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[Table of Contents]さて。ここでの「外道」はどういうニュアンスで言っているのでしょうか。
それを考えるうえで私が気になるのは「畜生」という言葉です。 これらの言葉と「外道」という言葉はどう区別されているかといえば、正直、 あまりハッキリとは区別されていないように見えます。 それと、どれも「発言者とは敵対する相手に対する、憎しみのこもった 罵倒の言葉」のようにも思われることから、あまり特別な意味内容をもって 「外道」と言っているわけではなさそうに思われます。
[Table of Contents]ところで本作における「ミスター外道」ともいえそうな柿崎氏ですけど。 別の箇所では「悪魔」とも呼ばれています。
「憎い相手を殺して終わり、俺はそんな淡白な男ではない」‥‥ 「ミスター外道」の柿崎氏はそう宣言しています。‥‥‥ひえー。
とにかく、何が自分にとって最も利益があるかという点は度外視で、 ちょっとでも多く他人を苦しめること、そのことに最大の関心を向ける男。 その男を橘征二郎は「悪魔」と罵っています。ということは 柿崎は外道であり悪魔でもある、と。そして悪魔は外道よりさらにヒドい。 ‥そんな感じなんですかね。
ちなみに。かく言う橘征二郎氏もこんなことを言っています:
‥‥ど、どっちも どっち?
[Table of Contents]本作を、本作の原作者である雁屋哲氏の別の作品「美味しんぼ」と関連させて 「殺しんぼ」と呼ぶ人たちもいるみたいですが、どうなんでしょうかね。 私は「美味しんぼ」は初期の頃の話しか見ていませんので、そういう形で両作を 対比させてよいかどうか、いまいち判断しきれないのですけど。 でもなんかちょっと不満を感じてしまいます。
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