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Q: じゃあ、インド哲学の研究って何やるの?

A: テキストを読む。ひたすら読む (^_^;
このあたりについては、私が言ってもいまいち説得力に欠けますので、 以下の文からの引用をつけてみましょう。
湯田豊.「インド哲学の理論的枠組みの組み替えについて」. 『現代思想』, 1994/6, pp.218--244, 1994.
まず「インド哲学」なるもの (「ダルシャナ」ではなく、あくまで 「インド哲学」) の起源についてですけど..
インド哲学はマクス ミュラーおよびドイセンによって一九世紀に ヨーロッパにおいて創始されたのである。インド哲学は、 マクス ミュラーによって自然科学として取り扱われた。 客観的、自然主義的な方法は、ミュラーによって基準とみなされた。 大部分の現代のインド学者は“一九世紀の客観主義の原理” 〔タック、一九九〇年、一五頁〕を実質的に受け入れている。 (221a)
ここで問題となるのは「自然科学」「自然主義的」って何? という ことだと思うんですけど、これについては以下。
テクストを翻訳し、それを解説する文献学的な学者は、 彼自身のパースペクティヴを完全に無視し、客観的に 〔非個人的に〕テクストそのものの意味を読み取ろうとする。 このようなインド哲学の研究においては、アクセントは 文献学(philology)および翻訳に置かれる。 (220a)
ということで、インド学における基本的かつ最も重要な研究方法は 「原典精読」ということに尽きてしまいそうです。
TA
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