舞台は「京浜間 ある工業都市」 . . . と何故か字幕には出てるけど、 字幕以外では「川崎」という具体名で呼ばれる街。いつものように 出所した(そして、やっぱり足を洗おうと決意している)五郎が、 刑務所で世話になった「先輩」に会いに行く。‥んで、その「先輩」の 奥さんの妹が、デパートでエレベーターの案内係をしている 松原さんなんですけど、まあ、それはいいとして。
ちょうどその「先輩」の組(入江崎一家)のシマは他の組の侵略を受けてる ところで、かなりの瀬戸際な状態。やがて両方のあいだに本格的な 抗争が始まり、「他の組」の川崎侵攻組が壊滅、入江崎一家も 全滅。五郎が頼っていて、奥さんが懐妊したばかりの先輩も 刺客の手にかかる。
そして舞台はゴーゴークラブ(?)のガラス張りの地下室。 女の子たちが踊りまくってるのが足元から(つまりミニスカの中も)丸見えな部屋で、 幹部たちとの対決!!
出だし、入江崎一家の組長が襲撃されるシーンがあります。その乱闘の際、
入江崎組長がハシを相手の目玉につき刺すシーンが いきなり出てきます。
‥‥うう。心の準備ができてなかった‥orz
「無頼」シリーズお馴染みのドス持った乱闘シーン、 やはり見応えがあります。やっぱドスって、相手を刺すときには ドスに体重のせないといけないということもあって、 大立ち回りをする人たちの立ち位置がかなり激しく入れ替わるんですよね。 まさに「縦横無尽」という表現がピッタリという感じです。 それがすごく面白いですし、個人的には、この大立ち回りだけでも 「無頼」シリーズは見る価値はあるなー、と思います。
しかし。「無頼」の見所といえば、やられて我慢して我慢して我慢して
我慢して最後にキレるとこじゃないかと思うんですけど。でもこの作品は「ヤクザの
悲しき宿命」というのを前面に出しすぎなせいか(いや、それはそれで
描けてるとは思いますけど)、本作のキモであるところの、五郎がひたすらガマンして
レベルを上げていくところ、そのへんが足りないような気がする。
これじゃ何でキレてるのかよくわからなくて、
単なるテロリストに見えてきちゃうよ (^_^;