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[チラシの裏]

地獄の祭典 (1963,日活)

題名 地獄の祭典
作成 日活
監督 牛原陽一
出演 宍戸錠, 笹森礼子, 小高雄二, 白木マリ, 田中邦衛
封切 1963.12.08



まず主人公について。ラッコの密漁をしている「ラッコのテツ」 という男です。 ラッコの毛皮はオットセイの10倍の値段だから、 傷をつけないために「目玉撃ち」をしなきゃいけないそうなので、 まあ、彼はそれだけライフル射撃がうまい、てことですな。さて 彼はふだん北海道で暮らしているラッコ撃ちなわけですが、ある日、 呑んで酒屋で大暴れをしたあと馬小屋で寝ていたら、馬もろとも 横浜まで運ばれてしまうのでした。なんて安易な:-)
ということで舞台は横浜になります。

オカに上がったとたん、見知らぬ女が現れ「スペード」と言い残して 死んでしまう。そこに逃げ去る男の影が!! 影を追って見失った錠は、 もといた場所に戻ろうとして、そこにあったばずの 女の死体と愛銃?、そして有金全部さえも見失ってしまう。 . . . でも銃はすぐに黒塚組にあることが判明。 さっそく黒塚組のネジロにあるキャバレーでの乱闘?の末、 銃を取り返すのには成功。でも

おっかなそうな口きくがおめえたちはずいぶんとノロマだなあ。 ラッコのほうがもっと早ええ。...そう嫌な顔すんな。 俺は当分ここさ泊めてもらうんだからな。(なんだと?!) 出ようにも出らんねえのさ。無銭飲食だからなあ
つまりキャバレーに乗り込んだとき、最初に呑み食いした際の キャバレーの支払ができないわけね。だって無一文なんだから。
ということで、キャバレーの飲食費を黒塚組に「カラダで払う」ことに なるのだった。 . . .あ、そうそう。 ここで「黒塚にキャバレーを乗っとられてしまった」現在は キャバレーの雇われマネージャーの田中邦衛が登場。 何かありそうな雰囲気。

さて話をもどして、黒塚組に雇われることになった錠ですが。

を。いきなり、いつもの「殺し屋」スタイル!! ここまでずっとブルーザー・ブロディ風のスタイルだったのが、 髪型まで短く刈り込んである、いつものやつになってる!! . . . また派手な変身だなあ:-)

で錠が何をしたかというと、麻薬の取り引きなんだな。でもイキナリ ナゾの中国人系のヤツ(西村晃系の、アヤシイ発音をするヤツ)に 身柄を拘束されてしまう。けど何とか逆に中国人を逆拘束。で 秘密を吐かせようとした途端、そいつは殺されてしまう。臨終の際に 一言:「スペード」 . . . また、あいかわらず、わかりやすい伏線:-)

さて「スペード」であるが 東南アジアの麻薬ボスで数年前にセイロンで暗殺されたヤツのこと らしい、と判明。しかも誰もその正体を知らないらしい。 あ、なーる。だからナゾの中国人が出てくるのか:-) さらに。ふむふむ。黒塚組にはスペードの元幹部がいて、そいつは 日本に麻薬を密輸する途中にスペードの訃報を聞いて、 その麻薬を独占すべく密輸途中で漁船を沈めてしまい、あとで さりげなくその漁船を引き上げて麻薬を私物化、 さらに黒塚組を乗っとってしまおう、としているらしい。

そんな中、例の漁船の引き上げ許可が、船の引き上げ会社におりる。 錠は黒塚に先んじてその会社の社長の妹(笹森)を誘拐してしまう。 うーむ。笹森礼子がオテンバ娘役を演じてるのは新鮮だなあ。 おとなしい役が多かったからなあ。まあ、それはいいとして。 社長の妹が行方不明になってしまった会社では、漁船の引き上げ権を 黒塚組に譲渡する。でもイザ漁船を引き上げてみると。そこには.. 彼らをあざ笑うかのように、スペードのカードが.. (^_^;
これを契機にして、黒塚組にせまるスペードの影。

さて監禁された笹森礼子は脱出しようとした... ら黒塚組の ヤツらに見つかってしまい、結局黒塚組に監禁されてしまう。 . . . なんて思ってたら事態は急展開。じつは田中邦衛が 「スペード」と判明。 かくて「スペード」が黒塚組を乗っとる。 で、成行きを説明するのが面倒なんで簡単にいうと、

  • ジョーは顔にウォッカらしきものを一瓶まるごとブチ かけられ、座頭市状態になってしまう
  • 引き上げられた例の漁船の調理場に麻薬が隠されている ことが判明。スペードの一味と黒塚組の残党も交えた 麻薬争奪戦に突入
  • さらに監禁された笹森礼子はじつは例の漁船に監禁 されていることが判明
さあ、クライマックスだ。

笹森礼子はやっぱり助かる。笹森を逃がすために錠がオトリになる。 錠が出てくると黒塚組・スペード一味は一時休戦して錠を倒そうとする。 しかし錠は目がみえなくても大丈夫。 . . . 結局、全員を返り撃ちに してしまうのだった。 すべてが終わったところで、パトカーの音が近付いてくる。

で、ここからが いかにも日活らしい展開なんだけど、 じつは黒塚組の中に麻薬捜査官がいるんだな。で、たぶんそのため、 あれだけ銃を撃ちまくって、(たぶん)人も殺して、麻薬の運び役までして、 さらに監禁事件まで起こしている錠がまったく何の罪も問われずに、 またブロディみたいな格好をして(髪型もボサボサの ロングヘアーに戻ってしまうかと思ったけど、さすがにそれはなかった) また来た船で北海道に帰っていくわけだ。

おわり

まとめ

まあマンネリといえばそのとおりなんだけど、最近この マンネリから離れていただけに、まあ、それなりに楽しめました。 ところで結局、いったい何が「地獄の祭典」だったのでしょう (?_?)

でも個人的には、やっぱりジョーといえばコルトであって欲しいなあ、と 思ってしまいます。偏ってるかもしれないけど。


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