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PC系セットアップ覚書

2011年まで「俺的な非 UN*X 環境をめざして」という題でしたが、 「UNIX系」と「非UNIX系」の区別がだんだん難しくなってきましたので、 あれこれ区別しないことにしました(^_^;


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XPでAFTのHDDを使う 2012/12a

普段使ってるHDD、500GBのやつなんですけど、そろそろ残り容量が少なくなってきたし、 一時は高値だったHDDもようやく値段が下がってきたし‥ということで、 500GBよりも ちょっと大きめの、HGSTの750GBのやつ(0S03085)を買ってきました。 そしてケースも買って、あとはフォーマットすれば終わり。‥と思ってましたが。 いま売られているHDDの多くはAFT(Advanced Format Technology)とやらが 採用されているものがほとんどで、じつは今回購入した0S03085もそうらしいのです。 んでこのAFT、どうやら「XPで使うと、使えるけど、動作がとにかく遅くなる」という 難点があるらしいのです。

 なぜXPで遅いのか? ということで、不安になってちょっと調べてみたのですが。 [ NAND/AFTにおけるパーティションアラインメント問題のまとめ ]というページが 私にとってはわかりやすかったのですが‥といっても、いまいち わかったような、 わかってないような感じなのですが^^;、 いずれにせよ、ディスクのフォーマットの仕方に問題があるようです。 つまり、AFTは大容量のデータを扱えるようにするため、装置の内部で ちょっとしたトリックを使うようになってるみたいです。そしてそのトリックは、 AFTの仕組みに合わせたフォーマットをしていると有効にストレスなく動作するんですけど、 AFTの仕組みに合わない形でフォーマットされた装置の場合、 トリックが(装置内部、つまりWindowsが直接関知しないところで) ムダな動作を連発してしまうみたいで、その結果、 データの読み書き、とくに書き込みの動作が異様に遅くなってしまうみたいです。 そしてWindowsの場合、Windows VistaからはこのAFTというやつに対応した フォーマットができる仕組み、これが標準装備になってるみたいですけど。 AFTが登場する前に発売されたWindows XPまでのものについては、 なにせAFTが生まれる前にすでに「枯れた」システムですから、 無論、AFTには対応してない、と。こんな感じみたいです。なるほど。 (なお、Macintoshだとどうなのか。AFTは従来のSATA互換のはずですから 問題なく使えるはずですし、ネット上に「使えた」という情報もあります。ただXPで 問題になっている「遅くなる」という点はどうなのか、というのはちょっとわかりません。)

 なのでAFTについてはとにかくフォーマットをどうするかが問題で、 以下のような手順を取るのがよいとわかりました。

  • Win7/8でフォーマットするなら無問題
  • WinXPしかない場合:
    • 仕方ないので、まずXPでフォーマット
    • 今回はHGSTのHDDを買ったので、HGSTのサイトにある「Align Tools」なるもの(70MBくらいある。デカい!)を 使ってディスクのフォーマットを「アラインメント」する。つまり、 XPによるフォーマット結果をちょっと いじって、AFTに適化させる
[ HDD Wiki* ] に 「外付機器に入れるHDDでもアライメント調整をするならマザーボードのSATAポートに直接接続するのが望ましい」とあるので、 上記の作業は わざわざPCのケースを空けてHDDをSATA接続させて行いました。 フォーマット直後にアラインメント作業を行いましたので、 厳密に所要時間は計測してないのでアレですけど、たぶん数十秒くらいで終わった感じです。

 念のため、アラインメント前後でディスク読み書き速度がどれくらい違うのか、 計測してみました。 左がXPでフォーマットした状態のまま、右がアラインメント処理後です。 2005年の機械(Pen4)ですので、たぶん今風の機械よりも数値は悪いんじゃないかと思うのですが。 ‥‥おお、書きこみ速度が、たしかに上がってますね。2倍以上の数字になっていて、 つまりデータ書き込み時間が半減されたということですね。やった! (^o^)

 ただ、ここまでしてきて(2005年製PCのケースを空けるのは何年ぶりか‥という感じ でしたので、案の定 埃がスゴくて全身埃まみれになりました‥)何なのですが。 [ HDD Wiki* ] には 「USB2.0の外付けに入れる場合は、USB2.0の転送速度で律速されるので、アライメントズレは体感できないことがほとんど」ともあります。ええ?! と思って、見てみました。 ‥‥シーケンシャルな読み込みなど、高速動作するはずの機能が ガクリと落ちてます。これが「USB2の制約」というやつなんでしょうか。 でも、あまり高速動作してなかった 細切れデータの書き込みは逆に速度が上がってます。 あれ? マジか?!(^o^) ただし これにはウラがあって、 ここで使ったCrystalDiskMark [URL] の現バージョン、このPCで使っている Avira Antivir とちょっと 相性が悪いみたいで、Avira を有効にしたままだとうまく動かなかった(なんかメッセージが 出て止まってしまう)ため、この結果だけAviraを無効にして測定したんですけど、 それが効いたのかな、と。

 ‥で、XP用の外付けHDDとして使ってみてるんですけど。このHDDに保存してある 動画を再生すると、なんか途中、1分おきくらいとか そんな感じで、 再生に引っかかりがあります。いわゆる「プチフリ」というやつなんでしょうか。 んー。どうしたものか。 (後日談。同じディスクをWindows8マシンにつないで動画を再生してみましたが、 XPで頻発していた音の途切れをほとんど感じなくなりました。XPとAFTの相性問題なのか、 マシンパワーが違うからか。そのへん、よくわかりません)



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