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[チラシの裏]

流血の抗争 (1971)

題名 流血の抗争
製作 日活
監督 長谷部安春
脚本 永原秀一
出演 宍戸錠, 佐藤允, 梶芽衣子, 藤竜也, 沖雅也, 三条泰子
公開 1971.6.10



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あらすじ

舞台は新興都市の川田市(K市)。どこ?? 川崎?

 そこには秋庭組と志村組という2つの暴力団があったんですけど、 その2組はうまく共存していました。けど。 東京から誠心会、宇田川組の2組がそれぞれ進出してきて、 志村組には宇田川組が、秋庭組には誠心会が、それぞれ 友好団体というかバックに付くというか支配下に置くというか、 まあ、そんな感じになります。

 なかでも厄介なのは誠心会で、 秋庭組を志村組にけしかけて全部そっくり取るつもりのようです。 そんな物騒な雰囲気の中、秋庭組の手塚(宍戸)が5年の刑期を終えて 出所してくるのです。

 手塚には、志村組に友がいました。吉永(佐藤)です。 手塚と吉永は互いに、相手に手出しをしないことを確認しあいます。

 この膠着した状況に誠心会が痺れを切らし、仕掛けます。 K市に送った星野(内田)に、秋庭組長を暗殺させるのです。 そして暗殺の現場を目撃した秋庭組のテツ(沖)を脅し、 志村組が殺ったと偽証させます。高まる緊張! ‥しかし志村組・宇田川組に犯人はいない、との 吉永の言葉の前に、手塚は動きません。

 そこで再度、星野が仕掛けます。また秋庭組のテツを使って、 今度は宇田川組からK市に来ていたアライを暗殺させます。テツ、 恐喝に屈してヒットマンとは、度胸あるのか度胸ないのか、 よくわからんですね。 暗殺は成功してしまい、当然ながら秋庭組と宇田川組の抗争は 不可避となります。 志村組は? というと、この件では宇田川組には協力しないようです。 高まる緊張。

 そんな中、先に仕掛けたのは秋庭組です。宇田川組のアジトを急襲、 見事にアジトを壊滅させます。けど。その裏で誠心会も勝手に動いてました。 誠心会は志村組を襲撃し、志村組長を殺害し、 志村組を壊滅させてしまいます。あららら。

 かくて勢力図的には 秋庭組・誠心会連合vs宇田川組、となった ように見えたんですけど。ここで東京の誠心会と宇田川組が手打ちです。 手打ちの条件は勿論「秋庭組をつぶすこと」。 さっそく誠心会は秋庭組を襲撃し、多数の死傷者が出た模様です。 ここまで約60分。これで舞台は整いました。

 秋庭組残党 featuring with 吉永 vs 誠心会の死闘の始まりです!


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つぶやき

  • なんか日活というより東映の映画を見てるような気分でした。 任侠系だからかな?
  • それと血糊をけっこう目立たせてる点が、やっぱ70年代風という感じに なるんですかね。
  • 日活で佐藤允さん、というのは個人的には新鮮です。
  • 梶芽衣子さんが、手塚をじっと待つ吉永の妹・呑み屋の女将を 演じてます。けどなー。 「野良猫ロック」の後にこの手の役は なんか勿体ない感じがしますよね。でも、ああいう役ばっかりと いう訳にもいきませんからね‥
  • 最後、寒い寒いいいながらこと切れていた藤さん(演じる小沢)。 宍戸さんと藤さんが並んで座ってるシーン、 序盤と終盤にそれぞれあって、そこは印象に残りました。
  • 乱闘シーン、やっぱ匕首が飛び交うのはダイナミックで良いですね。
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