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摩訶摩耶經

摩訶摩耶經 (大正No.0383,Vol.12 [SAT];曇景譯)の大雑把訳です。

(まだ準備中です)


[前] 最後の弟子・須跋陀羅

釈迦仏如来入般涅槃之時

こうして世尊は八部一切大衆に妙法を説き終わられました。 夜も更けて涅槃の時刻となりました。世尊は偈を唱えられます[c09]。

「わが役目 衆生の教化 いま終わり 夜も更けたし いざ涅槃せん」
この偈を説かれた後、世尊は初禅に入られました。そして二禅、 三禅、四禅、空処、識処、無所有処、非想非非想処へと入られたのち、 滅尽正受の境地に入られました[c17]。 そこにいた大勢の人たちは 如来が身動きしなくなったのを見て、 世尊は涅槃に入られたのかと阿那律に尋ねました。 阿那律は答えました。「世尊はいま、滅尽正受に入られている」と。 そのとき如来は滅尽正受から出られ、 非想非非想処、無所有処、識処、空処、四禅、三禅、二禅、初禅の 順に戻られました。そしてまた初禅から二禅、三禅、四禅、空処、 識処、無所有処、非想非非想処、滅尽正受の境地へと入られたのち、 その滅尽正受の境地で般涅槃されました[c29]。

そのとき大地は震動し、天龍八部は嘆き悲しみました[1012a01]。 帝釈天と梵天王は偈を唱えました。

「生き死には 衆生を惑わす 幻影と 牟尼に教わる でも今、涙出る」
人々は言い合いました。「如来が亡くなられたら、どうしたらよいのか。 三界という牢獄から誰が解脱させてくれるのか」と。 地面を転げまわる人、衣服を引きちぎる人、 毛髪を引きちぎる人、胸をたたいて叫ぶ人‥。

そして阿難は城に入り、力士の者たち皆に告げました。 「昨夜、如来が涅槃に入られた[a08]。ねんごろに供養し闍維してください」と。 力士の者たちは悲嘆し、いっせいに双樹のところに駆けつけます。世尊が すでに般涅槃されたのを見、悶絶して震えが止まりません。 阿難に「如来身体の『闍維』とは何なのか、我々は存じませぬ」と 質問します。阿難は「それは昨日、仏に聞いております。 世尊は『転輪聖王闍維之法』のとおりにせよ、との遺勅です」と、 その次第を詳しく話します。力士の者たちはそれを聞き終わってからすぐ、 厳弁供養之具を用意します。阿難の言ったとおり 『転輪聖王棺殯之法』のように[a16]。

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