空襲の焼跡で出会った、身寄りのない ふたりの少年。 二人は、泥棒などしながら生き延びるのに必死でしたけど。 靴を盗んだのが見つかり、弟分の一人はなんとか逃げ延びましたけど、 兄貴分は警察に捕まってしまいます。こうして二人は別れ、 そして10年が経過します。
10年後。ふとした契機で二人は再会します。 けど、二人はかなり別種の人生を歩んでいました。 まず弟分の夏雄(石原)。泥棒などしながら何とか生き延びてるうち 暴力団雨宮組の組長に拾われ、立派なヤクザ者になってました。 そして警察に捕まってしまった兄貴分の健太郎(葉山)。 こちらは彼を捕まえた刑事の養子となり、大学に入り、司法試験を受ける エリート学生となっていました。ずいぶん離れましたね。
そして健太郎と夏雄が何回か会ううち、健太郎が暮らす小野寺家にも、 いろいろ変化がでてきます。 健太郎を「兄さん」と呼ぶ由紀(芦川)は、とつぜん夏雄に唇を奪われてしまってから、 案の定 夏雄に惹かれてるみたいです。 けど、夏雄がカタギにならないとダメ、と強く思ってるようです。なぜか?
「だってヤクザに夢なんてないでしょ」(うろおぼえ)そして健太郎の養父(滝沢)。警察では暴力団関連の部署にいたんですけど、 じつは裏で夏雄が所属する雨宮組に買収されてたみたいです。しかし 夏雄が雨宮組にいると知ったとたん なぜか急に改心し、雨宮組との裏関係を解消しようとした ‥とたんに暗殺されちゃいましたよ。早ッ!! そしてさらに健太郎が失踪。え?! 何で???
そして話は三年後に飛びます。 雨宮組幹部に出世した夏雄と、検察官になっていた健太郎が再会します。 健太郎は父の仇である暴力団の一掃を念願にしていて、それゆえ夏雄に 足を洗うことを勧めるんですけど、もちろん夏雄は従いません。 これで両者は個人的には好意を抱きながら、しかし社会的には敵対関係となる訳です。 そして由紀は、三年ぶりに再会した義兄に「健太郎さん」と呼びかけてますけど、あれ? 「兄さん」じゃねえの?? ‥というのはさておき。 健太郎に「もう兄貴としてではなくて‥」的なこと(うろおぼえ)を言われて、 戸惑ってるみたいです。
と、そんな三角関係な青春ごっこ展開の中、話が急展開していきます。 雨宮組長が、対立する岩淵組に暗殺されるのです。復讐に燃える夏雄。 (ここまでで約1時間経過) その結果、どうやらそれまであったらしい街のバランスが崩れて岩淵組の一強体制になるんですが、 それは同時に健太郎のターゲットが岩淵組に集中することを意味します。 健太郎に集中的な攻撃を受け続ける岩淵組は、健太郎を排除する方向に動き出します。 雨宮組長を排除したのと同じやりかたで。
さて、この岩淵組の企みは成功するのか? 三角関係の行方は?? そして夏雄の岩淵組への復讐はどうなる? それとも夏雄は、 周囲の勧めるとおり足を洗うのか???
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