スマフォは、携帯電話の発展したもの というより、 機能的にはもう通話通信機能のついた小型PCという感じになってきているので、 適切な「マルウェア」(ウイルス的なもの)対策は必要。 iPadなどのタブレットも、多くの場合、スマフォの大型判という感じなので、 スマフォと同様の対処は必要といえる。
現在、広く出回ってるスマフォ、タブレットは大きく分けて2種類ある。
アップル社のスマフォ、タブレットは、マルウェアが入り込みにくい構造になっており、 普通に使ってるぶんには、マルウェア対策については 「あぶないアプリとかサイトには近づかない」程度の心構えで ほぼ大丈夫‥のはず。
なぜアップル社のスマフォ等にマルウェアが混入しにくいのか。 それは、「アプリ」の配布、入手方法に秘密がある。
それゆえ、今後もおそらくiPhoneなどのiOS系製品は、 きわめてマルウェア被害を受けにくい装置と思われる。
[Table of Contents]メーカーの直営サイトからしか「アプリ」をインストールできない iOS系(アップル社製)の製品とは異なり、 あちこちのサイトから「アプリ」をインストール可能なので、 マルウェア対策は必要。 またAndroidの場合、システムに問題が発見された場合でも、 端末を発売したメーカーから 「システムの自動アップデート」が十分に行われず、 欠点が知られたシステムをそのまま使い続けざるを得ない可能性もある (製品があまり売れなかったりすると、製品のサポートはすぐ打ち切りになってしまうから‥)。 この点からもAndroid製品は注意が必要。
[Table of Contents]このページでは「ウイルス」じゃなくて「マルウェア」と表記している。 [ グーグルのオープンソース責任者、モバイル用ウイルス対策ソフト業者を非難 ] (CNET Japan; 2011/11/21) という記事を見るかぎり、 どうやら、2011/11の段階では Android向けの「マルウェア(悪さをするソフト)」が激増しているのは確かだが、 PC的な意味での「ウイルス」はAndroid上には存在しないらしい。
これはどういうことかというと。コンピュータウィルスというものは、普通、 どこかのPCに入り込むと、単に悪さをするだけじゃなくて、そのPC上にある 他の実行ファイルやデータファイルを勝手に書き換えて「ウイルス」化させていく、 すなわち「感染」させていくのが普通だけど。 iOSやAndroidの場合、もしウイルス的な、悪さをするアプリが間違って インストールされてしまったとしても、そのアプリが単体で悪さをすることはできても、 ウイルス的なものを他のアプリに「感染」させることはできず、 ただその危険なアプリが危険なだけ という状態にとどまるらしい。 つまり「感染」がないから PC的な意味での「ウイルス」ではなく、 ただ単に悪いことをするだけ(?)だからマル(悪)ウエア、という感じらしい。 (無論、システムの不具合を突いて「感染」させるアプリが登場する可能性はない、 とは言えないけど。 最初からウイルス防御のことを考えて設計されてる(はずの)スマフォは、 PCとは比較にならないほど安全‥と思う。 だけど 人間が作るものに100%はないので「外出した後は うがい、手洗いをしよう」 程度の用心は絶対必要。)
このように「悪さをする」点ではウィルスと同じだけど、 マルウエアの実体はウイルスとは全然違っている。これはつまり、 PCにある「ウイルス対策ソフト」的なものをAndroidに持ってきても たいした効果が得られない可能性がある ということ。実際、 [ Android向け無料アンチウイルスソフトは無意味 ] (Gigazine; 2011/11/22) の記事を見ると、 Android向け無料ウイルス対策ソフトは、ほとんどのマルウェアを検出できないらしい。 (有料のものだと、かなりマシになるが、それでも抜けは多い、という感じ。)
[Table of Contents]いわゆる「ウイルス対策ソフト」が現状あまり効果がないとすると、どうやって マルウェアに用心すればよいか。 [ 特集:どうする?スマホのウイルス対策 ]の 「日頃からのセキュリティ対策」によれば
個人的には、スマフォでは ほとんど「感染」しないはずだから、ということはつまり、 「マルウェア」をインストールしたりとか、ブラウザ(Safariなど)の不具合を突く サイトを閲覧しなきゃいい、というだけの話になるはず。ということなら‥
ちなみに、ネット上でいろんな情報をチェックすると‥ [ Androidアプリの10本に1本がマルウェアという調査結果をTrendMicroが発表 (2013/03/11) ] という記事もある。この記事によれば、 Google社の公式サイト「Google Play」からダウンロードしたものの中にも 大量のマルウェアがあるみたいで、 ちょっと油断もスキもなくね? という感じらしい。でも、たぶんそれでも、 PCよりはずっと安全なんだろうと思う。
とにかくスマホ・タブレットは、得体のしれない「アプリ」を入れないこと。 これが大事。 ‥‥ただ、そのアプリが「あやしい」かという基準をどこにするかというのは難しい問題だけどね。 俺個人は「LINE」も「あやしい」アプリの一つと思っているんだけど、 さすがにその判断を他の人たちにも押し付けるのは、現状ちょっと難しいよね。