舞台は横浜。
大田原組と島津組の勢力争いの中。殺し屋の上村(宍戸)は、 大田原組から島津組長暗殺の依頼を受けます。暗殺が済んだら、 空路でフランスに高跳びする段取りのようです。 上村には相棒がいて、それが弟分の駿(藤尾)ですけど、それはさておき。 上村は見事、島津組長の暗殺に成功します。けど、事態をいち早く掌握した 島津組は、上村の高飛びを許しませんでした。上村と駿は、空港で 島津組に捕まります。‥まあ、すぐ逃げますけどね。
予定の飛行機で高飛びできなくなってしまった上村らは、 「なぎさ館」というモーテル(兼、レストラン渚館)に行くことを指示されます。 そこで津川という男に連絡を取れ、だそうです。
ただ渚館経由の逃走で問題になるのは、渚館ルートというのが その筋の人たちの間では「船による密出国ルート」として有名らしいことで、 ですから島津組の人たちもすぐ渚館、そして津川のもとに手をまわします。 出国用の船は翌朝に出るということで、とりあえず渚館で一泊して‥ のはずでしたが、いきなり島津組の襲撃を受けますが、 それは直前に察知して難を逃れます。 翌朝、密出国用の船に乗るボート乗り場で待ち伏せされますが、それも 何とかツブします。けど、肝心のボートには乗れず‥。ということで 渚館に逆戻り。
‥と、そんなこんなしてる最中に、状況が変わってきます。 対立していた大田原組と島津組が和解したのです。すると上村らは邪魔者です。 ここで物語は 上村らvs島津・大田原・津川連合 という構図になります。 そのころ上村は、渚屋の看板娘・ミナ(小林)がダルマ船で生まれ育ったことを知り、 そのツテで あやしい(?)輸送船で密出国する段取りをつけます。 しかしその間に渚館が急襲され、駿が拉致られてしまいます。 仕方なく上村は、自分を身代わりにして 駿を解放させ船に乗せ、 さらにミナも密出国の船に乗せて出国させます。
かくて、ひとり横浜に残った上村。
「俺は今、降りた。逃げも隠れもしねえと言ったはずだぜ。人気のないところで 俺を殺りたければ、明日、午前7時、埋立地へ‥」 「よし。明日、午前7時、埋立地で会おう」‥お? これは島津連合側が余裕を見せたということか? 普通に上村を始末して、その遺体を手土産にして 大田原と島津が手を組む‥という話だったら、わざわざ正々堂々と決闘なんてする 必要ないんですけどね。でも、 島津連合の人たちと正々堂々の決闘をして決着をつけるという話になってます。
決戦は翌朝です。両陣営、決戦を前に いろいろと 対策を練っているようです。まあ島津連合は、用意したクルマが ほぼ完璧な防弾ガラス仕様で 通常の銃では全く歯が立たないからか、 ちょっと油断してない? という感じにも見えるんですけど。 他方、上村は 時計とか磁石とか買い込んで、一所懸命 何かを作ってますけど‥。
そして決戦の朝がやって来ます。上村が手にしているのは散弾銃。 それを見た島津連合の殺し屋はニヤリとします。
「やっぱり散弾銃です。ご覧ください」‥上村は生き残れるのか。
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