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佛説温室洗浴衆僧經 (T0701)


 

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はじめに

『佛説温室洗浴衆僧經 (大正No.0701;[SAT]; 安世高譯) の、 大雑把訳です。1997年に大雑把訳したもののようです。

 PCの底に沈んでいたファイル群を整理したら出てきましたので、 HTMLの体裁をちょっと手直ししてご紹介させていただきます。 何故これを大雑把訳したのか、すでに記憶もないのですが。 たまたま目についたから、とかその程度の理由だと思います。

阿難は言いました ---

私はこのように聞きました。

あるとき仏がマガダ国の因沙掘山の中にいたときのことです。
王舎城に奈女という大長者がおりましたが、その息子に耆域というのが おりました。 彼は大医王でありまして、人々の病気を療治するだけでなく、 いろいろな知識に通達しておりました。まだその医術につきましても、 彼にかかって病気が直らなかった例なく、死人すら生き返らせてしまうもの でしたから、人々に尊敬され、その姿を見ただけで皆が歓喜するほどでした。

ある夜、耆域の頭の中をひとつの疑念が駆け抜けました。そこで 彼は、翌朝になったら仏にその疑念を解決していただこうと決心しました。 さてその翌朝。彼は眷属まで引き連れて仏のもとを訪問いたします。 そこで彼は「見仏炳然。光照天地。衆坐四輩。数千万人。仏為説法。 一心静聴」なる様を目撃します。一行は仏の前まで参上して挨拶の儀礼を すませたのち、仏の脇に並んで腰を下ろしました。

仏は耆域に仰せです。

医王、よく来たね。さあ何でも質問しなさい。

耆域は申しました。

この世に生をうけたと申しましても、《人》が疎野にしていて 世俗の流れに従っておる限りは、《福》の成就は難しいものです。 さて。仏および諸の出家の方・菩薩の方たちにお願いがあるのですが、 「入温室沐浴」していただけないでしょうか。一般の人たちは、それにより、 長いあいだ清浄になりますし、きたない垢を落とすことにより、 病気にあいません。 ただ仏のお言葉だけが、私の願いを忽しないのです。(??)

仏は医王に仰せです。

すばらしい。いい意見だ。病気が直って、皆が歓喜する。 「入温室沐浴」して洗浴除垢すれば、その福ははかりしれない。 一心諦聴。この私が、おまえたちのために、出家者たちが 沐浴する結果得られる《福》について説明してやろう。

仏は耆域に仰せです。

沐浴の法であるが、7物を使って7病を除去し7《福》報を得る ものである。ここで「7物」とはこれらのものである:
火/浄水/豆/蘇膏/淳灰/楊枝/内衣

はたまた「7病」とはこれらのことである。

四大安寧/除風病/除湿痺/除寒氷/除熱気/除垢穢/身体軽便,眼目精明

こういった出家者にありがちな7つの病気を除去するのである。 このような供養により、以下のような7つの《福》が獲得される。つまり

四大無病,所生常安などで人々に尊敬される/ 所生清浄,面目端正などで人々に尊敬される/ 身体常香,衣服清浄などで見る人を歓喜させる/ 肌体濡沢により威光徳大/ 垢を落とせば自然と《福》を受け、宿命を見分ける/ 口歯香好/ 自然に衣装がひかり輝く
出家の者が沐浴すれば、以上のような7つの《福》があるのだ。 従此因縁。人臣/帝王/日月四天神王/帝釈転輪聖王/梵天/菩薩はたまた 志が成就すれば仏にすらなれるのだ。こういった訳で、出家した者たち を供養すれば、それによる《福》ははかりしれないのである。

ここで世尊はさらに詩偈を唱えられました。

(略)

さらに仏は仰せです。

この世界にはいろいろな者どもがいる。チビだったりノッポだったり、 福徳が多かったり少なかったり。みな異なっているのだ。そんな中で 《福》という結果を受けるのは、出家の者たちを沐浴させることだけだ。

仏のご説経が終りました。阿難は仏に申し上げました。

この経典のお名前はどういたしましょうか。
仏は仰せです。
「仏説温室洗浴衆僧経」とする。なお、これは仏たちの統一見解であって、 私個人の見解ではないのだ。

耆域と眷属どもは、この経を耳にして歓喜いたし、すぐに涅槃の道を 獲得しました。そして仏に礼をしてその場を後にいたしました。とさ。

[TA 1997]