

Q:ちゃんと答えてください。何か答えられないワケでもあるんですか?

A:あいにく私は「さとり」の境地を体験したことも「トリップ」も したことがありませんので、何もコメントできません。あしからず。

Q:「さとり」はかなり重要なことだと思いますが、それについて「何も コメントできません。あしからず」とは何ですか!それでもあなたは 研究者のつもりなんですか?!

A:まあ、いちおう、そのつもりですが (^_^;

Q:では神通についてはどうお考えですか?? 超自然的な力を否定してしまったら、仏教とか仏教学は宗教ではなく ただの哲学になってしまいます。それだと 「一切衆生済度」の力は流れてきませんよ。

A:えーと、確認しておきたいんですけど、「仏教学」は「仏教」と 同じではないのですよ。いいですか? 「仏教学」は(基本的には)「仏教およびその周辺事項」を対象にした 学問(基本的には文献学)なんです。 [もっと]

Q:ちょ、ちょっと待って!! じゃあ、 インド学・仏教学をやってる人って、どういう目的のために 仏教(釈尊とそのお弟子方が筆舌につくしがたい修行の末に 生み出された思想・言説)を「研究」しておられるのでしょうか?

現代の日本で(いや、世界で)悩む苦しんでいる多くの人を救うための より「確かな道・方法論」を仏教から見出すために「研究」を しておられるのでしょうか?

A:え?! (絶句) . . . そこに天から声が!! (シュルティ?!)

少なくとも 私は人々を救うために研究しているのではありません。私の個人的な学問 的興味を満たすことのみが目的です。
そもそも、「釈尊とそのお弟子方が筆舌につくしがたい修行の末に生み出 された思想・言説」とか、「より『確かな道・方法論』」などといった価 値判断は、まったく学問とは無縁のものだと私は考えています。
私自身は仏教を専門にしているわけではないのであまり突っ込んだことは いいたくありませんが、ゴータマがどのような目的で仏教を創設しようと 私には関係ありません。そういうものを勝手に詮索することは、自分の 価値判断に対象をあてはめることになり、非常に危険なことだと思います。
おお、これほどの文句をこんなスラスラと発言してしまわれるとは!! さすが !! (^o^)

Q:ふーん。 「学問」を、市井に生きる方が自分の趣味で(自腹を切って 笑) やっておらるのであれば、それでよい(社会的目的は必要ない)と思います。 . . . でも、大学で研究してるんですよね。 てことは国民のおさめた税金を使ってるわけですし、 「少しは社会に(国民に、納税者に)還元できるような研究」という点を、 大学の研究者の方々はもう少しお考えいただいても、 よろしいのではないでしょうか?

A:ばかじゃねーの ?! (怒)

それが社会に還元してるかどうかを、どーやって見分けるんだよ?! どーせ、てめーは、 そのクソ狭い価値観と一致したとこだけを「社会に還元」してると認めて、 それ以外はダメだって考えるんだろ?! だってそーじゃん。てめーの 「仏教学批判」って、結局そーいうことなわけじゃん。「救済」たって、 てめーが「救済」と認めるもの以外は救済じゃないんだろ?! このクソバカめ、てめーみたいなのを「偽善者」って言うんだよ! (-_-#

. . . さて。「学問と社会」の関係について、たしかに今の社会の 多くの人たちにとって直接役に立たないようなものに金を出してまで やる必要はあるのか? ということはよく聞きます。でも 「学問がいまの社会常識の要求に応える」という枠組でいったら学問は 学問ではなくなると思うんですよ。 「学問が、新たな社会常識を作り上げていく」というのが大事なのでは ないでしょうか。すでに社会的なニーズがあるものについては、ある程度の 収益が見込めることから考えましても、 企業にお任せするのが筋ではないかと。 . . . 間違ってます?
# というか、そうでもないとインド学というより文学部そのものが 何なの? という話になるんですよ (-_-)

で、このような問題はインド学(文学部)特有の問題かと思ったら、どうも そうじゃないみたいですね (^_^;
[ 黒木のなんでも掲示板 ] (東北大理学部の黒木さん) にあった記事: [ Subject: 税金の無駄使いをするな! ] うーん。 とにかく「われわれの税金を使って!!」という殺し文句さえ使えば自分に 正義があると思い込んでる輩はちょっと . . (-_-;


ワープロ・コンピュータ関係

Q:原稿とかは、やっぱり手書きで書くんですか?

A:国文学研究室とはちがって:-p、 最近はワープロなどで原稿を書くのが一般的です。
ある人が TeX を使って作成し 400dpi のプリンタで打ち出した資料を 発表のときに配布したら、そのあと「これは何というワープロを使ったのですか」と 質問攻めにあったそうな:-p (本人曰「もっと肝心なこと聞けよ〜 (-_-)」)

Q:インド学の人は、いろんなあやしい言語を扱っていると聞きましたが、 そのへんはどうやっているんでしょう?

