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[しおり] 『タルムード』一覧

題 [しおり] 『タルムード』一覧
日付 2018.10



[Table of Contents]

はじめに(注意事項)

  • 以下のページ: [ タルムード日本訳は、ありまぁす! || 666とマイトレーヤ(弥勒) ] このページの一覧がいまいち見づらいので(勝手に!)整理してみた。
  • 「状態」は B:バビロニア版、P:パレスチナ版が現存する(らしい)ことを示す (長年にわたる迫害・焚書などにより、両版とも完本は現存せず)。 ミシュナーしかない場合は M と表記。ただ原典読めないし読む気もないので、 いい加減度かなり高め
  • 和訳、English tr. 中の (M) はミシュナーのみの翻訳ということ。 (4-7,4-9 などの三貴版もミシュナーのみの訳のはずだが、未確認)
  • 和訳「三貴」版はバビロニア版かパレスチナ版かどっちを訳してるのか不明。パレスチナ版か? (そのうち確認するかも)
  • 和訳「教文」版は本のタイトルにもある通り、ミシュナーのみの翻訳(のはず)
  • 和訳は「三貴」版は非売品。県立図書館クラスのところには寄贈されているようなので、 近場の図書館で借りると良い。「教文」版は販売されたが、 現在も入手可能かは不明。Amazon見ると、まあ、まだ買えそうではあるけど、んー。 ユダヤ教徒以外の人は持っててもあまり嬉しくない気がするので、買うよりまず 図書館で借りてみるのが良さげ。ということで和訳のリンク先は国立国会図書館。
  • 英訳の H はHalakhah.comへのリンク。 これはバビロニア版の英訳で有名な Epstein 等による Soncino版を電子化したもの(のはず)
[Table of Contents]

1. ゼライーム(種子)

祈りと祝福・什一税・農業に関する法を扱う。

No名 // Name状態和訳English tr.
1-1 ベラホット(祈り) //
Berakoth (Benedictions)
B,P 教文(M) H
1-2 ペアー(畑) //
Pe‘ah (Corner)
P 三貴, 教文(M) H(M)
1-3 デマイ(穀物) //
Demai (Doubtful)
P 三貴, 教文(M) H(M)
1-4 キルアイム(交配) //
Kil‘ayim (Mixtures)
P 三貴, 教文(M) H(M)
1-5 シェビイート(休耕の年) //
Shebi‘ith (Seventh)
P 三貴, 教文(M) H(M)
1-6 テルモット(祭司への贈物) //
Terumoth (Heave Offerings)
P 三貴, 教文(M) H(M)
1-7 マアセロット(十分の一税) //
Ma‘aseroth (Tithes)
P 三貴, 教文(M) H(M)
1-8 マアセル・シェニー(神殿への捧物) //
Ma‘aser Sheni (Second Tithe)
P 三貴, 教文(M) H(M)
1-9 ハッラー(供物) //
Hallah (Dough)
P 三貴, 教文(M) H(M)
1-10 オルラー(果樹の扱い) //
‘Orlah ('Uncircumcision', sc. of trees)
P 三貴, 教文(M) H(M)
1-11 ビクリーム(初物の果樹) //
Bikkurim (First Fruits)
P 三貴, 教文(M) H(M)
[Table of Contents]

2.モエード(季節)

安息日と祭りに関係する。

No名 // Name状態和訳English tr.
2-1 シャバット(安息日) //
Shabbath (Sabbath)
B,P 三貴, 教文(M) H
2-2 エルビン(安息日の諸制限) //
‘Erubin (Blendings)
B,P 教文(M) H
2-3 ペサヒーム(祭の規制) //
Pesahim (Paschal Lambs)
B,P 教文(M) H
2-4 シェカリーム(供物の額) //
Shekalim (Shekels)
P 教文(M) H(M)
2-5 ヨマー(贖罪日とその祭) //
Yoma (The Day)
B,P 教文(M) H
2-6 スカー(仮庵の祭) //
Sukkah (Booth)
B,P 三貴, 教文(M) H
2-7 ベイツァー(祭日の規則) //
Bezah (Egg)
B,P 教文(M) H
2-8 ロシュ・ハシャナー(新年祭の祝) //
Rosh Hashana (New Year)
B,P 三貴, 教文(M) H
2-9 タアニート(断食) //
Ta‘anith (Fast)
B,P 教文(M) H
2-10 メギラー(エステル記の朗読) //
Megillah (The Scroll)
B,P 三貴, 教文(M) H
2-11 モエード・カタン(半祭日の規定) //
Mo‘ed Katan (Minor Feast)
B,P 教文(M) H
2-12 ハギガー(三つの巡礼祭) //
Hagigah (Festival-Offering)
B,P 教文(M) H
[Table of Contents]

3. ナシーム(婦人)

結婚と離婚、誓約に対する作法とナジル人の法に関係する。

No名 // Name状態和訳English tr.
3-1 イェバモット(レヴィラート婚) //
Yebamoth (Sisters-in-law)
B,P - H
3-2 ケトゥボット(結婚契約) //
Kethuboth (Marriage Settlements)
B,P 三貴 H
3-3 ネダリーム(誓い) //
Nedarim (Vows)
B,P - H
3-4 ナジール(ナジル誓願) //
Nazir (Nazirite)
B,P 三貴 H
3-5 ソター(女の不倫) //
Sotah (Suspected Adulteress)
B,P 三貴 H
3-6 ギッティン(離婚) //
Gittin (Bills of Divorcement)
B,P - H
3-7 キダシン(婚約) //
Kiddushin (Consecrations)
B,P 三貴 H
[Table of Contents]

