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嵐の勇者たち (1969)




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あらすじ

物語は、 日本の暗部に絶大な影響力を持つらしい日本共栄連合の生駒会長(柳)と、 フランス帰りの注目のデザイナー兼モデルの志摩アキコ(浜)の 婚約披露パーティから始まります。志摩の胸に輝くのは、 なんと時価1億円(当時)の豪華ダイヤモンド! ‥なんですけど。 突然、会場の照明が消えて真っ暗になったと思ったら。 花嫁はその胸に輝いていたダイヤとともに姿を消していました。誘拐?!

 花嫁を誘拐したのは、役名じゃなくて役者名で書いてしまうと 渡・藤・和田・郷らのグループでした。生駒のせいで壊滅した暴力団の 生き残り連合軍、そんな感じのグループのようです。 無事に花嫁の誘拐に成功したものの、 胸に輝いていた豪華なダイヤモンドがドレスとともに消えています。あれ?! ‥と戸惑う郷たちでしたが、とりあえず「灯台もと暗し」とばかりに、 志摩がもつ油壷のハウスボートに向かいます。 そこに志摩を監禁し、身代金を奪う作戦に出るようです。 身代金の金額は、5000万円(予定)。

 花嫁の豪華ダイヤモンドを手に入れていたのは、島地(石原)らの グループです。こちらは石原・二谷・川地・浜田・岡崎らのグループ。 しかしこちらも残念なことに、せっかく入手した豪華ダイヤモンドは偽物であることが判明し、 ガッカリな感じです。そこに生駒から花嫁奪還の依頼を受けるんですけど。 以前、敏腕の刑事だったものの生駒のせいで刑事をやめざるを得なくなった 過去を持つ --- つまり生駒への恨みを持っている島地としては、 いろいろ思うところはあるみたいですけど。生駒が5000万円の成功報酬を 約束したので、動く気になったみたいです。

 油壷のハウスボート。 そこには三人の若い娘たちがいました。これも役者名で書いてしまうと 吉永、島田、梶です。彼女らは志摩の部下たちですけど、 そのまま志摩とともに監禁されてしまいます。 ちなみに彼女たちは「フランス帰り」といいながら全然デザインしない 志摩に対してかなり鬱憤がたまっているようで、自分たちも志摩みたいに パトロンとかお金があったら‥なんてこと思ってしまうみたいです。 ‥とまあ、それはともかく。

 翌朝。身代金受け渡しの場面になります。渡は 12時に横浜港の何とかに金を持ってこい、生駒一人で来い、との指示を出します。 当初の予定では、現金の引き渡しは午後を予定してましたので、 つまり渡としては生駒が小細工できないようにするための作戦で、 その作戦自体どおり無事に現金の受け渡しに成功します。 成功するんですけど、その直後、現金5000万円を持った吉永ごと、 島地(石原)が強奪していきます。吉永を連れ去る島地のクルマを止めようとした 渡が車にハネられるシーン、あれ、本人がやってるんでしょうか。 日活だからなー、やっぱ本人なのかなあ‥。 島地は「あんなことでくたばるヤツじゃないよ」とか気楽なこと言っていますけど‥

 さて吉永を強奪した島地。どうすんの? と思ったら、渡らのアジトになってる ハウスボートに向かいます。 志摩の身柄確保を確実にしたい。そんな感じのようですけど、 そこで驚くべき事実が発覚します。身代金、5000万円のはずが、 半分の2500万円しかない! ‥んで、その後、 残額が揃うまで志摩は返さないという話になって、 島地(石原)と渡の乱闘があって、島地も監禁されて、 でも ちょっと仲良くなりつつあって、 さらに深夜に生駒の用心棒・内田良平の襲撃を受けたものの 身代金2500万円にプライドを傷つけられた志摩が解放を拒んだり‥ と話は進みます。 このへんでだいたい一時間経過。 あ、それと。とりあえず生駒から取った2500万円ですけど。 ひそかに吉永らの三人娘が横取りを企んでるみたいで、 皆が寝静まった深夜、何やらヒソヒソやってますよ‥

