シャンカラ様は8世紀頃の方です。 固有名詞など、かなりいーかげんに表記していますが、すこしずつ訂正していく予定です。 ‥と、1996年に書いてましたが、なんか一度も訂正せず放置してます (^_^;
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シャンカラ様は、スレーシヴァラーチャーリヤや、ほかの弟子たちを伴われて 南へと向かわれました。その途中で、皆がアーンドラ・プラデーシャの シュリーサイラマの丘にさしかかったときのことです。 当時カパリカ教というカルトな宗教教団がそこにあったのです。その教団は、 人間を神様にお供えするというところでした。 ある日シャンカラ様が暝想に没入されていたときのことです。 そのときカパリカ教徒がシャンカラ様の前に現れました。 男はシャンカラ様の暝想をやめさせ、 王様の首あるいは偉大な出家者の首をお供えすればきっと カパリの神様が自分の前に現れるはずだ、と言いだしました。 シャンカラ様は男の言いたいことをご理解されました。 シャンカラ様は微笑をうかべられ、自分の首を取られても一向に構わない、と 述べられました。そして、夜更けになったら、弟子たちには内緒で バイラヴァという寺院に行くことになさいました。 そのカパリカ教徒は、自分の望みがかなうことをとてもうれしがり、 おお急ぎで、人間をお供えして神様をお祈りする儀式の準備にとりかかりました。
人間はお願いするものであり、神様は行動を起こされるものです。さて 夜になるとシャンカラ様は御自身の寝台から身を起こされ、 約束の場所に向かわれました。パドマパーダが、師匠の御身に危険が迫っている ことに気がつき、自分の師匠をお護りください、と いっしょけんめいナラシンハの神様にお願いしました。 神様は、彼のお祈りを受けて、パドマパーダの身体にのり移られました。 パドマパーダはその場所に駆けつけ、 神様がもつライオンのような力を発揮して、 カパリカ教徒が両手に持っていた剣を取り上げたのでした。
パドマパーダは、そのまま、そのカパリカ教徒に掴みかかり、 その男の心臓をひき裂いてしまいました。 シャンカラ様はナラシンハの神様を拝まれ、神様が与えてくださった至福に 圧倒される思いでした。そしてすぐに、 ナラシンハの神様に対する、背筋の凍るような賛辞の歌をお作りになりました。
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