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[かんのんさま::メモ]

かんのんさまは南に西に

[梵文法華経/24:かんのんさまの章] に関する「めも」です。

 

はじめに

法華経の「かんのんさまの章」[*]、 よく見てみると 「もし大きな炎に包まれても」「川で流されたとしても」「処刑される人が」 「欲深い者が」「息子を望む女性が」‥という感じで、なんか現世利益的なことしか 述べられてない感じです。しかし一方では、死後についてのお願いを観音様に 託す人も昔から結構いるようです。

其の信仰の盛なるに従ひて形像の造立も行はれ、‥(略)‥ 北魏以後其の風益盛にして、現に大同、龍門、駝山等に其の遺品の存するもの多く、 銘記あるものに依れば、概ね皆補陀落浄土に往生せんことを願じたるが如し。 (望月仏教大辞典, p.806)
北魏とあるので5世紀くらいか。その時期の中国ですでに観音信仰は盛んで、その内容は 「概ね皆補陀落浄土に往生せんことを願じたる」ものだったようですね。 つまり、上記「かんのんさまの章」ではその気配は全然ないのですが、たぶんその後 観音様に対する多くの人たちの関心が高まって 観音様に人気が集中しすぎた結果、 ここにあるように「観音様は南方にあるはずの補陀落におられる」(華厳経)、あるいは 「いやいや、西方の極楽浄土におられる」(浄土系)など、 あちこちで ひっぱりだこ になってしまって ダブルブッキングしちゃったような感じになったようです。

(以下、鎌田茂雄(1997)『観音のきた道』講談社現代新書. をかなり参照してます。)

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