A:たいていの文字はアルファベットなどで代替表現できますので、 それで代用するパターンが多いです。たとえば「さっとば」を sattva と 表現したりとか、ね。ただしチベット語に関してはアルファベットでの 代替のしかたにいくつかの流派?があるため、なるべくチベット文字のまま 表記するのが望ましいと言われています。

Q:で、その「チベット文字」のフォントは存在してるんですか?

A:あります。NEC PC-98 用(など?)の KOA Technomate とかいうワープロに対応したフォントはあります。 が、値段がムチャクチャ高いので、相場は Freeware で、かつ TeX で使える フォントを探しているところなんですが、まだ見つかっていません。
... と書いていましたが、ついに発見 (^o^) (1996/2 の話)

また Mac/Windows 用のフォントも発見しちゃったよーん。 (大谷大学かな? が Macintosh 用のフォントを作っているようです)
# Windows 用の TrueType font を何とか TeX に流用できんかなあ..

Q:チベット文字以外のフォントについてはどうなんですか?

A:ナーガリーなら TeX でも使えるセットがあります。実際、相場は 喜んで使っています。 ただ tabular 環境との相性が悪いようです。これはひょっとして jlatex との相性の悪さなのかもしれない.. (-_-;

ただし学会の趨勢としまして、サンスクリット語はローマナイズで 表記するのが一般的と考えられているようですので、たとえば ナーガリーのフォントが学術目的で利用されることは 少ないみたいです。


インド学な人たちについて

Q:「インド学」をやってる人たちは、某オ○ム真理教の人たちと、 どういった点が ちがっていますか? あるいは同類なんでしょうか?

A:インド学な人で「ハルマゲドン」が起きると信じてる人は、 たぶん、ひとりもいないでしょうから、その点は異なっているといえます。

Q:サンスクリット語が読めないと人間扱いされないというのは本当ですか?

A:当然です:-p
情報工学を専攻してるくせにプログラミング言語をひとつも知らないのと 同じようなものですから:-p

Q:東北大のインド学研究室では、OBが結婚する時など「お役立てください」と いってカーマ・スートラの和訳の本を プレゼントするのが通例になっているという噂を聞いたのですが..

A:デマです(笑)
でも、もし本当だったとして、どういう時に使うのでしょう? 増大法ですか??

Q:このあいだ東北大のインド学研究室にお邪魔したところ、身体の大きな 人がけっこういたのですが、これは「インド学」と何か関係でもあるので しょうか?

A:あるかもしれません。「大きい」が「背が高い」という意味でしたら、 まあ、それだけ「頭が天国に近い」ということもいえるわけですし:-)
# (東北大の)インド学研究室が文学部の最上階にあるのと同じ現象ですね:-)

Q:インド学をやってる人って、かなり変わった人が多いのではありませんか? 私が知ってる人で、インド学をやってる人がいたんですが、 研究室でパイプ椅子の上に座蒲団をしいて、その上に正座して 勉強している最中に、いきなり何の脈絡もなく「お○んこ」とか「くそ」とか つぶやいたり、また「待つのじゃ〜!!」とどこかで叫んだ (注:これは三上さん 情報で、アイバが直接お伺いしてみたところ「待っとれ!!」が本当らしいです) とか、「アイバ君、ハ●先生はハリだったのだよ!!! ハ●ハリハ●ハリ〜〜」 と意味不明のことを言い出したりとか、入院してる最中に その人のドッペルゲンガーがスーパーカブに乗ってるのが目撃されたりとか、 「こーすると肩こりが取れるのじゃ〜」と言ってドアにぶら下がっていたところ (これは図解しないと意味不明かもしれない)、 そのドアが反対側から開けられたため そのままドアと壁のあいだに 挟まれちゃったりとか、あと 喫茶店でコーヒーのミルクが欲しいとき「姉チャン、ち、乳ください」 とか言った(らしい)人がいると聞いたのですが . . .

A:あはは。早○さんですね。あの方は特別です (^_^;

Q:でも、インド学をやってる人って、 やっぱり変わった人が多いのではありませんか? 私が知ってる人で、インド学をやってる人がいたんですが、 自転車に乗って、車より速く移動できる人がいました。あれはきっと E.T. か麻●尊師のように:-)空を飛んでいるのだろうと皆は噂していました。 また徹夜明けの状態で「ちょっと腹減りましたね〜」とか言って、 石川から名古屋まで 味噌煮込みうどん を食べにいったり (注: 明け方に出発して、戻ってきたらもう夜だった) とか、 徹夜・テストの直後に「何となく行ってみたくなった」とか言って 石川から明石まで行ってしまったりしてるらしいんですけど . . .

