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[Budh] [memo] 日本の曜日の起源?

題 [Budh] [memo] 日本の曜日の起源?
日付 2013.5



ネット上で、こんな情報を見つけました:

「七」は、月火水木金土日という「七曜」も思い出させる。七曜の考え方は、平安時代初期に(西暦806年頃、第16次遣唐使として中国に派遣された)弘法大師・空海が密教と共に日本に持ち込んだものと言われ、宿曜経という経典に書かれていたものらしい。したがって、中国方式を輸入したものではない。これが一般化したのは明治時代になってからで、これはその頃、外国企業が日本に入って来て、日本人の休みの取り方と異なることに、外国企業が不満を明治政府に訴えて、導入されたものと言われる。すなわち、明治初期に官庁の暦に初めて週日制が導入された。農耕を中心として生活をして来た日本人には、聖なる休日(日曜日)という概念はなかったようだ。宿曜経に関する詳しい知識は持ち合わせないが、ひょっとすると、そこには仏教発祥の地インドの人々が信じた占星術(astrology)の考え方が披瀝されていて、「七」に関する情報も盛られているのかも知れない。 [ⅩⅨ 「ラッキーセブン」と日本人]
へー、と思って、宿曜経なるものを探してみました。 文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善惡宿曜經 (T1299; 不空譯) [SAT]ですね。 ‥密教部か。密教部はちょっと‥いや、かなり苦手だなあ(^_^;

 曜日に関してそうな記述は、2箇所あります。まずは 上巻: 宿曜暦經序七曜直日品第四 のあたり。 そして 下巻: 宿曜暦經七曜直日暦品第八 のあたり。 上巻下巻のそれぞれで登場している点については、たぶん Wikipedia にある記述 [URL] が参考になると思います。最初は、現在下巻になっている部分しかなかったが、それがわかりにくい ということで ちょっと整理したものを書き足して それを上巻にした、という感じみたいです。

 ということで下巻のほうを見てみると、こんな感じみたいです:

Line中国胡(ソグド?)ペルシアインド(インドBS)
0398b05: 日曜太陽曜森勿阿儞泥以底耶二合āditya
0398b07: 月曜太陰婁禍森勿蘇上摩candra
0398b09: 火曜熒惑雲漢勢森勿糞盎聲哦囉迦盎bhauma
0398b11: 水曜辰星丁逸*反掣森勿budha
0398b13: 木曜歳星鶻勿本森勿勿哩訶娑跛底丁以*反bṛhaspati
0398b15: 金曜太白那歇數森勿戌羯羅śukra
0398b17: 土曜鎭星枳院翕森勿賒乃以室折囉śanaiścara

 「胡」とか「ペルシア」とかありますので、ということはつまり、 曜日関連のものは西から来たってことか。へー。そして、インド語の対応もあるなあ。 でもこのインド語のやつって、サンスクリットの単語だと何に当たるんだろう?? ‥と思って、 せっかくなので "Bṛhatsaṃhitā"(BS.; 和訳は 矢野道雄・杉田瑞枝(1995)『占術大集成1』(全2巻) 平凡社東洋文庫589.) の第3〜10章の表題と合わせてみました。 それが上表の「インドBS」というやつです。 (BSの第3〜10章の表題は、実のところ 曜日ではなくて、星なんですけど。でも並びなどが 曜日の名前とほぼピッタリ同じになってるようですので、使ってみました。) ‥‥この「インドBS」と「宿曜経」の記述(「インド」)を合わせてみますと、 んー。月曜火曜はちょっとどうかな? という 感じですが、それ以外の5つは対応してますね (Wikipediaの「九曜」も参照してね [URL])。BSだと月曜と火曜の間にもう一つ、 「ラーフ(rāhu; 蝕)」についての節がありますけど、それは置いておいて。 インド以外のものとして紹介されている 「胡(ソグド?)」、「波斯(ペルシア)」というのは‥何を見たらいいのか わからないですね。

(書きかけ)


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