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摩訶摩耶經

摩訶摩耶經 (大正No.0383,Vol.12 [SAT];曇景譯)の大雑把訳です。

(まだ準備中です)


[前] かくて仏法は滅尽せり

摩訶摩耶、天界に戻る

摩訶摩耶はこれを聞き、大泣きして苦しみ、阿難にこう言います:

すべて皆 いつかは滅して 常ならむ 須弥山・海さえ 劫越えられぬ
世の中の 盛者もいつかは 必衰だ
我が子ども 昔は苦集と 修行して 正覚を成し なした説法
何故なのか 説法すべてが 潜没か 生死の法は 怖くてイヤだわ[1014a11]

 そして摩訶摩耶は阿難に語られます。 「如来のご遺言では、すでに正法は尊者様と摩訶迦葉に託されたとのこと。 がんばって護持誦説してくだされ。 わたしはここで如来の闍維を見るのは耐えられません」と。 そして仏棺を7回右回りして、涙を流し号泣しながら天上界に戻って行かれました。[a15]

 そのとき娑羅雙樹のところにいた、 天人八部比丘比丘尼優婆塞優婆夷‥つまり大勢の人たちは、 如来が母親に会われ、説かれるのを目のあたりにしました。 それゆえ無上道心を発したり、須陀洹・斯陀含・阿那含・阿羅漢を得たり、 辟支佛心を発したりした者が続出しました。 とにかく皆が仏のことばを聞き、受け取ったのです。[a20]