コンピュータウイルスとは、簡単に言えば、そのPCを使ってる人が思っているのと違う動作、 とくにいろいろな悪さ をするソフトウエアである。そして、 その「悪さをする」機能を 他のファイルにも伝染させる(コピーする)機能が 備わっていることが多く、その「伝染」「被害」の状況が 現実世界のウイルスに似ているため 「ウイルス」と呼ばれる。
コンピュータウイルスを防ぐための 大まかな方針は、以下である。
PC購入時についてくるウィルス対策ソフト(ウイルスバスターなど)は、 期間限定の「90日試用版」のことが多い。これだと、使用開始から90日で 期限切れ、つまり、せっかくのウイルス対策ソフトが無意味になってしまう。 (ウイルス対策のためには、最新の「パターンファイル」が必要であるが、 有効期限が切れると「パターンファイル」が古くなっちゃうため。)
ここで取るべき対策として、二つの方法がある。
※ なおWindows8の場合、ウイルス対策ソフトが標準装備されているため、最低限の ウイルス対策はすでに なされていると言える[Microsoft]。しかしそれでウイルス対策は十分かといえば ‥どうだろう?
[Table of Contents]「フリー」(この場合は、無料のこと)で使えるウイルス対策ソフトのうち、 割と利用者が多いと思われるものを いくつか、ここで紹介しておく。 (注意。これらのソフトをインストールする際には、かならず、それまで使っていた ウイルス対策ソフト(ウイルスバスターなど)を「アンインストール」してから、 インストールすること。ウイルス対策ソフトを同時に複数インストールしてあると、 両者が干渉しあってシステムがおかしくなる。)
AVIRA Antivir
(ドイツ製) ページの下のほう、「その他製品一覧」のところに 「Avira Free Antivirus」があります。そこをクリックして、 さらに「ダウンロード」を選択。 avast!
(チェコ製) とりあえず「無料アンチウィルス」の「ダウンロード」をクリック、インストール [ 注意点 ] AVG
(オランダ製) とりあえず「ANTI-VIRUS FREE EDITION」の「ダウンロードはこちら」をクリック、インストール
フリーのものは、有料版と比較して、セキュリティに関する一部機能が省略されている パターンが多い。そういう点で、有料のものと比較すると、若干の不安は残る。 しかし、何もウイルス対策をしない場合とは、比較にならないほど 安全性に差があるので、ウイルス対策ソフトは忘れずにインストールすること。
[Table of Contents]有料のものほど安全‥かどうか、正直よくわからないけど。 たぶん、有料のものほど「お金払ってるから」、だから、安心できそうな気はするんだけどね。 そんな場合のため、セキュリティ対策ソフトの一覧のあるページを紹介しておく。 (正直、どの会社の製品が良いのか、というのは、よくわからない。 たぶん、誰にもわからない。)
ちなみに私自身はどうしているか? というと。 ESET という会社のものを使用している。
なんで ESET にしたか? というと。 ソフト選択の際に「システムを重くしない、いちばん軽いウイルス対策ソフトにしたい」と 方針を立て、その方針のもので いろいろ調べてみたら ESET がいちばん軽いらしい、だったら ESET にするか。‥そんな感じで決めた。 (ただしこれは2004年頃の話。その後どうなったかは知らないが、 一度決めた後はズルズルとESETのものを更新して使っている。)
こんな感じで、有料のものをどれか一つに決めたい、という場合。 自分は何をいちばん重視するのか。検出率か、動作速度か、いちばん使われているやつか‥ そのへんを考えてウイルス対策ソフトの選択を行うとよいのではないかと思う。
[Table of Contents]‥だといいけど。
実のところ、ウイルス対策ソフトを導入したとしても、その効果は限定的だ。 この点について‥
ほぼ半分。ほぼ半分程度のウイルスしか、対処できていないということだ。
ダイ氏が明らかにしたところによると、現在のアンチウイルスソフトがウイルスなどの攻撃を検知できているのは全体の45%だけで、じつに55%の攻撃は検知されることなく素通りしているという状況になっているとのこと。
なぜ、その程度しか対処できないのか。それは、ウイルスをどうやって発見するか、の 手順にその原因がある。ウイルス対策は、多くの人たちが「なんかおかしい」と感じるところから 話が始まる。それらの声を受けたウイルス対策ソフト各社が調査分析を開始して、その結果 ウイルスの新種が発見・特定され、その新種のウイルスに対応する「パターン」が作成され、 それが各ユーザに配布される。‥これがウイルス対策の大雑把な手順になる訳だけど。
巧妙に作られた、特定の人たちをターゲットにして作成されたガチなウイルスの場合。 ウイルス対策の最初の段階、つまり「多くの人たちが『なんかおかしい』と感じる」状況に なりにくく作られていて、そのため「そこにウイルスがあるのか、ないのか」という 調査の対象になりにくい、それゆえウイルスがそこにあっても発見できない。‥と、そういう ことになってしまうのだ。「自分は健康だ」と思っている人は、健康診断をサボりがちに なってしまう傾向があるのでは? と思うけど、だいたいそれと似た理由かな。 だから ひそかに病魔に蝕まれていたとしても、気づかないうちに日々を過ごしてしまう、と。 でも、じゃあ、一人一人のユーザのPCに対して健康診断すればいいじゃん、という話に なりそうだけど。でもそれだと「どうやっても収益は出ない」という、 上で紹介した記事にある副社長の発言になってしまう訳で‥。
ということで。PCを使う際には、ウイルス対策ソフトを用意することは非常に大事ではあるんだけど。 しかし「自分はウイルス対策ソフトを入れたから、もう大丈夫だ」と安心してしまわないように。 それ以外の対策、