ある日のこと。午前3時の麻薬取引に立ち会う、一人の男。 加納(渡)です。 加納は、子どもの頃から青木社長(というか組長)(金子)に 育ててもらった恩義があります。 そんな加納と、ともに子どもの頃から社長に育ててもらった アヤコ(浅丘)は内心では相思相愛なんですけど。でも アヤコは「組長のオンナ」と思われているため、 加納は手出しできない状況です。 その状況にガマンできなくなったアヤコは、加納に 一緒に国外に逃げないかと誘います。 午前6時の船で一緒に逃げましょう、と。それで加納は迷っています。
それはそうと。取引が終わったばかりの加納とギャンブルで 勝負したいと現れた一人の男・ダイスのマサ(宍戸)。 ギャンブル勝負に賭ける金が なんたらとか口論していたところ、さっき取引を終えたばかりの 取引相手が、麻薬の奪還を狙って一同を襲撃してきます (AGAIN収録のシーン1)。 加納は大怪我をするものの、なんとか逃げることには成功します。 しかしアヤコとの約束の船に乗るどころではありません。 かわりに、船に現れたのは なぜか青木社長。 青木社長はアヤコに加納が死んだと告げ、 そのまま二人で海外に逃亡するのでした。
---そして一年後。 加納は函館の牧場にいました。 そして牧場のおかれた状況といえば。 若旦那がギャンブルで大借金つくって、牧場存続の危機で、 お嬢様の千代(松原)が気をもんでいる‥と。 「渡り鳥」などでさんざん見てきたパターンですね。 んで予想通り、借金のカタをつけに加納が 賭場に向かうわけですけど。 ‥お?! なんとそこにいたのは ダイスのマサ じゃないですか! ということでダイスの勝負になって加納が勝って、 とりあえず借金の件はチャラになりました。 しかしマサは加納のイカサマを疑っているようです。
と、ここで。例の襲撃事件のあと、国外逃亡していた青木組長with (完全に組長のスケとなった)アヤコが 函館に姿をあらわします。麻薬取引が目的のようですけど、 ひそかに国内に返り咲く --- 具体的には、函館のシマを奪う 企みを持っているようです。それゆえ加納が生きていると知った 青木は、加納を呼びます。 加納は嫌がりますけど、でも結局は 渋々と青木のもとに戻るのです。
そして加納とアヤコの再会。
「なぜ帰ってきたの‥。帰ってきてほしくなかった‥」
「俺はあの時、行くつもりだった」
「言わないでそのことはもう‥」
「あのとき、あんなことさえなかったら。 俺たちの人生は変わってた。 あんたのことは『姐さん』と呼ばなきゃなんない。 俺の気持ちがわかるか」
「‥ひどい人。ひどいわそんな言い方‥」
ここまでで約一時間くらいかな。そんな中、突然、 マサが加納を呼び出します。何かと思えば。 千代とアヤコを一人占めするのはやめろ、千代から手を引け、 俺が口説くから。‥という要件のようです。 最初はダイスで勝負するつもりだったみたいですけど。 結局はゲンコツ勝負になります(AGAIN収録のシーン2)。
「どうしてもやるのか」
「‥‥‥やる」
そんな中。ヤクとシマをめぐる青木組と地元藤崎組の対立が 表面化してきます。 藤崎組は、青木組に対抗するためアヤコと千代を 人質にするなどしてますけど。さて‥