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[チラシの裏]

襲う!! (1978)

題名 襲う!!
作成 にっかつ
監督 長谷部安春
脚本 永原秀一
出演 小川亜佐美, 梓ようこ, 市来秀, 阿藤海
公開 1978.2.04


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あらすじ

事件は、ある日突然起こります。 駐車違反を取り締まる勤務の最中でした。 たまたまペアの映子(梓)が私用でちょっと抜けた隙に、 久美子(小川)が一人で勤務していた時に、 事件は起こったのです。

 事件、それは‥。人気のない野球場の脇にて、 久美子が乗ったパトカーが突然、後ろからダンプに 追突されたのです。 驚いて逃げ出そうとする久美子でしたが、逆に ダンプに追い詰められ、 パトカーをメチャクチャにされそうなところで 失神してしまいます。

 すると。久美子が失神するのを待っていたかのように、 ダンプの運転手が久美子に近づいてきて。 眼と口を白いガムテープで塞ぎ、 久美子が持っている手錠を久美子にかけたうえで、 久美子を強姦してしまいます。 久美子は すぐに意識を取り戻して抵抗しますが、 どうしようもありません。 ‥‥男が去った後、さめざめと泣くばかりです。

 じつはこの時、街は連続強姦魔が出没していて、 久美子の彼氏の田村刑事(市来)も 強姦魔を追っていたんですけど。 久美子は田村にはそのことは告げず、ただ 「交通整理をしている間に当て逃げされた」とだけ 報告します。どうやら、この始末は自分の手でつける! と決意しているみたいです。

 久美子は、過去に自分に怨みを持っていそうな男を ピックアップして、一人で彼らを訪ね回ります。 金井、安木、八木下‥。 しかし残念ながら、彼らは皆シロのようです。 また、いつも自分の部屋を覗いている男。 彼も、大学受験のストレスを抱えた受験生のようで、 さすがにこれもシロでしょう。

 ‥んー。独力で犯人を捜査しようとしたら、あちこちで 逆に犯されまくって‥という 「暴る!」的なパターンかと 思ったら、意外とそうじゃないんですね。

 と思って油断してたら、突然来ました。 警察署でトイレに入ろうとしたところで、突然、久美子は 個室の中に潜んでいた男に急襲されてしまうのです! ガムテープで目と口をふさいで、素早く手錠をかけて ‥‥こ、これって、あのときのと同一犯?!

 かくて久美子は、二度目の凌辱を受けてしまうのでした。 しかも、よりによって警察署の中で‥。(30分)

 そしてこれは場所が場所だけに、 同僚の映子と、そして田村刑事にも 知られてしまいます。 ‥んー。ここまでの展開で、犯人の可能性があるのって 田村刑事だけのような気がするんだけど、どうなんだろ?

 さらに。3回目の襲撃も割とすぐ来ました。 映子が(ズル)休みということで、一人での勤務中。 街中で背後から突然襲われ、廃屋内に連れ込まれて また目と口を白いガムテープで塞がれて、 両手に手錠をつけられ、やられてしまうのです。 この手口は、どう見ても同一犯ですよね。

 んでやっぱり何回も強姦されているうち、 久美子の内面にも いろいろ変化が出てきている みたいですけど。それと関係してるのかどうかは わかりませんが、 最初の事件の現場を ひとりで見に来ていた 久美子は、また男に襲われます。 そして今回は、ついにその男の顔を見ることができました。 あ、阿藤快さんですよね、この人! けど男は言うのです。 「俺はお前なんか知らねえよ!」 ‥‥たしかに、やりかたが 違います。ナイフを使って、 かなり乱暴な手口です。どうやら、田村刑事などが 追っていた、例の連続強姦魔のようです。 久美子は この窮地を、たまたま手元にあった 鉄パイプで乗り切ります。強姦魔、血まみれ‥

 となると、犯人は誰? 何で? ということが 気になってくるんですけど。でもだんだん、 犯人は実は「誰か」のまま終わるんじゃないか という気もしてきたぞ? どうなるんでしょ?

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つぶやき

長谷部監督作品らしく、やっぱり強姦なんですけど。 でもなー。なぜか本作は、あんまり「暴力」的な 感じじゃないのが残念というか何というか‥という感じで、 長谷部監督お得意の「暴力」を期待して見ると、ちょっと ガッカリしてしまいそうです。

 主役は小川亜佐美さん。長谷部監督で、強姦ネタ といえばやっぱ八城さんを期待してしまって、 そのへんは正直言うと すこし残念でしたけど。 でも見てると小川さんも いいなと思いました。 (というか「いい」と思わなかった人って、ほとんど いないのではないか? >自分)

 安木役の粟津號さん。数分程度の出番で終わりでしたけど、 個人的にはもっと見たかった‥

 そういえば音楽はやけに重厚なクラシックばっかりかかってましたけど。 同様にクラシックばっかり使われていた映画「転校生」(1982)はこんな:

音楽は経費節減もあって、既存レコードの家庭名曲アルバムがそのまま用いられた (Wikipedia 「転校生」(2014.10版))
こんな裏事情があったみたいですから、それと同様の理由なんでしょうか‥。


関連(?)情報

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