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[チラシの裏]

2012 (2009), 2012 (2008)

題名 2012 を2本



はじめに

2012年12月21日(金)の冬至の日。 この日、何かが起こる! ということで世界中で一部の人たちが大騒ぎしてました。 その「何か」のうち最も過激なものが「人類滅亡」というものでしたけど。 その21日のあたりに「地球滅亡するかも記念」として「2012」という題の映画を 2本見ましたので、せっかくなのでそれらについて簡単にまとめておきます。

2012 (2009)

ローランド・エメリッヒ監督. [Amazon]

これは見た人は多いんではないかと思います。エメリッヒ監督の娯楽大作。 2時間30分を越える大作ですけど、ストーリー展開が単調なので後半ちょっとダレます。 2012年の災難については、太陽の活動の活発化により地球に大量のニュートリノが来て、 そのニュートリノが まさかの物理反応(?)を起こした結果、まるで地球全体が 電子レンジに入ったかのような状態になり、なので地球が芯からドロドロになっちゃって 地殻なんていう薄膜はすさまじく動きまくり、なので世界じゅうで天変地異起こりまくり‥ という感じの設定になってます。もうちょっとオカルト的な何かが入るかと思ったら、 それはほとんどなく、単に「マヤ人はすでにそれを知っていた」と語られる程度ですね。 売れない作家をしてる主人公が、大災害の危機一髪の中を家族とともに逃げ回るシーンは、 さすがに、スゴいです。大地が大揺れの最中に家族みんなで家を脱出するところを見ながら、 おいおい、そんなに揺れてたら動けないでしょう常識で考えて‥とか思ったりもしましたが、 ハリウッド映画でそんなこと言うのは野暮ですからね。

 んで、さすがにこれほどの天変地異だと人類救済は難しい、ということでアメリカを中心とした 主要国首脳は 選ばれし人たちだけを乗せる「箱船」を作り、最終的には、その箱船に 乗ることのできた人だけが助かる、他は全滅、という感じで物語は進むのですが。 やはり、ここで問題となるのが「選ばれし人たち」の選び方で、主要国首脳の周辺の人たちとか、 一枚10憶ユーロのチケットを購入できる大富豪だけが箱船のチケットを入手でき、 他のほとんどの人たちは箱船の存在も、(すでに事前にわかっていた)天変地異が起こるという ことさえ知らされることさえないまま死んでいく‥という展開は、やはり多くの人たちの 反感を買ったみたいで、Amazonのレビューとか見てみると、それなりの数の人たちの レビューがそこに集中してますね。でもまあ、実際にあんな状況になったとすれば、無論、 そういう人間のウラにある汚いところってモロに出てくるはずですから、 ムカつきますけど、それなりにリアリティを出そうとするとああなるしかないんじゃないか と思います。まあ、箱船のチケットを入手した人たち、数千人いたはずですけど、よく 誰もそのことを口外しなかったよなー、とは思いますが。

 あと、この箱船計画のカギを握ってるのが中国、チベットなんですけど。 人類の未来をMade in Chinaに懸けてしまっていいの? という心配はさておき、 気になったのはチベットの扱いです。日本語吹替版を見たので 詳しいことはわからなかったのですが、ひたすら「中国」とだけ呼ばれていて、 ほとんど「チベット」とは呼ばれてなかったような気がして、そのへんがちょっと 珍しいな、とは思いました。映画などでチベットを出してくる場合、普通は 「チベットは独立国である」という主張があるから わざわざ取り上げる、だから チベットはチベットであり中国ではないという主張がどうしても出てくるのに対し、 この映画では 箱船を作るのが世界で最も高い場所=ヒマラヤ=チベット という感じで、 チベットの政治的状況とは全然関係ないところでチベットを舞台にしていますので、 その流れなんでしょうか。実際、 「映画「2012」とチベットコネクション」(2009/11/15)を見ると、 本作のスタッフのチベットへの関心のなさ、 とにかくアメリカ人からみて「それっぽい」感じになっていればそれでいい、という 態度が見えてくるようですから。

 中国では日本よりずっと「2012年12月に世界が滅亡する」説が盛り上がっていたようで、 それには本作の影響が大きいとの分析もあったようですが。人類の生き残りの成否を握る 存在として描かれたら そりゃあねえ、という感じでしょうか。

2012 (2008)

ニック・エヴァハート監督. [Amazon]

これはマイナーです。たまたま見つけたので手に取ってみました。 エメリッヒ監督作品の二番煎じか? というと、そういう訳ではないです。 こっちは2008年製作で、エメリッヒ監督作品のものより1年早いですから。 でも。結論から言えば‥‥面白くはなかったですね。

