村の人たちは「ろくでもない場所」と呼んで 寄り付きもしないシュウレイ山。 そこに向かう一人の流れ者のハンター。 名をリョウジ(二谷)といいます。
この山には西岡製材所という会社があるんですけど。 この会社に三か月前に 転がり込んできた3人の(自称)用心棒たち(江幡ら)、 彼らがちょっと悪くて、なので社長は何とか彼らを追い出したがって いるのですが、彼らは出ていく気配がありません。 その3人組に触発された製材所の工員たちも悪くなりつつあって、 それゆえ村では治安維持のため私設保安官(!)を任命するほどで、 山の周辺の治安はかなり悪くなってきているのでした。 (村の近くに交番を作ってくれと陳情しても効果がないから‥ と、いちおう理由はあるみたいです。)
そして3人組の他にもう一人。リョウジより先にここに来ていた 流れ者がいました。マサ(小高)です。 リョウジのライバル的存在ですね。 ものすごく頼りないことが特徴のように見える私設保安官が 襲われてケガをしたとき。このマサとリョウジの どちらが保安官代理になるかの勝負になり、ここは リョウジが勝利して保安官代理の座につきます。 なお、保安官代理になりそこなったマサは、西岡にスカウトされて 西岡専用保安官になります。つまり西岡はマサを使って3人組を 追い出そうとしてるんですね。
さて。実はケガした保安官と、リョウジにはどちらも同じ 心の傷がありました。保安官は妻を、リョウジは婚約者を、 それぞれ乱暴され殺されていたのです。そしてどちらもその 犯人を探すために片方は保安官になり、 片方は流れ者になっていたのでした。 そしてリョウジは、自分の婚約者殺しの犯人として マサを疑っているのです。
そんなマサとリョウジが、ついに対決の刻を迎えます。 対決の場に赴いたリョウジと保安官が見たのは、なんと ケシの花が咲き誇る、ケシ畑です。 これがこの山の、そして西岡らの秘密だったみたいです。 ‥と、それはさておき。いよいよマサとリョウジの決戦‥と 思ったら。やっぱり例の3人組が乱入してきます。 マサとリョウジと保安官を片付けようとしてるみたいですけど。 え? そしたらさらに、なんか大勢出てきたぞ?! ‥どうやら これは西岡ですね。3人組がリョウジらを襲うシナリオは、 実は 西岡が3人組を始末するための罠だったみたいです。 しかしリョウジもマサも保安官も3人組も皆、この危機を脱します。
この一件が西岡の罠と気付いた3人組は西岡を襲い、西岡がもつ 麻薬を奪い、麻薬の取引先を聞き出し、西岡を殺し、 そして保安官の妹セツコ(芦川)を人質として拉致し逃走します。 このへんで約60分経過。
‥さてさて。セツコの安全も気になりますけど、物語における重要な伏線である はずのリョウジの復讐の相手はマサなのか? それとも別人か?? それと、リョウジと同じように妻を失った ひたすら頼りない保安官の 復讐も果たされるのか? それともウヤムヤにされるのか??