1918(大正7)年頃の話みたいです。
「男の顔のいいのって、誠がないような気がして‥」とかい言いながら、 初会の客の信介(江角)に対し完全にメロメロになってしまった、袖子(宮下)。 海辺とか、人力車とかで いろいろやった後、 無事に信介の妻の座、置屋の女将の座に収まります。 たぶんこれが中心的な筋になってるんだと思います。
本作は、この主筋と並行する形で、3つの別の筋(?)が 展開してます。
まずは売れっ子らしい芸者の夕子(丘)と、その許婚の二等兵の恋(?)物語。 夕子が売れっ子のため、夕子が元許婚が待つ部屋に来る頃にはもう 「俺、もう戻らないと‥」の繰り返し。
アコギになりすぎて「旦那」に避けられるようになっちゃった 「姉さん」(絵澤)と、水揚げ前の見習い(?)な花丸(芹)の話。
タイコ持ちの、ぴんすけ(山谷)が お座敷で客相手に べらべら喋ってる話(この話が、信介に対する袖子の心情の解説に なってます)。この話の中で 「首を絞められて死ぬ時が、女のその時のようだ」なんて 話したところ、客に「それじゃあ おめえ、試してみな」と言われて、 まさに自分の首を絞めることになってますけど‥
これといって目立った筋らしき筋がないのに、なんか気づくと 見入ってしまっている‥。いつもながら神代監督の手腕はスゴいと思います。
主演の宮下さん。 ‥‥いつもながら「すばらしい」としか言いようがないです。
水揚げ前の花丸に課される、特訓! 内股に石をはさんで落とさないようにするとか、 秘部に「吹き戻し」[URL]を 突っ込んでピロピロ特訓したりとか。 「吹き戻し」の特訓は 「悶絶!!どんでん返し」でも 見た記憶があります。神代監督のお気に入りなんでしょうか。
それと座敷芸として、女人の秘部に重ねた硬貨を入れて、
一枚ずつチャリン、チャリンと出す芸。この映画では本当にそれを
やってた訳ではないように見えましたけど。見ながらつい「おー」と
声を出してしまいました(^_^;
ところで。日活作品で遊郭が舞台で いろんな人らのストーリーが同時進行して‥というと、 どうしても「幕末太陽傳」をイメージしてしまうんですけど、神代監督はそのへん 意識してたりしたんでしょうかね。
^^;
)(支払いはクレカ/Edyなど)