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[チラシの裏]

拳銃無頼帖 明日なき男 (1960,日活)

題名 拳銃無頼帖 明日なき男
作成 日活
監督 野口博志
脚本 松浦健郎, 朝島靖之助
出演 赤木圭一郎, 宍戸錠, 笹森礼子, 南田洋子, 藤村有弘
公開 1960.12.03



[Table of Contents]

あらすじ

「抜き射ちの竜」が主人公なのか。

竜は、ふとしたことで、自分のライバル(?)、 「コルトのジョー」が岐阜の市立病院で病気、 明日をも知れぬ状態ということを知ります。 せっかくなので見舞いに‥ということで岐阜に向かう竜でしたが、 じつはこの情報は 竜に恨みをもつ岐阜の暴力団「清流会」の ワナだったのです。 清流会は駅前をスナイパーで固め、竜を殺る気満々。 いっぽうの竜は、改札を出る。さてさて。と思ったら、 一組の男女連れ(郷と笹森)が竜とぶつかり、男の懐から拳銃がポロリ。 男は「許してくれ。魔が差したんだ」と言って逃げ出し、 いきなり拳銃置いていかれても と竜が追ったところで、 男は車に轢かれてしまいます。うわ。たちまち周囲は人だかり、 竜は重要参考人として警察に。 これで清流会の企みはフイに。 そして警察で、ジョー入院のウワサはデマだったことも判明します。

 しばらく警察に泊まってくことになってしまった 竜は、そこで変な男に話しかけられます。

「何やったんだ?」 「拳銃不法所持の疑い、ってとこかな」 「ほー。おめえハジキが使えるのか」 「ああ。前には多少いじったことがあるが、今はやめた」 「おまえ程度の男はやめておいた方がいいだろう。 拳銃使いでメシが食えるようになるのは、大変な苦労だからなあ」 「けっ。そんな下らないことでメシ食ってるバカ野郎がいるのかい」 「抜き射ちの竜とかコルトのジョーとかいうクラスになりゃ、大したもんさ。 お前だって名前ぐらい聞いたことがあるだろう」 「ああ。名前くらいは聞いたことがある。 だけど、そいつらはそんなに上手えのか」 「上手いのなんのって、4年後の東京オリンピックに出してえくらいさ」 「どっちが上手えんだ」 「さあ、その点だがな。その二人は一度も射ち合ったことがねえんでね、 どっちが上手いか見当がつかねえな」 「どっちが上手かろうが、たいしたことはねえのにバカなヤロウたちだ」 「そこが拳銃使いのかわいいところよ」
‥ここまでくれば、この変な男は誰なのか見当はついてくると思います。 そうです。ジョーです。

一緒にメシでも食いながら話をする二人。でも何故ジョーはここにいるんでしょう? 曰「俺も初めての土地なんでね。初めてのときはいつもこの手を使うのさ。 高えホテルに泊まるのはバカくせえだろ。こういうところにご厄介になれば、 この町にどんな事件や悪玉が転がってるか嗅ぎ出すには一番近道だ」 ‥さすがです。そして出所したら、自分の名前を騙ったヤツらからの一儲けを 思いついたようです。 一方の竜は、駅で見た男女連れの女のことが気になって仕方ない様子です。

 さて。出所したジョーは、 すぐに自分の名前を勝手に騙った連中、清流会に行き着きます。 でもなんかそのまま清流会に助力することに。 一方の竜は、対立する有村興行‥‥に、あの女がいる(有村の妹)! こともあって、 しばらく有村興行で働くことに。 やがて、いや、すぐにその女と話をする機会が巡ってきます。 女は語ります。あの男は殺されたのだと。 なぜなら、3年前(私が17歳のとき)にも同じようなことで 長良川に死体となって浮かんでいた男がいたから、と。 とにかく家を出たい、と。 女はそんなことを笑顔で語るのです。 そんな恐ろしい女を、竜はなんとか逃がしてやりたいと思うのです。

