[前] 用例(2) ライバルとしての外道 (法顕伝) |
いろいろ見てみましたが、外道は「邪悪」というニュアンスと、 「仏道に劣るが、仏道のライバル。無知こそ最悪」というニュアンスの 両方が並立しているように思えます。 このへん、「外道」について何らかの強い考えを持つこともなく、 何となく使っていたのかな、という印象を持ってしまいます。 つまり何が言いたいかというと、「やつらは邪悪な敵で、打倒しないといけない」的な 強い思いを持つことはなかったんだろう、ということは言えそうです。
[次] 『梵網経』(5c)にみる外道 |