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[ インチキ「Guru」感想文 ] のページにある以下の記述:
理想や希望というたいまつをかかげ、人々の先頭にたって導く。 というのはグルの役割ではないんですね。グルの役割を一言で言い表すなら
「バットトリップにおちいらないよう、修行者の傍らに立って導く」 ということになります。
もう少し、具体的に柔らかい言葉にすると、迷ってい人や困ってい
る人がよくない発想や想像をしないように導く人だとか、役割がなければと
りたたてなにもせず、ただ見守る人というかそういう役目ですね。それ
で宗教の内側、では「導師」あるいは「師」と呼ばれるわけです。
用語そのものの出展が古代仏教あたりにあるようで、余談になりま
すけど件のカルト宗教ではそれ故、単に「師」という意味でグルという言葉
を使っていたようですが、宗教学的に言えばやっていたことはとても
「グル」とは言えないという
むしろ「導く師」といっても、アルバム「キラキラと輝くもの」
の「サーチライト」のような導きかたがそもそも「グル」の役割なわけです
よ、「俺が照らすからお前が行け!」というようなね
この説明は「グル」について述べてるようで、実は ある文脈における「導師」についての説明ですよね。 いきなり「導師」で始まってますし。 情報源は何なんですかね? たぶん ここでの「導師」は、 その情報源が、さらに情報源にしている定義(たぶん英単語)に 「導師」という訳語を当てているんじゃないか、という気がします。 その元の英単語が知りたい‥。
なお。ここで書かれている「導師」のイメージというのは、 たとえば死者の耳元で「そっちへ行ってはいけない」とささやく人のような 感じかな?? という気がするんですよね。
そこで、この用例と『リーダース英和辞典』の以下の語義:
http://plaza16.mbn.or.jp/~gnosisjp/index.htmlここの「書籍一覧 サマエル・アウン・ベオールの著書」という ページに「47. ある導師の秘密メモ」と書いてある!! ということは、ヒッピー系じゃくて Gnosis 系か??!! と思い、 さっそく調査。
ところで。ここで「グル/チェラ関係」とあるけど、「チェラ」って何だろう? と思って 調べてみたところ。まず英語だと chela で「弟子」(「はさみ」とは語源から違う)、 ODEで語源をみるとヒンディーの celā。ヒンディーが語源となると、 やっぱり大元はサンスクリットか? と思って調べてみると、どうやら ceṭa (diener, sclave)が源流みたい。‥なんだけど。どうなんだろ? サンスクリットだと召使、奴隷といった感じの意味しかないから、それが「弟子」を 指す言葉に変わるには何かのキッカケがないと不自然な感じがするんだけど、 それは何なんだろう? (Wiki見ると 「サンスクリットは「奴隷」、ヒンディーだと「弟子」」とアッサリ済ませてるけど‥。 ちなみにヒンディーで本当に「弟子」という意味なのかは未確認。英語だと「弟子」だけど)
でも逆にいえば、「チェラ」はサンスクリットじゃなくてヒンディー起源ということで、
そんなに古い用語ではないということ。早くて10世紀くらい? (‥って、十分古いんだけど、
インド古代文化を扱ってる人らからみるとそれは「最近の話」と、前に言われた^^;
)
つまり「チェラ」はたぶん古代インド用語ではなくて、現代スピ用語と判断できそう。