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ピンクのカーテン3 (1983,にっかつ)




オリジナルストーリーです。

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あらすじ

奥山野理子は相変わらず三田村と関係を続けています。 他方、ココロはお兄ちゃん(奥山悟)ベッタリな状況です(本作では、 その設定をかなり強調してる感じです)。 このへんは第一作からあまり変わってませんけど。 三田村先生が、なんかイマイチです。前作でもイマイチだなーと 思ったんですけど、本作も、んー。やるだけ、な感じですね。

 そして変化といえば、お兄ちゃん。第一作、二作目と、 ここまでひたすら 野理子のことで悶々としていたわけですけど。 本作にて若干の変化があります。 お兄ちゃんに彼女ができたこともあって、 野理子との間に距離ができてきたのです。

 彼女の部屋での(半同棲的な?)外泊をたくらむお兄ちゃん。 しかし彼女が急遽、長期の帰省することになってしまい、当てが外れてしまいます。 何かをもてあましたお兄ちゃんは、 やっぱり直子のお店へ。直子はキャバレーからトルコ(当時。今だと ソープランド)に業種替えし、また兄貴の喜久男さんからも 逃走中なのです。そしてそのままお兄ちゃん、野理子のいる部屋には戻らず、 (たぶん)直子の部屋に転がり込んでます。直子との会話:

「きょうさー、目の前でオシッコして見せろって客が 来たのよね。私、やったわよ。お金のためだもん。 何だってやるんだ、私」 「おまえといると、いつも不愉快になるよ」 「ねえ、セックスしようか。ねえ、ほら‥」
顔をしかめたまま、でも直子の言葉に 素直に従うお兄ちゃん。 一緒にいると不愉快だけど、やれるから‥ これは原作だとそうだったんですけど、 映画版だと第一作で「彼女にする!」と言ってた話‥は、もういいか。 なお直子のほうは、(原作のように)お兄ちゃんを軽蔑するところまでは行ってなくて、 逆に、相変わらず お兄ちゃんに何かの希望を求めている感じではあるんですよね。

 んで。お兄ちゃんが彼女と半同棲したがったり、直子の部屋に転がり込んだりするのには 実は理由があって、それは野理子のこと。 「このままではいけない。 これだとマジで一線を越えてしまうかも。その前に何とか」という 危機感があるから、みたいです。たぶん。‥まだ、そんな良心らしいもの、 お兄ちゃんに残っていたのは驚きですけど。それはさておき。

 でもお兄ちゃんも相当ムリしてるみたいで、かなり不良化してきた? と思ってたら、彼女が完全に故郷に帰ることになってしまったみたいで自動的に破局、 仕方がないので(?)直子の店に行ったら直子に追い出されて。 しかに直子は帰宅途中についに喜久男さんに見つかりあわてて逃げ、 とりあえず奥山宅に逃げ込んだのはいいものの睡眠薬を大量に飲んで自殺未遂。なんだこの展開? ということで直子は結局喜久男さんの手に落ちて、 運び込まれた病院のベッドで近親××になっちゃうんですけど、 ちょうどそのときお見舞いに来てしまった奥山兄妹は その様子をじっと覗かされる破目になります。

 かくて最後は、また基本どおり、二人で同じ部屋に帰って。 ‥‥え? チューしてるぞ? そのまま二人でベッドに倒れこんだぞ。 お? お? おおおお????

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つぶやき

  • 純ちゃん、なんかスケートうまくね?
  • 三田村先生が単なるエロオヤジに、喜久男さんが 単なるヒモにしか見えないというのは、いつものことですけど、 やっぱちょっと残念。
  • この直子、なんかに似てるなー、と思ってましたけど。 そうか、2011年秋冬期のNHK朝ドラ「カーネーション」の 次女に似てるなと思いました。時代、ってことですかね。 (なお、直子役の萩尾なおみ さんは、この後芸名を変えて 二代目・一条さゆり となります。初代の一条さゆりさんとの 関係については [ 一条さゆり 濡れた欲情 ] で紹介した 加藤詩子(2001)『一条さゆりの真実』新潮社. で書かれていましたが、 あまり良いとはいえない関係だったようですね‥。)
  • ストーリー的には、どうですかね。 野理子と、直子と、彼女(久美?)と、女キャラが3人いるんですけど、 三人とも関係が薄いですから(直子と野理子は、直子が 「だめよ、近親相姦なんて、しちゃ(笑)」的なことを言いに わざわざ野理子のところにやって来る 程度の いやな関係ではありますが‥)、なんかストーリーが 散漫になってしまってる感じです。 見てて、これだと4作目はムリだよなー、と思ったのが正直なところ。
  • 美保純さんの画像はここにあるのを見つけました。(ここでこの手のリンクを張るべきかというのは、ちょっと悩ましいところ。そのうちここ消すかも)
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[2012/9 現在]
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