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[チラシの裏]

悪名高きろくでなし (1963)

題名 悪名高きろくでなし
作成 日活
監督 斎藤武市
脚本 若井基成
出演 宍戸錠, 朝風みどり, 久里千春, 藤村有弘
公開 1963/3/3



[Table of Contents]

おはなし

フリーの雑誌記事のライターで トップ屋の龍巻丈次(宍戸)という男が 主人公です。つねに金欠で 多額の借金を抱えている丈次でしたが、 ここにきて更なるピンチが。 どうやら「全国婦人会議」という団体に 「良風美俗に反する」記事を書くライターとして 指名手配されてしまったみたいで、 これを恐れた雑誌各社から完全に 干されてしまったみたいです。 がーん。

 もはや完全に無一文で、 腹もペコペコ。 フラフラと街を歩く丈次は、突然、 見知らぬ男とぶつかります。 スリ? と思いますけど、でも無一文な自分から 持ってくものは何もないはず‥と ポケットを見てみると、そこには誰のものか わからぬサイフと、その中には 東京駅の ロッカーの使用証が一枚入っていたのでした。

 なんか昼飯のネタくらい見つからないかな、と ロッカーの中身を引き取りに行ってみた 丈次はビックリ。バッグ一杯に札束が ギッシリ入っていたのです! ウヒョ!!

 さっそく豪遊する丈次ですけど。 でも豪遊は4時間くらいも続きませんでした。 丈次が手に入れた札は、偽札だったのです。 丈次は、駆け付けた刑事に逮捕されて 警察署に連行‥と思ったら。 パトカーを運転する巡査はじつは偽物で、 丈次は拉致されていきます。 ‥といっても拉致された場所は、 豪華ホテルよりもさらに豪華な一軒家でした。 さらに。拉致された先には、 「丈次をなぐさめろ」と言われてやってきた ルミ子という女(久里)までいます。

 ‥自分は偽札犯から偽札を盗んで使ったのに、 なんで偽札犯とおぼしき男は自分を 警察から逃がしたり、女まで用意してくれたり するのか?? 丈次は不思議で仕方ありません。

 とにかく外に出てみようと、 ルミ子を酔いつぶして外出した丈次でしたけど。 なんと自分の顔が「逃亡中のニセ札犯」として 新聞にデカデカと出てるじゃないですか! 何てこった!! ‥んで、あちこち逃げ回っているうち、 なぜか生放送中のテレビ局(STV)のスタジオに 乱入して自身の無実を訴えたりしているうち、 知り合いの雑誌記者・めぐみ女史(朝風)に 助けられます。やれやれ。

 しかし。めぐみ女史は丈次の無罪を信じるから 助けたのではないみたいです。逆に、 「ニセ札犯人独占インタビュー」を取る つもり満々のようで、それを知った丈次は めぐみ女史のもとから逃げ出します。

 街に飛び出したものの、どうやって ニセ札の真犯人を探すのか?? 丈次は意外な方法を使います。 「自分は関東競輪場にいる」と自分から 警察に電話するのです。駆け付ける警官たち。 逮捕される丈次。‥と思ったら、 やっぱり。丈次を捕えようとした警官たちを 襲うナゾの男たち。ようやく見つけた! と思ったものの、競輪場の雑踏の中で 取り逃がしてしまいます。

 そこで再度同じ手をつかって警察に連絡した ところ、今度はあっさり逮捕されてしまいます。 あれ?? と思ったら、実はもうシッカリと いろいろ根回しされていたみたいです。 拉致された一軒家が 丈次所有の家になっていて、 その地下からニセ札の印刷機が発見されたという‥。 もう完全に拘置所の中で八方塞がりの丈次です。

 そんな丈次に面会が。あのルミ子です。 丈次にメロメロなルミ子からの情報。 ルミ子は実はニセ札団の一味だったこと。 ニセ札作りの目的は、日本で大量にニセ札が 出回ると「どこかの国」の円相場が大幅に下落するので、 そこを利用して稼ぐこと。 そして関東競輪所で会った人の中にボスがいて、 ニセ札作りの仕事が終わった一味は もうすぐ日本を出ること。 ‥いろいろ明らかになってきたのに、でも 丈次は拘置所の中だしなあ‥。と思っていたら、 何か意外とアッサリ拘置所から逃げ出します。

 でも拘置所から逃げ出したのはいいけど、 どうやって一味を探すのか? 丈次は、 ルミ子がいた場所にあったマッチ箱から 新宿歌舞伎町の「トルコ風呂」に 駆け付けます。さて。

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つぶやき

ヒロインの朝風さん。 非常にいい感じに見えるんですけど、 出演作が すごく少ないみたいで残念ですね。

 井上昭文さん。キャストの序列では4番目で、 ルミ子役の久里さんより上になってるんですけど。 ‥ほとんど出番なくないですか? 私が見たのは テレビでやったやつなので、 井上さんの出番がカットされてたとか そういうことなんでしょうか??

 藤村有弘さん。 何でわざわざ そんな役にこんな人を使うのか? もっとアクが強い役を用意できなかったのか?? 勿体なくないか??? ‥とか、 いろいろ思っていましたけど。 なるほど。最後にちょっと存在感を見せていただきました。

 結構楽しめました。けど、本作のような軽妙なタッチの 作品を見ると、どうしても中平監督だったらどう作ったかなー、というのを 考えてしまうんですよね。 斎藤武市監督も いい感じで作ったなあ、とは思うんですけどね。


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ビデオ/DVD情報

[2014/11 現在]
  • DVDは、たぶん、出てないんじゃないかと思います。 どこかのオークションでVHSを漁るしかなさそう‥

関連(?)情報

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