[Muthu]
はこの世にただ一人。その他のものはみな従者。

Muthu に関する


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Baashha 1995

インドでは Muthu と同じ1995年に公開された映画みたいですね。Wikipedia には 12 Jan 1995 に Baashha が、29 Oct 1995 に Muthu が公開されたと書いてあります。 日本語題は「バーシャ! 踊る夕陽のビッグボス」‥‥(^〜^;


[Youtube] I'm the relation of poor always.

ラジニ演じる、孝行息子かつ人気者の自動リクシャー運転手、マニカム。 テッテ的に非暴力に生きるマニカムには秘密の過去があった‥ というお話。 マニカムは悪いことはしたくないという。何故かといえば。 悪事を働いてしまうと 「真実が暴かれるのを恐れ 昼も夜も落ち着かない」(右絵)、だから悪いことはしたくない、と。 マニカムはこれでヒロインのプリヤーの信頼と愛情をゲットしちゃいます。 プリヤーはもうこんな感じ。 見かける男が全部ラジニ、じゃなくてマニカムに見えるみたいです。 [たいりたいりだーん(?)]も あったりして、プリヤーからマニカムにコクったりしますけど、 マニカムはよい返事をしません。 (まあ、結局はマニカムの嫁になるんですけどね。)


 やがて。いろいろあって、ついにマニカムの過去が明らかになります。彼は実は以前 「バーシャ」「マニック・バーシャ」と呼ばれる大悪党だったのです! そのときの決めセリフはこれ。

「1度言えば100回言ったのと同じだ」‥‥あいかわらず格好いいですね。 でも何故マニカムは悪党マニック・バーシャとなったのかについては さておき。いずれにせよ、マニカム自身はこういう気持ちだったらしいです:
「神は試練を与えるが 善人は見捨てない」‥ここでの「善人」というのは マニック・バーシャ自身のことです。他人がどう思うかはわからない。 でも自分が正義と感じた信念を貫く‥なんかそのパターンはどこかで 見たことが‥と思ってましたが、そうか。昔、週刊少年チャンピオンで 連載していた、どおくまん先生の「熱笑!! 花沢高校」だ。 曰「わしの言う 本当のつっぱりと いうのはな ‥(略)‥ 欲を捨て正義のために働く者のことや // ‥(略)‥ 世の中の正義が正義で通らんこともたくさんある / これから先 おまえが 正義と思ってしたことでも 世間はそう見ないことも たくさんあるやろけど それでもええ // おまえは おのれの信じる 正義のためだけに 動く番長になれ」[*] ‥やっぱ、こういうのは あこがれますよね。マニック・バーシャはまさにここでいう 「本当のつっぱり」ですね!! (かなり以前に見たのであやしい記憶なのですが。 「だらぱてぃ」も確かそんな感じだったような記憶があるんですけど、まあラジニは 絶対善の体現者のような位置付けになってますから、キャラに影をつけようとすると どうしても「本当のつっぱり」的にならざるを得ないんですけどね‥)

そんなこんなで話は進んで。 [らーらーらーまいやー](右絵)が 流れるんですけど。この歌詞、「人生を8年で区切ってみよう」という感じのもの なんですけど。これ、何かの文化的な裏付けがあるんでしょうか。 ちょっとわからないですね。昔のインドには「四住期」[Wikipedia]、 つまり「人生を4つの時期に分けて‥」というのがありましたけど、 そのバリエーションなんですかね。人生を64年として8年ずつ8期に分けてます。 (それ以外にも、たとえばカーマスートラとかには 「人生を三期に分けて、それぞれ三勢力の獲得に励め」(意訳)[URL]とあります。) それに続く歌が‥‥あれ? Youtube探しても、なんか見つからないなあ。一応、こんな感じ:

こんな感じのシーンがある曲が入るんですけど‥。


 そして最後。一度は刑務所に送った宿敵・アンソニーが脱獄して、その アンソニーとの対決があるんですけど。 このアンソニーって巨悪なはずなんですけど、その巨悪っぷりがいまいちピンと 来ない‥のは私の感性が鈍いからだとしたら仕方ないですけど。 まあ脱獄後のアンソニーがムチャクチャいい味出してましたので、個人的にはGoodですけど。 その対決があって終わるわけですが。面白かったです。 SUPER STAR RAJNI も十分堪能できましたし。

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