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[チラシの裏]

骨まで愛して (1966)

題名 骨まで愛して
作成 日活
監督 斎藤武市
原作 川内康範
脚本 川内康範
出演 渡哲也, 浅丘ルリ子, 松原智恵子, 宍戸錠, 金子信雄
公開 1966.7.09



ある日のこと。午前3時の麻薬取引に立ち会う、一人の男。 加納(渡)です。 加納は、子どもの頃から青木社長(というか組長)(金子)に 育ててもらった恩義があります。 そんな加納と、ともに子どもの頃から社長に育ててもらった アヤコ(浅丘)は内心では相思相愛なんですけど。でも アヤコは「組長のオンナ」と思われているため、 加納は手出しできない状況です。 その状況にガマンできなくなったアヤコは、加納に 一緒に国外に逃げないかと誘います。 午前6時の船で一緒に逃げましょう、と。それで加納は迷っています。

 それはそうと。取引が終わったばかりの加納とギャンブルで 勝負したいと現れた一人の男・ダイスのマサ(宍戸)。 ギャンブル勝負に賭ける金が なんたらとか口論していたところ、さっき取引を終えたばかりの 取引相手が、麻薬の奪還を狙って一同を襲撃してきます (AGAIN収録のシーン1)。 加納は大怪我をするものの、なんとか逃げることには成功します。 しかしアヤコとの約束の船に乗るどころではありません。 かわりに、船に現れたのは なぜか青木社長。 青木社長はアヤコに加納が死んだと告げ、 そのまま二人で海外に逃亡するのでした。

 ---そして一年後。 加納は函館の牧場にいました。 そして牧場のおかれた状況といえば。 若旦那がギャンブルで大借金つくって、牧場存続の危機で、 お嬢様の千代(松原)が気をもんでいる‥と。 「渡り鳥」などでさんざん見てきたパターンですね。 んで予想通り、借金のカタをつけに加納が 賭場に向かうわけですけど。 ‥お?! なんとそこにいたのは ダイスのマサ じゃないですか! ということでダイスの勝負になって加納が勝って、 とりあえず借金の件はチャラになりました。 しかしマサは加納のイカサマを疑っているようです。

 と、ここで。例の襲撃事件のあと、国外逃亡していた青木組長with (完全に組長のスケとなった)アヤコが 函館に姿をあらわします。麻薬取引が目的のようですけど、 ひそかに国内に返り咲く --- 具体的には、函館のシマを奪う 企みを持っているようです。それゆえ加納が生きていると知った 青木は、加納を呼びます。 加納は嫌がりますけど、でも結局は 渋々と青木のもとに戻るのです。

 そして加納とアヤコの再会。

「なぜ帰ってきたの‥。帰ってきてほしくなかった‥」
「俺はあの時、行くつもりだった」
「言わないでそのことはもう‥」
「あのとき、あんなことさえなかったら。 俺たちの人生は変わってた。 あんたのことは『姐さん』と呼ばなきゃなんない。 俺の気持ちがわかるか」
「‥ひどい人。ひどいわそんな言い方‥」

 ここまでで約一時間くらいかな。そんな中、突然、 マサが加納を呼び出します。何かと思えば。 千代とアヤコを一人占めするのはやめろ、千代から手を引け、 俺が口説くから。‥という要件のようです。 最初はダイスで勝負するつもりだったみたいですけど。 結局はゲンコツ勝負になります(AGAIN収録のシーン2)。

「どうしてもやるのか」
「‥‥‥やる」

 そんな中。ヤクとシマをめぐる青木組と地元藤崎組の対立が 表面化してきます。 藤崎組は、青木組に対抗するためアヤコと千代を 人質にするなどしてますけど。さて‥


つぶやき

  • 斎藤武市監督、函館好きだなあ‥
  • 渡と浅丘さんがチークダンスを踊りながら 昔をいろいろ思い出す場面のBGMが「蛍の光」 なんですけど。見てて最初「お、閉店間際まで 一緒にいるってことか?」と思ったりしたんですけど。 とくに「閉店。もう帰れ」という場面じゃないみたいでした。 「蛍の光」が「もう帰れ」として 定着したのって いつ頃なんですかね。
  • 麦わら帽をかぶってる松原さんというのはちょっと新鮮でした。
  • 金子さん。今回は、まあ、普通でした。 しかし、まさか浅丘さんを自分のスケにできるとは。単なる役の上だけの話とはいえ、 そこはちょっと役得ですかね
  • 北海道でつくったアサヒビールがスポンサーなのかな? これ、いわゆる「プロダクトプレイスメント」ですよね。 「散弾銃の男」でもなんか広告があった気がする

ビデオ/DVD情報

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