長谷部安春監督作品です。ということで、 もう観る前からワクワクしちゃってます。
[Table of Contents]舞台は基地のある荒廃しきった町。 米軍の飛行機が頻繁に大音響をあげて離着陸してる。これが「荒廃」 の雰囲気に、いかにもピッタリなBGMとなっている。 さて内容だけど。開始2分でイキナリ少女が族の連中に強姦される。 10年前ならこんなとき、小林旭や赤木圭一郎が助けてくれるのが 常で、おかげで浅丘ルリ子ちゃん(当時)は決して汚れることはなかった。 けど現実はそんな甘くはないだろ、とこの映画は言いたいのかな。 で、この少女は開始5分もたたないうち自殺してしまう。 タイトル。
タイトルの後「プロハンター」の渡哲也登場。 ライフルを持参してるぞ。 おお、コレって「リアル版無国籍アクション」なのか?! わくわく。 そして数分とたたないうち、冒頭で強姦され自殺した少女が 渡の妹と判明。まだ10分もたってないのに、 結末がわかってしまう。これであとの興味はコレ:
渡哲也が族どもをどう始末するかこの一点に絞られる。渡哲也といえば「ウラミツラミをドスで晴らす」 が売り?の「大幹部」シリーズがあるけど、たぶんアレと同じで、 敵に対する怨みを貯めるだけ貯めて、最後に爆発させるんだろうなあ。 ... 考えただけでドキドキしてくるよなあ:-)
13 分経過。ヒロイン登場。あんた誰?? 松原智恵子じゃないなあ。
これって...何でもアリってことだよなあ。と、さらに期待は高まる。
しかもイキナリ族どもに絡まれてるし。そして渡もその場に遭遇
してしまう。何ともスピーディーな展開:-) もう主要人物が顔を
合わせてしまった:-):-) あとは殺るだけ。さー、殺れ殺れ!!
... しかし、この場は適当に切り抜けちゃう。ちぇっ。
で、その日のうちに2度目の乱闘があって、ヒロインが渡に入れ 込んでしまい、渡の家までついてきてしまう。渡はヒロインを無視 したため、ヒロインは車に乗って、ひとり夜の町をさまよう。 ムフフ:-)
いっぽうの族どもは「野獣」ぶりを発揮。アメリカ軍の軍人の 妻(ベトナム戦争の最中みたいだね)を襲ったりしている。 やるやる:-) そしてその後、バイクの修理に入った店で、 渡とバッタリ会ってしまう:-) 開始35分、ついに渡の家が野獣どもにバレる。 しかし野獣どもは渡に家を追い出されてしまう。が、 開始39分。ついにヒロインが野獣どもにラチされた!! さー、きたきたきたきた:-) 頭の中はもう、こんな感じ:
犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ 犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ 犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ 犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ犯せ リョウジョクするのじゃあーーーーはじめに強姦シーンを見せられているので、もう何があっても平気。 というより「何」かが起こらないと満足できない状態だよ、ほんと。
ヒロインは自分の身代金を引き替えに釈放を要求。ここでヒロインが じつは大物政治家の娘であることが明らかになる、って訳だ。 いっぽうの渡は野獣どものアジトをつきとめ、ヒロインの救出に向かう。 をいをい不粋なマネを:-( と思ったら、さすが「野獣」だけある。 女を人質に取って、渡を返り討ち:-) かくして渡も監禁されてしまう。
「野獣」どもの中に女がひとりいるんだけど、この女が、やっぱり 「お嬢さん」であるヒロインが気に入らないんだな。ヒロインを殴ったり、 裸にしたりして遊んでいる。うーん。ひょっとしてこの程度で済ます 気じゃないだろうなあ、と、ちょっと不安になってくる。
いっぽう野獣の男どもは身代金の受け渡しに精を出す。 が、イザ身代金を受けとってみると、値切ってやがる!! 激怒する 野獣ども。そうそうそうそう、怒れ怒れ:-) かくて開始58分、ついに
ヒロインがリョウジョクされました \(^o^)/おー、パチパチ。さらに、追いうちをかけるように開始59分、 野獣どもが持っていたペンダントを見た渡「そいつは...妹の..」
かくして条件は揃った。あとは、その時期を待つだけだ:-)
# 渡自身もリンチにあって派手に怪我してるし。
63 分。たまたまアジトにやってきた警官を刺してしまう野獣ども。
その遺体の始末をしている隙に渡ら、アジトを脱出。さー。
「いずれ警察が来るな」
「どーするんだい、ここで警察が来るのを待ってんのかい?!」
... 結局「俺だって、他に行き場はねえよ」
と野獣ども、銃を手に取って籠城戦を決意。
# おー、野獣ども、格好いいぞ:-)
いっぽうの渡も復讐を決意。しかしオジサンは渡を止めようとする。
「しかしやっぱり...警察へ任せるべきだよ」かくてヒロインと床を共にしてから、 「狩り」に出かける渡。「あたしも行くわ」ヒロインもついていく。
「俺は自分の腕のほうを信用するね」
「頼む、やめてくれ。 何度も言うようだが、あいつらは人間じゃねえ。ケダモノなんだよ」
「おじさん、俺の獲物はケモノなんだぜ」
戦いを前にして、戦場にイロイロ仕掛けをする渡。ホントに「狩り」だ:-) かくて開始74分、一発の銃声でバトル開始。 ひとつ。罠にかかったところを銃で撃たれる。(こいつは最後、 ボスのジープのタイヤの下で息絶えることになる) ふたつ。野獣の同士撃ち。 みっつ。ナイフを振りあげたところで、銃殺。ナイフを握った手が床に 転がる。 よっつ。物陰にかくれたつもりだったが、 ライフルの前では意味がなかった。 肉片が飛び散る。ビチャッ、と音をたてて壁にこびり付く 肉片。
残るはボスの藤竜也とそのオンナだけだ。
ジープに乗って機関銃を乱射してみる。しかし返り撃ちにあい、あえなく
戦死...
開始81分、ついに戦いは終った。
銃声を聞いたアメリカ兵がかけつけ、渡は身柄を拘束される。 ヒロイン曰
「帰るわ私、父のところへ。私も、戦いに...」最後、いきなり米兵に銃殺されたりしないかな、とは思ったりしたけど、 さすがにそこまでの不条理はなかった。完。
面白かった。楽しめました。「野獣ども」がサマになっていたのが 良かったよなあ。ただ、やっぱり
「銃撃戦」よりもドスのほうが、やはりイイなあこう思った。「大幹部」を見てしまった後だと、やっぱり...
DVD、出ましたね! たぶん売り切れたら再発売は絶望的と思いますし、 レンタルも見当たりませんので、 ちょっとでも気になる人はとりあえず確保しておいたほうが良さげです。
2020(令和2)年8月、渡哲也さんが長い闘病の末、逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。 残念だ‥。