貨物列車に乗り込んで、ある街にたどり着いた 無一文の男が二人。 二人といっても一緒に行動していた訳じゃなく、 貨物列車を降りたときに初対面、なんかそのまま行動を共にします。 漁船を一艘盗んで、それを元手に‥というのを企みますが、 いきなりバレて船の持ち主・勝又(金子)らに取り押さえられます。 何だよ、なかなか本題始まらないじゃん、と思っていると、 これが物語の始まりなのか。勝又から「俺の舟を沈めてくれ」という 不思議な依頼を受けることに。 二人は協力して漁船を爆破して報酬を手にしますが、 どうしても腑に落ちません。なんで自分たちにそんな依頼を? そんな大金を? と。 ‥でもまあいいや。報酬を山分けしようぜ、という話になりますが、 なんとそれを全部黒田(二谷)が取ってしまいます。 無一文の矢野(宍戸)は仕方なく、勝又のところに転がり込みます。
かくて別行動になった二人ですけど。
でも二人とも、あの漁船爆破の背景が知りたくて仕方ありません。
そんなこんなで蠢いてるうち、だんだんと いろんな背景が見えてきます。
勝又が5年前にシンコウ海運を乗っ取ったこと、
そしてシンコウ海運の持ち船を爆破して保険金を得ていること、
亡くなったシンコウ海運の社長の息子が地元に戻ってくれば
勝又の乗っ取りは終わってしまうこと。
これを知った二人は再び手を組んで、一芝居打つことにします。
黒田がその社長の息子を名乗り、
勝又からシンコウ海運を乗っ取ってしまったのです!
(でも「俺が息子だ!」と名乗っただけでいきなり黒田が社長のイスに
座ってるのは一体どういうことだ‥^^;
)
けどその黒田のウソはすぐバレちゃうんですけど、すると
今度はなぜか矢野が社長の息子という話に。
なんでかといえば。シンコウ海運に昔からいる船長の千吉、
そしてその娘(吉永)の二人が、
矢野を社長の息子と思い込んでしまったからです。
‥と、そんなドタバタの最中も、船爆破の計画は勝又らによって
着々と続行されます。矢野と黒田はそもそも、
その保険金の上前をはねる目的で勝又らに接近した訳ですから、
無論、この勝又らの計画に協力するのですけど。
その船爆破に巻き込まれる形で、かの千吉が落命してしまうのです。
ただ遺体は上がらなかったみたいですが‥。
落胆した矢野は、さらに 千吉の事故死は実は勝又が仕組んだものだったと知ります。 けど、やっぱ札束を目の前にすると何も言えません。 ‥‥でもさー、突然、「社長の息子」を自称してきたヤツらに 社長の座を明け渡して、さらに悪事で儲けた大金の分け前を ブン取られてる現状に、勝又は納得できてるわけ?? とか 思ってましたが、案の定。勝又はちゃんと考えてくれてました。 矢野と黒田をどうやって始末するかを。
そしてさらに開始60分ほどのところで。 50分経過した頃からチラチラ出現していたナゾの若い男(沢本)が、 やっぱり本当の社長の息子だと名乗り出てきたのです。 矢野と黒田がニセモノとバレてしまったのは、まあいいとして。 ‥おや? どうやら矢野と社長の息子は、どうやら知り合いみたいですよ? そして、いよいよクライマックスへ。
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