4. ネズィキーン(損害)

市民の商売と刑罰、法廷の機能と誓約について。

No名 // Name状態和訳English tr.
4-1 ババ・カマ(市民法・刑法-1) //
Baba Kamma (First gate)
B,P - H
4-2 ババ・メツィア(市民法・刑法-2) //
Baba Mezi‘a (Middle gate)
B,P - H
4-3 ババ・バトラ(市民法・刑法-3) //
Baba Bathra (Last gate)
B,P - H
4-4 サンヘドリン(法廷・裁判機構) //
Sanhedrin (Court of Justice)
B,P - H
4-5 マコット(体罰) //
Makkoth (Floggings)
B,P 三貴 H
4-6 シェブオット(法律上の誓言) //
Shebu‘oth (Oaths)
B,P 三貴 H
4-7 エドゥヨット(証言) //
‘Eduyyoth (Testimonies)
M 三貴 H(M)
4-8 アボダー・ザーラー(偶像崇拝) //
‘Abodah Zarah (Strange Worship)
B,P 三貴 H
4-9 アボット(父祖の遺訓) //
Aboth (Fathers)
M 三貴, 教文(M) H(M)
4-10 ホラヨット(訓示・指導) //
Horayoth (Rulings)
B,P 三貴 H
[Table of Contents]

5. コダシーム(聖物)

生贄の儀式に関する、神殿と食事の法。

No名 // Name状態和訳English tr.
5-1 ゼバヒーム(生贄) //
Zebahim (Animal-offerings)
B - H
5-2 メナホット(供物) //
Menahoth (Meal-offerings)
B - H
5-3 フッリーン(食物の規定) //
Hullin (Non-holy)
B - H
5-4 ベホロット(家畜の初子) //
Bekoroth (Firstlings)
B - H
5-5 アラヒン(誓言の実行) //
‘Arakin (Estimations)
B - H
5-6 テムラー(生贄の交換) //
Temurah (Substitution)
B - H
5-7 ケリトット(追放罰) //
Kerithoth (Excisions)
B - H
5-8 メイラー(聖物の誤用) //
Me‘ilah (Trespass)
B - H
5-9 タミード(日々の捧物) //
Tamid (The Continual [Offering])
B - H
5-10 ミドット(神殿の仕組) //
Middoth (Dimensions)
M - H(M)
5-11 キニーム(鳥の捧物) //
Kinnim ([Bird-]nests)
M - H(M)
[Table of Contents]

6. トホロート(清潔)

祭儀的な潔・不潔等の法に関係する。

No状態和訳English tr.
6-1 ケイリーム(物の不浄) //
Kelim (Vessels)
M 三貴 H(M)
6-2 オホロット(死者の天幕退去) //
Oholoth (Tents)
M 三貴 H(M)
6-3 ネガイーム(らい病への清め) //
Nega‘im (Leprosy)
M 三貴 H(M)
6-4 パーラー(死への清め) //
Parah (Heifer)
M 三貴 H(M)
6-5 トホロット(儀礼的な清浄) //
Tohoroth (Cleannesses)
M 三貴 H(M)
6-6 ミクヴァオート(儀礼用水槽) //
Mikwa'oth (Pools of Immersion)
M 三貴 H(M)
6-7 ニダー(女の生理の不浄) //
Niddah (The Menstruant)
B,P 三貴 H
6-8 マフシリン(不浄の液体) //
Makshirin (Predispositions)
M 三貴 H(M)
6-9 ザービーム(不浄な男) //
Zabim (They That Suffer Flux)
M 三貴 H(M)
6-10 テブール・ヨーム(一日の浸礼) //
Tebul Yom (Immersed at Day Time)
M 三貴 H(M)
6-11 ヤダイム(手の清め方) //
Yadayim (Hands)
M 三貴 H(M)
6-12 ウクツィーン(茎の長さの不浄) //
Ukzin (Stalks)
M 三貴 H(M)

[Table of Contents]

[ふろく] タルムードの真実について‥

「邪悪なユダヤの陰謀」を語るときに、その証拠のように語られる「タルムードの記述」。 それは本当なの?? ‥と 疑問に思う人もいると思います。というか、たぶんこのページに来る人は そんな人ばっかりだと思います。

 そんな人に役立つのが以下:

このサイトだと思うんですけど、全部英語だし、中身が詳細すぎるし、 訳わからん!! という感じに思う人がほとんどでしょう。 日本語で比較的わかりやすいものといえば、ここ: これですかね。

 いずれにせよ結論としては以下のとおり:

多くの陰謀論者たちは、こうした一覧表や過去の陰謀論者の著作から「邪悪なタルムー ドの教え」を引用し、自らの主張に利用している。実際に原典を確認することも、裏を取 ることもされないまま、捏造された「タルムードの真実」は広がっていったのである。都 市伝説や陰謀論はくりかえし語られることにより、「たしからしい」という感覚だけが一 人歩きしていくが、これはその一例だろう。‥(略)‥ 陰謀論者が『タルム ード』に記されていると主張する文言の大半は、そもそも存在しない。彼らの主張する「タ ルムードの真実」なるものは、完全な捏造か、悪意ある曲解か、『タルムード』について の無知で構成されているのである。 (辻隆太朗(2012)『世界の陰謀論を読み解く--ユダヤ・フリーメーソン・イルミナティ』講談社現代新書2146, p.73.)


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