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[チラシの裏]

暗黒街の静かな男 (1961)

題名 暗黒街の静かな男
作成 日活
監督 舛田利雄
脚本 江崎実生, 中西隆三
出演 二谷英明, 白木マリ, 和泉雅子, 杉山俊夫, 梅野泰靖, 芦田伸介
公開 1961.10.14



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実況

シンガポールから来た一人の男・山下(二谷)は、過去にボクシングの試合で 自分のパンチで失明させてしまった男・梶原(梅野)と思いもかけず再会するわけです。 梶原は盲目ながら花屋・レストランを経営し、それなりに成功を収めているようですが。 しかし再会したその夜、梶原は命を落としてしまうのでした。‥いずれ死ぬとは 思ってましたけど、そんなに早いとは‥。この事件には裏があると感付いた山下は、 梶原の店に止まります。

 事件の裏は、割とすぐに明らかになってきます。梶原の店の権利を、二つの暴力組織が 狙っていたのです。一つは小野塚興行。梶原を轢き殺したのは小野塚組のダンプでしたが、 残念。山下が掴んだ証拠は、すぐに隠滅されてしまいます。そしてもう一つが高岡興行。 この高岡興行がちょっと厄介で、山下がボクサー時代に高岡(芦田)にはずいぶん世話になっており、 莫大な借りがあったのです。ボクサー時代、この高岡からの借りに耐えられなくなったため 山下は日本を飛び出し、シンガポールでダム工事の現場で働くことになったという過去が あったのです。でも、じゃあ何故山下は日本に帰ってきたのか? それは、過去に高岡から 借りた金を返すため。貯金ができたので、ダム工事の休みのタイミングで 山下への借りを 返しに来たのでした。格好よく札束を高岡につき返す山下でしたが、残念ながら 右手甲にナイフを刺され、監禁されてしまいます。んー。

 でもまあすぐ監禁から脱出するんですけど。山下は、現状を乗り切るには 梶原の土地を巡って対立する小野塚と高岡を共倒れにするしかないと考え、その方向で 策を練ります。かくて対立を深める小野塚と高岡ですけど。 そんな中、梶原の妹の ゆかり(和泉)が高岡組の手に落ちます。やべえ。

ここで、梶原の恋人の美保(白木)の存在がクローズアップしてきます。 美保、実はジャズシンガーとして「スター」になってるのですが、 じつは美保は、過去に山下がそうであったように、高岡をパトロンとしていたのです。 そして高岡は美保と梶原を結婚されて、そのうえで梶原の土地を奪おうとしていた‥のは さておき。ちょうど美保と高岡は「スターを育てた人」というテレビ番組で共演することに なっていたのですが。その番組が始まる直前、美保は高岡に、ゆかりの居場所を言わないと 高岡の過去を全部バラす、と高岡を脅迫するのです。驚く高岡。しかし生番組の放送直前、 手を打つ時間もないままテレビ放送が始まってしまいます。テレビ放送の最中、 追いつめられた高岡は、ついに ゆかりの居場所を白状します。 さっそく ゆかり救出に向かう山下。そして高岡、小野塚らも そこに集まってきます。 台風による暴風雨の中、ついに‥


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つぶやき

  • 二谷英明さん主演、そして白木マリさんがヒロイン。どちらもヒーロー、ヒロインというより 脇役が多い人ですけど。でも逆に、日活アクションのヒーローとかヒロインの ステレオタイプに当てはめなくてもよい訳ですから、個人的には いいなあ、 もっとやってほしかったなあ、と思います。(ただ、本作では結局、 主役キャラのステレオタイプからそんなに外れてはいないんですけど。でも 主人公が時間稼ぎのため土下座してみたりとか、その程度でも割と 珍しい感じはしました)
  • 一人でみんな倒してしまうのでなく、2勢力の共倒れを狙うというあたり、 個人的には面白いなと思います。まあ、他の日活のアクション映画でも、 対立する2勢力を共倒れさせる気はなかったけど、結果的に両方壊滅してしまう、 というのは時々ありますけど。
  • 「暗黒街の静かな男」というタイトル。内容とマッチしてるかというとちょっと アレですね。高岡を指してるんでしょうか。でも高岡からは特に「静か」という 印象は受けませんでしたが‥
  • 杉山俊夫さん。ちょっとくらい見せ場もらえるかと思ってたんですけど。 やっぱ空気だったか‥残念(苦笑)

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ビデオ/DVD情報

[2013/12 現在]
  • 現状、入手はかなり厳しいんではないでしょうか‥

関連(?)情報

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