Comic::ハーベストマーチ(2013)
フクイタクミ「ハーベストマーチ」というマンガで「外道」を見つけました。
『週刊少年チャンピオン』2013年10号(2月21日号)です。まずは以下に用例を:
「私たち村の者も / 全員カイリの毒を / 食らってしまった… //
奴はひそかに / 村の井戸へ / 毒を混入したんだ //
飲み水に毒… /
外道だよ…」
(週刊少年チャンピオン2013-10., p.365)
村人たちを支配するため男がしたこと。それは村の井戸に毒を混入すること。
その毒を飲んでしまった者は、毎日解毒剤を服用し続けないと、身体が溶けて死んでしまう。
それゆえ村人たちは皆、その男の言いなりになるしかなかった‥。
その男を「外道」と読んでいるこの文脈では、
外道とは「目的のためには手段を選ばない」ということのようです。
さらに‥
「マイラの目は 抑えたから 次はカイリの毒だ //
さっさと 解毒の方法を 聞きだせ!!」
「あの外道が おとなしく 白状するかな」
(週刊少年チャンピオン2013-15., p.334)
目的のためには手段を選ばない男ですから、当然といえば当然ではありますけど。
「あの外道がおとなしく白状するかな」‥つまり、
心根についての重大な疑念を持たれています。
信用できるヤツではないし、何を言っても信用できない、と。
この場合、罵倒‥というよりも「あいつは信用できない」、つまり
不信の念を表現するための言葉として「外道」が使われてる感じです。