[Muthu]
はこの世にただ一人。その他のものはみな従者。

Muthu に関する


[前] Dharma Dorai 1991

Veera 1994

インドでは1994年に公開された映画みたいです。 日本語題は「ヴィーラ 踊る ONE MORE NIGHT!」

楽器を抱えた男が一人、マドラス(チェンナイ)にやってきます。 男の名はムトゥ。‥正確にはムトゥヴィーラッパン。 しかし、街でたまたま出会った男 (そしてそのまま友人になる男)ラヴィに 「長いよ。ヴィーラにしようぜ」と言われ、ヴィーラと名乗ります。 ピラミッド社というレコード会社が開催する コンテストに飛び入り参加しようとしてるらしいですけど、 やっぱ門前払いです [Youtube]。 けど、悪党ハリチャンドラに絡まれてる ピラミッド社社長令嬢ルーパーを助けたことから(そして ハリチャンドラを牢獄送りにしたため、 恨みを買うことになりますが‥)、社長令嬢のゴリ押しで 無事コンテストへの参加資格を得るわけです。 そしてコンテスト。 なんと、ぶっちぎりの人気と実力‥だったかどうか不明ですが、 一曲歌い終わったところで優勝に決まってしまってます! そして早くもヴィーラにはプロデビューの誘いが!! しかしヴィーラは一旦村に帰ると言います。優勝賞金を持って 村に向かうヴィーラとラヴィ。 ここから約40分ほどの回想シーンが始まります。

 ある貧しい村[Youtube]。 ちょっとヤンチャなムトゥ(と、村では呼ばれている)は、 村に越してきた娘(デヴィ;デーヴァヤーニ)に一目惚れします。 デヴィの父親が引退した音楽家だと知ったムトゥは、 父親のもとに弟子入りしてデヴィに近付きます。 これであとは、いかにしてデヴィを口説くか‥。 ムトゥは友人たちと策略を練りますが、 なんとそれをデヴィは聞いてしまったのです。 女を口説くのに音楽をダシにしたことを、 ムトゥはデヴィに責められます。かくてムトゥは改心し、 一心不乱に音楽への道に邁進することになります。 そして免許皆伝。のちプロポーズ。 「明日 この寺院に 俺はまたやって来る。 承知してくれるなら 寺院の 灯明をともしておいてくれ」 ‥黄色いハンカチの話みたいですけどね。結果も‥。 しかしちょっと問題が。金貸しのドラ息子もデヴィを狙っていたのです。 いつもの手荒い方法でケリをつけるムトゥですけど、ここで問題が‥。 実はムトゥの母は金貸しに借金があったのです。 そしてその借金を返すため、 ムトゥはピラミッド社のコンテストに出ようとしていたのでした。 (回想おわり)

 村に戻ったムトゥは、いつもの手荒い手順をふんで金を返します。 そしてさっそくデヴィの元へ。けっこ‥‥ん? えっ?? あれ? デヴィの家がないよ?! なんとデヴィ親子は、家もろとも洪水で流されたって、 そんな唐突な‥。ミーナちゃん、もう終わりなの?! ムトゥとともに、あ然。‥でインターミッション。


 呆然とするムトゥを励ます母。デヴィの願いでもあるから、と マドラスで歌手になれと勧めます。かくて街に戻ったムトゥ、 じゃなくてヴィーラは あっという間にスターになります。 そしてそれだけじゃなく。 社長令嬢ルーパーと結婚することになったのです。‥いや、 デヴィへの未練タラタラなヴィーラはこの縁談を断ったんですけど、 ここで母親の説得があったんですよね。 そしたら親孝行の権化のようなラジニだけあって、結婚即決ですよ [Youtube]。 そしてデヴィへの未練もムリムリ断ち切らされる訳ですよ。 ということでヴィーラはルーパーと末永く、仲良く暮らしましたとさ。 ‥‥という訳にはいきませんでした。 ルーパー父(社長)が心臓発作になり、その手術のため ルーパーがアメリカに行ってる間、思わぬ事件が起こります。

 来た! 来たじゃん!! ミーナちゃん、生きてた!!! (^o^) ムトゥに医師は告げます。ショックを与えるなと。小さなショックで 命を落とす可能性があるからと。 ‥‥んで、劇的な再会まではいいとして。どうする? ヴィーラは、帰国したルーパーに事情を打ち明けようとしますが、 やっぱルーパーには言えない‥。そしてデヴィにも言えない‥。 なので結局、ルーパーには内緒で、ムトゥはデヴィと結婚してしまうのでした(Youtube:: [Madaththile Kanni Madaththile] [結婚式])。

 そして事態はさらに ややこしくなります。デヴィといるとき、 ルーパー父娘とバッタリ会ってしまうのです。ムトゥは ヴィーラとは別人を装い なんとか嫁らの目をごまかします [Youtube]。 またムトゥとヴィーラが握手している合成写真を作ったりして、 あの手この手を使ってごまかし続けますが、ついに。 ついに二人が同一人物であることがバレてしまいます。 嫁らではなく、ヴィーラに恨みをもつ、ハリチャンドラらにです。 ハリチャンドラは、ヴィーラに背格好のよく似た男を殺し、 その死体にヴィーラの名刺を持たせ、ムトゥがヴィーラを殺した かのような状況を作ります。それだけのため、わざわざ 人殺さなくても‥

 かくて濡れ衣を着せられたムトゥはついに二人の嫁たちに 真実を告白し、「2人とも必要だ」と訴えます。けどやっぱり。 ルーパーもデヴィも納得してくれません。二人の口喧嘩に ムトゥ親子が頭をかかえてるあいだに‥あ。2人がさらわれてるぞ! かくて、なんか訳わからない展開のままハリチャンドラとの決戦。 ‥に勝利したムトゥにかけよる二人の嫁たち‥は、やっぱ仲たがい。 ムトゥ母は二人に説教しますが、元をただせば あんたがルーパーと ムリムリと結婚させるからじゃん! ‥とデヴィ派の私が 思ってしまうのはさておき。 しかし二人はムトゥ母の説教に納得できない模様。 怒った母親は「私たちは村に帰って暮らしましょう」と ムトゥの手をひいて、ラヴィと3人で田舎に帰るのですが、 帰った3人が見たものは‥

つぶやき

  • 後半、デヴィが生きてたあたりから展開が完全にコメディに なってしまってるのが楽しいですね。
  • 名前がMuthuですけど、無論、1995年のMuthuとは何の 繋がりもありません。
  • ミーナ(デヴィ)とロージャー(ルーパー)のダブルヒロインです。 ラジニ作品でミーナといえば、たしかヤジャマンも ミーナちゃん、早々に退場してましたよね。若いから? 偶然?
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