はじめに
  
  
収集できてる事例が少なすぎ。もっと集めねば.. (-_-)
-  『日本霊異記』を調べてみた!!     
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      9世紀前半の奈良薬師寺の僧であった景戒において「外道」は
      差別的、というより相手を卑しめる目的を感じさせる単語であった。
      しかし非仏教徒に対しては同情的であり、差別的評価はされていない。
       (「人間ならぬ、宜しからぬもの」だったか、については
      自信がなくなってきたので取り下げ --;)
 
-  『狭衣物語』     
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    「提婆達多、外道などいふらむもの」なので、「仏教に
    はずれた教えを信奉する者。異端者、邪教徒」という意味と考えられる。
    まあ人間と言ってよさそう。
 
-  『平家物語』     
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     「第六天の魔王という外道」が「三世諸仏」と対称的に述べられている。
     けど、対称的であっても対立的じゃなく、「仏でも人間でもないもの」という
     印象がどうしても残ってしまう。
-   『曾我物語』     
 ...
      『曾我物語』の中に取り込まれている「ふん女」の物語のなかで
      「外道」という言葉が使われている。ここでの外道はアスラ・夜叉と
      いった人間でないものを指している。でもこいつらか.. (-_-;
-  『歎異抄』     
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    「天神地祇も敬伏し、魔界外道も障碍することなし」
     とあるので、『曾我物語』と同じ意味だと思われる。たぶん人間じゃない。
 
-  [準備中] 『今昔物語集』 (いっぱい出てくるので分類が大変 ^^;)
  
  -   [ 総説 // 天竺部 (5 vols) / 震旦部 (5 vols) / 本朝部 (21 vols) ]
  
 
-  「正法眼蔵」にも「外道」は出てくる。    第五 即身成仏。
  
  http://www.iijnet.or.jp/shomonji/genzou05.htm
  げっ。「先尼」って何?! 「那先」ならナーガセーナだけど。って、
  ぜんぜん関係ないか (^_^;; (注: この後の調査によると、バラモン教のことを
  指しているらしい)
 
-  『立正安国論』
  (
  参考 )
  
  ここ にある読み下し文をツラツラと見てたら
  「仍て善神聖人国を捨て所を去る。是れを以て悪鬼外道災を成し難
  を致すなり矣。」(p0213) とある。「善神・聖人」と「悪鬼・外道」
  が対になって使われてるのがミソかもね。つまりここでの「外道」は
  人間なんだよな、きっと。