A:あはは。最初の「自転車に乗って」というのは JAIST の建学伝説の ひとつになっている出来事ですね:-) てことは、岩◎さんのことですか。まあ、この人も特別です (^_^;

Q:それでもやっぱり、インド学をやってる人って、 変わった人が多いのではありませんか? 私は以前、 昼休みとかに、東北大の文学部の噴水前の芝生のところで シタールの演奏をしていたかと思えば、 たまに意味もなく羽織袴で学校に来てみたり、 同じ研究室の下級生に後ろから抱きついて「アイバ、星○さんて意外と チチでかかったぞ」なーんて言ってみたかと思えば、「アイバ、オレは 高校時代はなあ、昼はパンとワインを買って公園で食ってたぞ」と いう過去を持ちつつ、文系食堂で普通カレーを 「アイバ、カレーはなあ、こうやって食うんだ」とか言いながら 手で食べている、*あやしい*としか表現できない人を 目撃したことがあるのですが . . .

A:あはは。次は足×さんですか。あの方もやっぱり特別です (^_^;

Q:それでもやっぱり、インド学をやってる人って、 変わった人が多いのではありませんか? 私は昔、仙台一番丁で「アイバは右手でマ○をかくぅー!」と絶叫していた、 無茶苦茶オヤジノリな人を目撃したことがありますが . . .

A:ふはは。それは伏●さんですね。あの人は単なるスケベオヤジ . . . もとい。あの方も、それなりに特別な方です (^_^;

Q:それでもやっぱり、インド学をやってる人って、 変わった人が多いのではありませんか? 私は昔、「オレってシャンカラの生まれ変わりじゃないのかと思うんだ。 そうでもないと、何でオレだけこんなにシャンカラが理解できてしまうのか 説明がつかない」と真剣に語ってる人を目撃したことがありますけど . . .

A:んー。それは△上さんのことですね。 この方が担当していたプレゼミの受講生の中には熱烈なファンもいた らしいんですけど、マジなんでしょうか。 ちなみにインド学研究室に「あのー、△上先生いますかー」と プレゼミの受講生が来た時に「停年で退官されました」と答えたのも、 丸善の人が「あのー、助手の△上さんは..」と来たとき反射的に 「消えてなくなりました」と答えたのも私です。恩知らず.. (-_-;;

Q:それでもやっぱり、インド学をやってる人って、 変わった人が多いのではありませんか? 私は昔、研究室で同級生に「おまえもっと大人になれよ」と説教されたところ、 いきなり開きなおって「いいよー。オレ、アイバさんみたいに ずっとコドモで」と言い出した人を知っているのですが . . .

A: こ、こども . . .

Q:それでもやっぱり、インド学をやってる人って、 変わった人が多いのではありませんか? 私は昔、研究室で「ぷよまん」を食べている人に向かって 突然「アイバさん、ともぐいですね」と言い出した人を 知っているのですが . . .

A: . . . と、ともぐい ?!

Q:それでもやっぱり、インド学をやってる人って、 変わった人が多いのではありませんか? 私が知ってる人で、インド学をやってる人がいたんですが、 講義中に先生にからかわれたとたん、人とも獣とも 知れぬ奇声を発して突然立ち上がり、「輪廻してきます」と意味不明の セリフを残して教室から出ていった人が東北大にいる(いた?)らしいという 伝説を聞いてきたそうですが . . .

A:あ。その伝説はかなり最近の伝説ですね。私も聞きました。しかし 真相は定かではありませんので、ノーコメントということでお願いします:-)
# まだ昔話ではないので

Q:それでもそれでもやっぱり、インド学をやってる人って、 変わった人が多いのではありませんか? 私が知ってる人で、インド学をやってる人がいたんですが、 チベット旅行の土産と称して、なんと人間の頭蓋骨を . . . それも研究室に . . .

A:はいはい。須◎さんね。その人は文句なく変わった、いや、 特殊な人です。


インド学な人たちの末路について

Q:インド学研究室を出た人の進路についてお聞かせ願います。

A:研究室を出る人は、すでに解脱の境地に達してブラフマンと一体に なってますから、それで進路と言われましてもねえ...

Q:なんかハッキリしない答えですね

A:本当に大切なことは、なかなか言葉で表現できないものなんですよ。(-_-;


その他

Q:インド学に関係した WWW のページなどを教えてください。

A: (情報が古すぎるので省略。‥だって新しい情報書くのって 面倒なんだもん ^^;)


TA