 一方、開始から約55分あたり経過したところで、ようやく 竜とジョーの対決ムードが高まってきます。

「おめえハジキを持ってるのか」 「‥捨てちゃったよ」 「だろうと思って、俺は年中もう一丁用意してるんだ。 おめえって男は時々ハジキを捨てたりして、手間がかかっていけねえ (と言って、ハジキを一丁、投げ渡す。竜が受け取る)」 「やるか」 「ゾッとしねえなあ」 「俺もだ。俺たちはどうしてこう気が合っちゃうんだろうな」
そして勝負! は、ん? 画面が暗くてよくわからないな。ジョーの一発が、 竜の懐にある何かに当たって、 竜の一発はジョーの拳銃に当たった。引き分け? というか、どっちも 相手を仕留める気ないだろ‥。 ジョー曰「俺はね、美味しいものはいちばん後に取っておくタチなんでね」

 一方の有村社長。竜が妹を逃がそうとしているのに気付き、 竜を始末する方向で動き出します。かくてクライマックス、 有村組と清流会と竜とジョーと、そして脱走しようとして失敗した有村妹まで 連れてこられた、麻薬取引現場に舞台は移るわけです。 この取引現場に集まる人たち、実はほとんどの人たちが‥有村社長は妹絡みで、 清流会は過去の恨み関連で、そしてジョーは因縁のライバルとして、 みんな竜を狙っている という、いかにも映画のクライマックスらしい展開ですね。 んでどうなるかというと、竜とサシで勝負したいジョーが、竜を誘って、 2人vs全員の共同戦線を張ったり、 有村兄妹の秘密(血は繋がってなくて、だから兄は妹を自分のものにしたがっていた)が 明かされたりとかするうち警察がやってきて皆御用に。(竜とジョーは逮捕されないの?)

 シーン変わって。

「約束守ってくれなきゃ、困るじゃないか!」 「何を?」 「一騎討ちだよ」 「生憎だな。俺はまたハジキを捨てたんだ」 「だろうと思って、こっちはちゃんと用意してきたぜ (ジョー、ハジキを手渡す。竜、受け取る)」 「うるせえヤロウだな。いくら俺だっていい加減にしねえと本当にぶっ放すぜ」 「そいつを待ってたんだ」
シーン変わって石切り場。ついにその時が‥

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つぶやき

  • トニーと錠の絡みがやっぱり楽しいですね。たぶん、皆これを 期待してこの映画を見に来たんじゃないかと思いますので、 そのへんは見事にお客の期待に応えてるのは間違いないでしょう。 でも役名が「抜き射ちの竜」と「コルトのジョー」というのは、 どうでしょうかね。皆がそれを期待してることは間違いないんですけど、 実際にそういう名前まで付けてしまうのは、ちょっと、 やりすぎじゃないでしょうかね。なんか単純にトニーと錠の人気に あやかった感アリアリな感じ‥
  • 「明日なき男」がよくわかんなかったです。 つねに命を狙われてるということなんでしょうか。‥いや、違うか。 物語の冒頭、「コルトのジョー」が今にも死にそうで‥という話が、そのまま タイトルになってるんですね、たぶん。
  • 郷鍈治が出てきますが、残念。錠が出てくる前に死んでしまいました。
  • トニー、あんまり歌は上手くないと思います(^_^;
  • 予告編を見て気付いたんですけど。竜とジョーが最初に顔を合わせる 「四年後の東京オリンピックに出したいくらいだ」とか言ってるシーン、 本作では留置所の中になってるんですけど。予告編だとこれとまったく同じ台詞を、 どこかの街角で言ってます。つまりこのシーンは台詞だけが先にあって、 その前後のストーリーは後付けで決まったということですよね。 台詞先行というのは ちょっと面白いなと思いましたが、割とよくあることなんでしょうか。

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ビデオ/DVD情報

[2013/10 現在]
  • DVD購入の場合「明日なき男」の単独パッケージが見当たりません。出てない? ‥。 そのかわり「拳銃無頼帖コンプリートDVD-BOX」という、拳銃無頼帖4作が全部入った パッケージの中に、「明日なき男」が入っています。このパッケージですが amazon だと10,962円[URL]。 DMMが13,230円[URL]。楽天市場だと11,025円(送料代引き手数料は814円〜)が最安かな? (右にバナーがあります)。 さすがにこれだとamazon一択、ですかね‥。

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