 この映画では2012年12月に惑星直列かな?それが影響したか何かで、地球の自転速度が落ち、 それで地軸が安定しなくなってポールシフト‥という感じだったような記憶があります。 マヤについても、基本的には「マヤはすでに知っていた」ということなんですけど。 でも、なぜかマヤの遺跡が重要なカギを握ってるみたいでした。何故かというのは よくわからないんですが、登場人物たち、いろんな人がいるんですけど、 その人たちはなぜか皆、終末とされるその時に、マヤの遺跡に集まってくるのです。

 んで、そのマヤの遺跡には、なぜか太古の昔からキリスト教が伝わっていたみたいで (本作の中でも、理由はわからない、何故だ、と言われてました)、 かなり古い地下礼拝堂が発見されるのですが、そこに「終末のとき、ここで妊婦が 一人の子を産み‥」(うろおぼえ)といった感じの予言が記されています。 ということで、この映画の舞台はマヤなんですけど、マヤを舞台とした キリスト教の映画という、思い切った設定になっています。 ただし「キリスト教の映画」といっても、そうすることによって、たとえば マッドサイエンティスト的な怪しい宣教師が出てきたりとか、そういう展開は まったくありません。なんでキリスト教の設定をわざわざ持ち出してきたのか、 それで何が面白くなるのか‥そういったことは正直よくわかりません。

 さて。なぜかマヤの遺跡に集まってくる登場人物たちですけど。その中に、 いまにも生まれそうな妊婦が一人いるのです。男女の登場人物がその妊婦を 車に乗せてどこかに連れて行くといったら普通は病院だと思いますし、 男はそう主張しますけど、女が「なんとなく」、なぜかマヤの遺跡に連れて行き、 すると これもまた「なんとなく」世界の終末に向けてマヤの遺跡に向かっていた アメリカの女救急隊員が手伝って、 世界の諸都市が次々と滅亡していく中、 とくに滅亡の気配すら感じないマヤの遺跡の、 キリスト教の祭壇の上で、無事に子どもを出産、わーい、 新たな時代が始まる、終わり。 ‥‥‥‥‥え?! えーと、どうなんでしょう? 子どもが生まれたことによって、 それで世界の滅亡が止まったということ? いや、ポールシフトによる大災害、 物理現象による災害という設定ですから、そんな神の奇跡的なことでは災害は 止まらないんじゃないかと思うんですよ。ということは、世界は破滅したけど、 これから再生ということか。でも件のマヤ遺跡の周辺は 雪が降ったり 多少の地震があった程度で 滅亡とはほど遠い感じですから、 そのまま世界が滅亡してしまったとするのは説得力がない‥。まあ、 世界の2割3割程度が亡くなった程度で収まったという設定ならアリか?

 とにかく、よくわからない映画でした。たぶん「マヤの遺跡の祭壇で、 奇跡的に集まった人たちが、奇跡の子を産む。それで世界は救われる」という クライマックスのイメージだけが最初にあって、それを実現させるための ストーリーを組んでみたものの、時間的制約などもあって、 ストーリーがあまり練れていないまま撮影が始まってしまった、 とかいう感じなんでしょうか。個人的には、あの有名なほうの2012とは違って、 予算がふんだんにある訳じゃなかったでしょうから、もっと (私が期待するような)マッドな方向に行ってほしかったですね。 世界が終末を迎えるなどという映画で、善良な人たちが善良に行動するだけの 映画というのは‥‥やっぱ、つまらないなあ。

総括

 どちらもストーリー的にはあまり面白くなかったです。 2012年滅亡説といえば「マヤの予言」ですから、もうちょっとオカルト的なドロドロした 何かがあれば盛り上がるのになあ‥というか、私は見る前からそれを期待してたんですけど、 どちらも「マヤの人たちは、すでにそれに気付いていた」という程度でしかマヤは使われておらず、 後は ひたすら自然災害の話になっているのがちょっと‥。 そんな中では個人的には2008年のほうは惜しかったです。マヤの遺跡を舞台の一つにして、 そこでの秘技的な出産シーンというのはモチーフとしては私のオカルト趣味心を くすぐるところは大いにあったんですけど。実際、そのシーンを見て心くすぐられることが なかったのが残念。もうすこし脚本をブラッシュアップしてほしかった‥。

ビデオ/DVD情報

[2012/12 現在]
  • 「ぽすれん」だと100円で宅配レンタルできるみたいです [2009] [2008]。 (ただし別途送料300円が‥^^;)(支払いはクレカ/Edyなど)
  • DMM のDVD単品レンタルだと480円。 [2009] (支払いはクレカ/Bitcash/EdyもOKか)。
  • DVD購入の場合。amazon だと中古でよければ200〜300円程度で購入可能のようです。 [2009] [2008]

関連(?)情報

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