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Cryptogram in Classical India // 古典インドにおける暗号


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Encrypting BhG

カーマスートラに出てくる mlecchitavikalpā という語について、 ヤショーダラによる注釈書『ジャヤマンガラー』(13世紀?)は それが kauṭilīyamūladevīya の2種類に分けられると述べる。 そして、その後者 mūladevīya について、以下のようなものだと 述べている(Language: Sanskrit)。

Skt. akau khagau ghaṅau ca-eva caṭau ñaṇau namau/
yaśau raṣau lasau ca-iti mūladevīyam-ucyate//
(訳) aとka、khaとga、ghaとṅa、caとṭa、ñaとṇa、naとma/
yaとśa、raとṣa、laとsa -- というのが mūladevīyaと言われる
‥‥つまり、換字暗号になっているということらしい。 (なお、上の引用文はものすごく理解しにくい文だと思う)

で、この文の現実的な解釈については2つの説がある。

  • Kahn 説 (暗号業界における定説) ‥‥ 子音の換字
  • Bauer 説 ‥‥ 「子音+a」音のみの換字
このどちらが妥当性が高いか? というのは、上の文からだけでは よくわからないので、じゃあ実際に換字したらどうなるか見てみたら わかるんじゃないの? ということで作ってみたのがこのページ。 Bauer 説は換字される文字が少なすぎてすぐバレそうな気が‥
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