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「かんのんさま」が住まわれる地「ふだらく」とは一体どこにあるのか。 華厳経によれば、それは南方。しかも善財童子が自力で行ける程度の場所、だそうです。
実際、解脱上人貞慶は『値遇観音講式』(1209)の中で、 補陀洛の場所について以下のように述べています(大雑把訳):
でもそれよりも何よりも。ここでどうしても目が行ってしまうのは 「帆に風を受けての通行可能」のところ。‥‥行けるんじゃん! ということで、 「かんのんさまの聖地」こと補陀洛を目指して船出する人たちがいました。 これを「補陀落渡海」[Wikipedia]と呼びます。
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でも、補陀落渡海に関する情報をいろいろ見てみると、どうやら 渡海のパターンには2種類あるような感じです。つまり以下です。
(本ページでは、 根井浄(2008)『観音浄土に船出した人びと 熊野と補陀落渡海』吉川弘文館. にかなり 依存しています。引用に書名がないときはこの根井2008からの参照と考えてください。)
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