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現代日本における外道ども

現代日本における「外道」の用例で、気付いたものを集めてみました。

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月刊少年ジャンプに 1996〜1997年に連載していた 漫☆画太郎さんの「地獄甲子園」に出てくる「外道」です。

[Table of Contents]

アウトロー的な外道

「三年前 我が校と闘い
反則スレスレの外道プレイで
次々と うちの選手に
プレイ続行不可能な
ケガを負わせ しまいにゃ
代わりの選手が いなくなって
試合放棄せざるを得なくなって負けた
あの外道高校か!!?」

「はい その外道高校で あります」
(漫☆画太郎『地獄甲子園』ジャンプコミックス p.1:11)

何をどう説明すればよいのか(苦笑)

 ‥ということで、とりあえず当たり障りのない部分を紹介します。 「外道高校」という学校名ですから、そこの学生が「外道」かどうかを 判断するのは一般的には難しいんですけど、このマンガの場合は 「外道高校の選手たちは『外道』」と判断して良さそうです。 ルール無視で、相手に「プレイ続行不可能なケガを負わせせ」てウヒヒヒと笑ってる 選手たちですから、これはもう完全にステレオタイプ的なアウトロー的な「外道」な 設定になってるんだろうと思います。

 ただ作者が漫☆画太郎センセーですからね。 「ステレオタイプ的なアウトロー的な『外道』の設定」とは言いつつも、 それを実際に描くとちょっと‥何というか、漫☆画太郎的というか‥

(書きかけ)

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人間ならざる者ども?

しかし。本作における「外道」は単なる「アウトロー」的な意味とは違う 意味もあるかもしれません。

「ゲゲッ ゲドー!!!!」

(漫☆画太郎『地獄甲子園』ジャンプコミックス pp.2:24--25)
これです。彼ら、単なるアウトローに見えますか?


 たぶん日本的な「外道」の使い方になるんじゃないかと勝手に思ってるんですけど。 『日本霊異記』(9世紀)に肉塊から生まれた五体不満足な尼(下19)があります。 その尼は非常に優れて人々から尊敬されていたんですけど、いわゆる畸形であったために 「あやつは外道だ」と同業者から嘲笑されていた、という話なんですけど。

 その尼さんの話のように、人の内面どうこうとは関係ないレベルで 普通の人とは全然違う姿をしているものを「外道」と呼ぶ事例がある訳です。 つまり。外道高校ナイン、彼らはどう見ても単なる人間には見えないですよね。 「人でないもの」の風格を漂わせてる訳で、 そういう意味でも彼らが「外道」なのかなー、と。どうでもいい話ですけどね。

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