不良にからまれる二人の女学生。それを、たまたま助けるチンピラのジロー。 これが二人の出会いでした。しかしその後が悪い。 ジローが女学生を逃がした後、不良どもがナイフを出してもみ合ってるうち ジローは刺され、不良の一人が自分のナイフで死んでしまいます。 ‥まあ浜田光夫によくあるパターンですけど。 浜田によくあるパターンとして、さらに、不良どもは罪を全部ジローに なすりつけようとするのですが、結局は女学生たちの証言でジローの 濡れ衣は晴れるのでした。
やがてジローと女学生の一人樺島マミ(外交官の娘)は、 会うようになります(27分頃)。 お互い、自分とは全然違う世界に生きる人同士なので、とても 新鮮に感じてるみたいです。ボクシングの試合を見たり、 わけわからん現代音楽の演奏会に行ってみたり。
「このごろ、ママに嘘ばっかりついてるんです」 「どうしてよ」 「あなたに嘘つきたくないから」そんなある日。ジローは待ち合わせをすっぽかします。実は、 売春斡旋容疑などで逮捕されてしまったのです。突然のジローの失踪に 動揺したマミは、ジローを探してジローの組事務所まで来てしまったみたいです。 このことをジローは出所後に聞かされます。 それだけじゃなく、ジローは尊敬するアニキから、 マミを諦めろと言われます。
「おめえも、バカよ。アメリカの白の女は、●グロとは間違っても寝ねえ、って
話知ってるか? 何よりも体臭が違うからだ。タクアン生っかじりにしてるやつと
セロリに塩振って食ってるやつとは、体の匂いもハッキリ違うだろうによ」
(注:伏せ字は私の判断です^^;
。DVDでは伏せられてません。)
ムシャクシャした気分を抱えたジローがアパートに帰ってくると、
何とそこにはマミの姿が! こ、これはマミの純潔の危機! ‥かと思ったら、
ジローは足を洗いたいと言い出し、
マミがジローが足を洗う手助けを申し出ることになります。
けどやっぱり、二人の身分の違いで決裂してしまいます。んー。
(ここまで約60分)
悲しい現実の前に、荒れてしまったジローは、マミの目の前で、 ちょいと露悪プレイをしてしまいます。あーあ。
さて。ここで事態は急を告げてきます。 ジローは、冒頭の乱闘騒ぎのとき、持ってたヤクの粉をこぼしてしまい、 警察に目をつけられてるっぽいのですが、 その関係で数日中に警察に自首(まあ数年はクサいメシ)してこいと 指示を受けてしまいます。 またマミのほうも、父親の仕事(外交官)の都合でアルジェリアに 行くことになってしまったのです。
そしてマミがアルジェリア行きの飛行機に乗るはずの日、 そしてジローが「アニキ」とともに警察に自首するはずの日、 マミはジローの元を訪ねてくるのです。 たぶんもう二人は会うことはない‥‥ ああ、やっぱ、二人は逃げた! かくて二人は組と警察とに追われることになります。 世間的には、ジローが令嬢を誘拐か? 的な感じのようですけど。 逃げる場所もろくになく、どうする? なんて思ってたら、 二人は国鉄田口駅(現・妙高高原駅)まで雪ダルマ作りに行って、 そして‥
[Table of Contents]「ママに6時の門限を一時間延ばしてもらいました」 「オレとボクシング見に行ったって?」 「いいえ」「何て嘘ついたんだい」 「お教えしません」「けち」「ママにはじめてついた嘘ですから、 誰にも言わずにしまっておきたいんです」「はじめて? お袋にはじめて嘘ついたのか? 生まれて初めて?」「ええ」 「信用できねえ話だけどよお、仕方がねえ、信用するよ」 「(歩きながらモノを食べようとして、やめる)‥そうか、行儀が悪いよな。」 「これから家帰って、どうするんだい」 「ジュースをいただきながらテレビを見て‥」「へー。 テレビは何を見るんだい?」「動物の生態っていう9:30からの。 夕べはヤギがとっても可愛らしくて」「それで、何時頃寝るの?」 「10:30です。寝る前にバイブルを少し読みます。」 「バイブルか! 偉えよなあ。ウイスキーか何かラッパでやりながら スポーツ雑誌読んで寝るのとは訳がちがうもんな!」 「ママの言いつけですもの、仕方がないんです」「そうか(笑)」と、この会話のあとの夜。 自分の部屋でボクシングのマネして転んだり、 ウイスキーのラッパ呑みをしようとして吹き出したりしてるのは、 やっぱ、可愛いですね。
(^_^;
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