舞台は信州・那須市。
放浪の孤児の身から神社の神主に拾われ、 一代で財をなし信州財界の巨頭にまで成り上がった犬神佐兵衛が 昭和22年に亡くなったところから物語は始まります。 遺産相続権があると思われるのは、以下の9名。
そして揃った10人‥ですけど。ここで問題が。
1:まつこの息子、2:すけきよ氏です。
戦争で大怪我をして顔面ただれ(うおっ!)、正直誰なのかわからない。
しかし、2:すけきよ氏の すさまじい大怪我に皆圧倒され、
誰も何も言えません (^_^;
そして読み上げられた遺言状。遺産相続者に指名されたのは、たまよ!
たまよが、佐兵衛の孫の誰かと結婚すれば全額相続、
そうでない時は‥(面倒なので以下省略)と。
三人娘の松竹梅と、孫娘の6:さよこ は完全に相続圏外で、
場合によっては佐兵衛が女工に産ませた しずま(行方不明中)も
相続権を持つ、そんな感じです。
でも。2:すけきよ って本物かよ! という疑惑はやっぱ皆持っていて、 本物かどうか確認するため指紋どうこうで揉めますけど、そんな中、 5:すけたけ が生首となって死亡します(菊)。うおおおお。 そして 2:すけきよ が指紋照合の結果、本物判定されます。 しかし たまよ はそれを疑っているようです。 また、やはり顔を隠したもう一人の男が出現し、 犬神邸の周辺をウロウロしてたりとか、 たまよさんの個人的な御庭番的な さるぞう もなんか不気味です。 あやしい人、てんこ盛り。‥これで60分経過。 そんな中、2:すけきよ が! ‥と思ったらこれは単に殴られて気絶しただけでした。
やがて金田一は、佐兵衛が事業で大成功した秘密の一端を知ります。それはケシ。 そのケシ、ひいては麻薬を大量に軍部に卸していた、そんな暗闇があったのです。 ‥と、そんな中。9:すけとも、死亡(琴)。なぜか屋根の上に死体‥。 かくて残った婿候補は 2:すけきよ ただ一人‥。 そしてここでまた怪しい過去が明らかになります。 遺産相続権を持つかもしれない男・しずま の母親に対し、 松竹梅の三姉妹が過去にリンチめいたことをして、その母親に 深く恨まれているらしいのです。ただその母親はすでに空襲で 亡くなったとのこと。でも、現在行方不明中の しずま が、 母親の恨み言を聞いて育った可能性もある訳で。 んでこの場合、キーワードになるのが「斧(よき)・琴・菊」。 すでに「菊」と「琴」に絡めた殺人事件が起こっていますので、 残る「斧」に絡めた殺人の予感が高まります。
さらに金田一の調査により、意外なことがわかります。 神主の孫・たまよ の出生の秘密です。たまよの母は、 神主の実の子ではなく、佐兵衛と、神主妻の不義の子であったこと、 つまり、たまよ は佐兵衛の孫であったというのです。 ‥と、それはさておき。たまよ が遺産を相続するには、もう 2:すけきよ と結婚するしかないんですけど。たまよ は、 2:すけきよ との結婚はしないと言います。何故ならば 「おばさま。この人は すけきよさんではありません」 ‥‥ええっ?! 1:まつこ ショック! しかもその後、 2:すけきよ から自分は偽物だと名乗られ、さらに その正体は、ここでようやく登場、あの、しずま だって?! うひょーっ!!!! しずま が語る、すけきよ の真実。 「いいヤツだったよ、あんたの息子は。戦争がひどくなって、 俺たちの部隊は離れ離れになった。ヤツの部隊は全滅した」
‥‥そして翌朝。あの有名なシーンですよ。 2:偽すけきよ が、湖から二本の足を突き出した姿で 発見されるシーン(斧)。いつ見てもスゴいです。 これ、何をどうすれば死体をこんな姿勢で固定できるのか、 そのへんのことを金田一さんに明らかにしてほしかったですけどね。 そのへんのことは無視されてしまったのは残念でなりません。 ‥というのはさておき。 死体の指紋照合の結果、亡くなったのは本物の すけきよ とは 別人であることがわかります。つまり。 5:すけたけ が亡くなったときに指紋を押した、その時の すけきよ と、1:まつこ に正体をカミングアウトした 2:偽すけきよ(正体しずま)は別人ということになりますし、 本物の すけきよ は犬神邸の近辺にいるはず、 ということにもなります。 ああ、あの顔を隠したあやしい男だろう‥と察しはつきますが。 でも何故名乗り出ないのか、何故あの指紋のとき わざわざ偽物と すり替わったのか‥など、ナゾは残るわけです。 誰がどう見ても、たまよ さんは すけきよ に 気があることは明白ですから、すけきよ が遺産目当ての小細工を する必要はなさそうに思えますし。 あと連続殺人の犯人は誰かという点も。
‥と、いう訳で。金田一さん、お願いします。
^^;
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