たぶん1995年頃に、ちょっと書きかけて止めてしまった「概説カーマスートラ」なる文書。 それを、ハードディスクを整理してたら発掘しました。せっかくなので中身にはほとんど手をつけず、 タグなどをちょっと調整した程度で公開してみます。 (なので「準備中」となっていても、今後の作業再開は、たぶん ないです‥)
別途「カーマスートラ」というページもありますので、 もっと詳しく見てみたい‥という方はそちらをどうぞ。
[前] 1-2総説篇/三勢力を得ること |
男子は性愛の学およひ性愛の学と関係している学芸を修める必要がある。 また女人は青春期までにこれを学ぶべきであり、既婚のものは夫の同意が 必要である。
「女人は経典を学ぶべきではないと聖典で述べられているゆえ、 女人に学芸を授けてはいけない」
ヴァーツヤーヤナの反論。--- カーマスートラの中には女人が従うべき内容についても書かれているので、 女人もこれらの学を(間接的に)学ぶべきである。 なぜなら、 自分自身で法典を学ばなくても法典の知識を得ている、といった例は よく見られるからだ。すなわち、 法典を直接に学習する者は少なくても、 その原理は万民のためのもので、 いろいろな方法で伝播されていくものであ(り、 およそ知識というものはそのようなものであ)るから。
これゆえ、 女人も性愛の学について、信頼に足るべき人から学ぶべきである。 そして 反復によってマスターされる 64 のヨーガを、 少女はひとりで繰り返し練習しなければならない。
少女にとっての信頼に足るべき人とは以下のような者たちである。
品性・美貌・徳性を備える娼婦は、この学芸をマスターすることにより ガニカー(高貴な娼婦)となって人々の尊敬を受けることなろう。 この学芸を学ぶことによって利益を得るのは娼婦だけではなく、 性別身分を問わずすべての人にとって有益である。
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