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よいこのための シャンカラさま ものがたり

シャンカラ様は8世紀頃の方です。
 固有名詞など、かなりいーかげんに表記していますが、すこしずつ訂正していく予定です。 ‥と、1996年に書いてましたが、なんか一度も訂正せず放置してます(^_^;

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バラナシ で

こういうことで、シャンカラはヴィンディヤの丘をこえて、 バラナシに到着しました。 ここはシヴァの神様の都市でしたので、 シャンカラはここがとても気に入りました。 彼は神聖なガンジス川の川岸に住居を定めました。 この若い修業の方の心の輝きは、すべての人たちの心を捉えました。 いろいろな場所から、 たくさんの弟子たちがシャンカラのもとに集まってきて、 ヴェーダやウパニシャッドを学びました。 シャンカラはそこに何年かとどまり、 いつもカンジス川で行水して、 ヴィシュヴァナータの神様(シヴァ神の別名)への信仰をかかさず、 弟子たちに聖典の解説をおこないました。

シャンカラのまわりには弟子がたくさんいましたが、 その中でサナンダカという者がおりました。 才知あふれる彼は、師匠のシャンカラにとても可愛がられました。 彼もまた師匠をとても尊敬していました。

ある日、説法の時間になっても、まだ 彼がカンジス川の対岸にいたことがありました。 このとき、とつぜん川が洪水になってしまいました。 説法の時間に間に合わないと思ったサナンダカはうろたえました。 シャンカラは彼が悩んでいるのを知って、 対岸から、こちらに来るよう彼に合図しました。 サナンダナは、なにも考えずに、師匠の指図のとおりにしました。 すると、どうでしょう。 彼はなんと水面の上を歩いているではないですか! これは、サナンダナの師匠さまに対する信仰のおもいに感じいった ガンジス川の神様が、サナンダナが足をつく場所のひとつひとつに 蓮の花を出現なされたためで、 それゆえ彼は橋のようになった蓮のうえを渡ることができたのです。 このときから彼はパドマパータという名前で知られるようになりました。 「パドマ」は蓮、「パーダ」は足のことですから、 「パドマパーダ」は「蓮を足にするひと」という意味になります。 彼はこののち、アドヴァイタ学派の論師として有名になります

バラナシにいたこの時期に、シャンカラはギーター、ウパニシャッド、 ブラフマ・スートラに対する註釈を執筆しています。

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