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現代日本における外道ども

現代日本における「外道」の用例で、気付いたものを集めてみました。

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柿崎以外の用例

(準備中です)

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外道とは

 さて。ここでの「外道」はどういうニュアンスで言っているのでしょうか。

 それを考えるうえで私が気になるのは「畜生」という言葉です。 これらの言葉と「外道」という言葉はどう区別されているかといえば、正直、 あまりハッキリとは区別されていないように見えます。 それと、どれも「発言者とは敵対する相手に対する、憎しみのこもった 罵倒の言葉」のようにも思われることから、あまり特別な意味内容をもって 「外道」と言っているわけではなさそうに思われます。

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柿崎は外道かつ悪魔

 ところで本作における「ミスター外道」ともいえそうな柿崎氏ですけど。 別の箇所では「悪魔」とも呼ばれています。

「おれをおびき寄せて おいて殺すのが お前の本当の狙い なのではないのか」
「橘征二郎 お前はまだ 私という人間が 分かって いないのか // 私はお前を簡単に 殺して それで気が すむような淡白な 性格の男ではない // お前に橘 征五郎の 裏切りを見せつけ お前ら兄弟の間に 憎しみを湧き 起こさせ 兄弟が  互いにせめぎあい 争いあい殺しあう 地獄の苦しみを 味わわせてやろう というのが私の  真の狙いだっ! // お前を簡単に殺して なるものかっ!! // 私のお前たち兄弟に  対する憎しみと怒り それがお前には 分からぬのかっ!!」 「悪魔めがっ!!」 (完全版8, p.334)

 「憎い相手を殺して終わり、俺はそんな淡白な男ではない」‥‥ 「ミスター外道」の柿崎氏はそう宣言しています。‥‥‥ひえー。

 とにかく、何が自分にとって最も利益があるかという点は度外視で、 ちょっとでも多く他人を苦しめること、そのことに最大の関心を向ける男。 その男を橘征二郎は「悪魔」と罵っています。ということは 柿崎は外道であり悪魔でもある、と。そして悪魔は外道よりさらにヒドい。 ‥そんな感じなんですかね。

 ちなみに。かく言う橘征二郎氏もこんなことを言っています:

「単に殺すだけでは おれの心は晴れはせぬ! 肉体だけではなく 奴の 心もズタズタに引き裂いて やらねばならぬっ! // いっそ殺された方が 良かったと 終生 くり返しくり返し思い続け ざるを得ないようなにあわせてやるのだっ! それが復讐というものだっ!!」 (完全版3, p.557)

‥‥ど、どっちも どっち?

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なお‥

本作を、本作の原作者である雁屋哲氏の別の作品「美味しんぼ」と関連させて 「殺しんぼ」と呼ぶ人たちもいるみたいですが、どうなんでしょうかね。 私は「美味しんぼ」は初期の頃の話しか見ていませんので、そういう形で両作を 対比させてよいかどうか、いまいち判断しきれないのですけど。 でもなんかちょっと不満を感じてしまいます。

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