前作同様、「無邪気な妹と二人で暮らす悶々」というのがポイントです。 どんな感じで悶々かといえば、まさに(たぶん)右図のような感じです。わかりやすっ!
[Table of Contents]前作で三田村先生に振られた野理子に彼氏ができてます。クマガイさん。 そのクマガイさんというのは いい人、かつ野理子との関係を本気で考えているらしく、 兄の悟と会っていきなり結婚したいと言い出します。 ムカついたアニキは直子の店に直行。 ‥‥んで「奥山くんて、本当いいお客さんだ。いつも早いから! (笑)」と言われるのも 前作の流れそのままですね。
しかし、野理子が三田村先生と再会、 「君とこうしていると思い出すな、君との完璧なセックスを、さ。今までの人生で、 ぼくが真剣になったなんてことは一度もなかった。世の中すべて冗談のような気がしてね。 ところが、君を抱くときだけはぼくは真剣だった。真剣に抱かないと、きみの肉体に 負けそうな気がしたんだよ。‥」とか言われてるうちに、あっという間に 三田村先生に落とされてしまいます。 (このセリフの元ネタは文庫2-158か。) それにしても、映画の三田村先生のネチッこさは相変わらずでした。
んで、この三田村との再会が、案の定な展開につながっていきます。 野理子が、クマガイさんとのことに、あまり気乗りしなくなってくるのです。 クマガイの父と会う話についても「お兄ちゃんに聞いてみる」と答えたり。 クマガイさんは野理子の兄妹の仲が良すぎるせいと思ってるみたいですけど、 どう考えても あのエロオヤジのせいだろ、 お兄ちゃんは断りのダシにしてるだけじゃん‥と思ってしまうのはさておき。
でも野理子自身もそのへんは薄々気付いていて、お兄ちゃんに 三田村と会ってくれと言い出す。おいおい、会ってどうするの? と思ってたら。 お兄ちゃんが三田村に今回の結婚の大事さを力説したら、 三田村は あっさり身を引くことに同意。ええ?!せっかく復活したエロオヤジ、 もう退場?! ついでに 「それにしても、僕はともかく、他人には少し異常だと思われても仕方がないぞ、 君たち兄妹は。この調子じゃ、ぼくと別れるより、兄妹が別れることのほうが つらくなるんじゃないのかな」と。このへん、 そういう設定ということはわかるんですけど、正直ピンと来ないな。 映画だから時間がないから、じっくり描写できないのは仕方ないんですけどね。
んで、こうしてストーリーはクマガイさんと野理子が結婚に向かう、という 流れで終盤に進むんですけど。‥でも野理子がわかりやすすぎなマリッジブルー状態で、 完全に先が見えてる感があるんですが。結局、クマガイさんのお父さんと会う約束を すっぽかし。驚く兄貴でしたが、でもまあいいかという感じ? 最後、突然 野理子が「お兄ちゃん。私としたいんだったら、いいよ。 どうせ二人きりだもん。わたし、一回きりだったら‥」と言い出し、‥‥
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