 ところで油壷のアジトですけど、翌朝には生駒一味に バレてしまい、総攻撃を受けることになります。 逃げ出す渡ら、島地、そして女たち。でもどうやって逃げるの? と思ったら ヨットでした。たしかに裕ちゃんといえばヨット。‥なんですけど、 案の定、モーターボートで追いかけてきた生駒一味にすぐ追いつかれて 洋上での銃撃戦・対ヘリ戦になっちゃいます。

 対ヘリ戦を終わらせたのは、昨晩、志摩救出に成功したかに思われたものの、 志摩の拒絶によって撤退せざるを得なかった生駒の用心棒・内田でした。 それまで生駒への忠誠無比であった内田でしたが、 いろいろと心境に変化があったようです。 この心境の変化がストーリーの結末に何か影響あったりするんでしょうか。

 かくて。何とか生駒一味の追撃を振り切った渡グループですけど。 その代償は大きく、和田および郷を失い、渡と藤の二人だけ、プラス 島地(石原)と女たち。そんな感じになります。 島地は吉永ら3人娘を二谷のもとに送ったのち、 残る4人、プラスここまでろくに出番がなかった島地グループの面々も合流して 生駒宅に乗り込むことにします。さて‥


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つぶやき

  • まさに「オールスターキャスト」ですね。すごいなー。 日活アクション最後の輝き、といった感じになるんでしょうか。
  • ただ逆にオールスターすぎて、各自の出番がどうしても限られてしまうのは、 ちょっとアレですね‥。 おかげで裕ちゃん以外の島地グループの面々、二谷さん、川地さん、浜田さん、 岡崎さん、とか宍戸さんの出番が少ないのは、仕方ないか‥。
  • あとストーリーも あちこち見せ場を作ろうとした結果か、ちょっと 散漫になってる気がしないこともないですけど。 「巨悪」であるはずの生駒会長の何がそんなに「巨」なのか、という 肝心のところがピンと来なかったですし‥。でもまあ、三人娘の 身代金横取り物語は楽しめましたし、それに 生駒の用心棒役の内田さんにまで見せ場を用意したりという感じで、 それはそれで良かったんじゃないかと思います。 オールスター映画ですから。
  • そんな中、吉永さんは「特別出演」となっている割に、かなり出番が多い‥ というか実質ヒロインな感じになっていて、 いいことですね。渡さんに鼻を押されるという、なんか不思議なシーンも ありましたし(たぶん右図)。 渡さんに唇を奪われてるのはムカつきますけど
  • 梶さん、藤さんはこの半年後に始まる 「野良猫ロック」シリーズあたりで キャラがずいぶん変わるんですけど。本作の梶さんはまだ 「夜霧よ今夜も有難う」(1967) みたいな妹キャラの枠を出てない感じ(梶芽衣子というより(改名前の)太田雅子な感じ) で勿体ない感じですし、藤さんも 「黄金の野郎ども」(1967) の時のような、 ありがちな「チンピラな弟分」役の枠組みに収まってたのもちょっと残念‥。 (‥といいつつ、梶さん藤さんが「野良猫ロック」的なキャラで出てきたら ストーリーの収拾がつかなくなってしまいそうですね)
  • 「日活アクションのオールスター作品」とした場合、ヒロインが 東宝所属の浜美枝さんというのはちょっと意外というか何というか‥な感じですけど。 でも浜さんは「その美貌で男を狂わす悪女」の役にピッタリだったのは 間違いないですし、完全な「悪女」ですからね。 日活アクションの永遠のヒロイン・浅丘ルリ子さんに そういう役やらす訳にはいかないですし、そこは仕方ないのかな。

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[2015/11 現在]
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