奇妙な偶然---
詐欺師をしているタケ(阿部)には、過去がありました。
昔、友人の借金の連帯保証人になったせいで首が回らなくなり、
仕方なく「綿抜き」と呼ばれる取立て屋をやらされていたことがあります。
そのとき担当していた母子家庭の母親が自殺、
ここでガマンの限界に達したタケは
闇金の裏帳簿を持って警察に行き、その結果その組織は壊滅。
ただし借金のせいでそれまで持っていた社会的地位を失ったタケは、
その後 たまたま知り合ったテツ(村上)とコンビを組んで
詐欺師をして細々と生計を立てているのでした。
ある日。タケは一人のスリの少女(能年)と出会います。
少女の名前は河合まひろ。
その名前を聞いた男は動揺します。その少女は、
あの母親が死んでしまった母子家庭の、残された娘だったのです。
生活に困ってアパートを追い出されそうになっていた少女に
「行くところがないならウチに来い」と声をかけたところ、
すぐに翌朝、少女は同居している姉やひろ(石原)、そして やひろの彼氏の
カンタロウ(小柳)と3人で押しかけてきます。
こうして、まひろ、やひろ、カンタロウ、テツ、そしてタケの5人による、
奇妙な組み合わせの同居生活が始まるのです。
何かワイワイして楽しそうな同居生活ですけど、タケのもとに暗い影が。
どうやら過去にタケが壊滅させたはずの組織、その組織が復活しかけていて、
それで彼らは 自分たちの組織をツブしたタケに復讐の牙を向けてきたのです。
かくて。5人は共通の敵を倒すべく
チームを組んで組織に立ち向かうこととなるのですが、
‥。
つぶやき
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2時間半を越える、けっこう長い映画なんですけど。
飽きずに見ることができました。原作のことも全然知らなかったですし。
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というか。2時間ちょっとで映画が終わりそうな雰囲気になったとき、
「え? 残り時間はまだ20分以上あるはずだけど、どうするんだ?」なんて
思ってたら、そこからの展開が意外でした。メタだなあ‥
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いやだって、映画だから。映画だから、奇妙な偶然なんて よくある、というか
奇妙な偶然がないと映画にならないですよね。そこ突いてくるか‥
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それとやっぱ、村上ショージという人選ですよね。
「ああ、村上ショージ、慣れない仕事で頑張ってるなあ」としか
思わないじゃないですか。それも盲点でした。‥いや、
ドジっぽい相方にしては いろいろ教養あるなあ、とは思ってたんですけど
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そしてそして。やっぱ能年さんですよね。この映画を見たのは、まあ、
要するに2013年に流行語にもなった「あまロス」が高じた結果だったんですけど。
うおー、能年だ! ‥と終始ニヤニヤしながらガン見してました。
(正直、能年さんが出てくるまでちょっと長かったなあ、とは思いましたけど。)
ただし残念というか当然というか、能年さんは最後まで「じぇ」とは言わなかったです。
‥‥当然ですけどね
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これもamazonの勝ち、か。
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