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[チラシの裏]

人間の証明 (1977)

題名 人間の証明
製作 角川春樹
配給 東映
監督 佐藤純彌
原作 森村誠一
脚本 松山善三
出演 岡田茉莉子, 松田優作, ジョージ・ケネディ, 鶴田浩二, 三船敏郎
公開 1977/10/08



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あらすじ

1977年の話か。

 ニューヨークのスラム。
ジョニー・ヘイワードという黒人の青年(山中)が「キスミー」に行くといって どこかへ旅立っていくところから話は始まります。

 どうやらジョニーが向かったのは東京のようです。 しかしジョニーは、東京にあるホテルのエレベーターの中で 「ストーハ」という言葉を残して刺殺されてしまったのでした。

 捜査の結果、殺害現場はホテルのすぐ近くにある公園ということがわかります。 また現場のすぐ近くに 麦わら帽子、 そして公園からみた現場のホテルの照明が麦わら帽子に見えることから、 ジョニーが言い残した「ストーハ」というのは 「ストローハット」ではないか? という話が出てきます。 またジョニーは死亡時、『西條八十詩集』(1947(昭22)年発行)を持っていた ようですけど、それも理由がよくわかりません。 日本語読めないと思うんですけど‥。

 そしてさらに、例の麦わら帽子は昭和20年代の国産であること、 そしてそれはやはりジョニーが とても大事そうにアメリカから持ってきた ものであったことがわかります。 つまりジョニーは 昭和20年代初期の日本絡みで何かあることは 間違いなさそうです。終戦直後の頃、進駐軍絡みだろうな。 進駐軍(黒人)兵士と日本人のあいだの子供とか、そんなところかな? ‥と、 思う人は多いんじゃないでしょうか。

 その推測を裏付けるように、ジョニーの父親が昭和20年代前半に 進駐軍兵士として日本にいたこと、そしてジョニーの日本への渡航資金を 父親が「当たり屋」をやってまで工面したこと、そしてジョニー死亡の 報を聞いた父親が失踪してしまったこと(たぶん父親はジョニー殺害の 理由を知っている)が明らかになるのです。

 ところで。ジョニーが刺殺されたその時、そのホテルの上の階では、 八杉恭子(岡田)がファッションショーをやっていました。 恭子は 国会議員である郡(三船)の妻で 夫婦仲は冷め切っているようですけど、かなりよいご身分のようです。 そんな恭子の悩みの種が息子の恭平(岩城)。 よりによってジョニー刺殺の夜に、通りすがりの女性:なおみ(范)を 車で轢殺してしまうのでした。とりあえず死体はうまく処理したものの、 突如失踪した形になった なおみの夫・小山田(長門)と なおみの不倫相手の 新見(夏八木)が越境タッグ(?)を組んで なおみの行方を追うのです。 どうやって追うのか? じつは手がかりは、あるのです。 恭平が なおみを轢いた現場に、日本には4つしかない 非常に珍しいタイプの アンティーク時計を落としてしまい、それを新見が拾っていたのです。 なので二人は、割とすぐに恭平にたどり着くんですけど。 しかし‥。恭平はニューヨークに行ってしまった後でした。

 このとき八杉恭子のもとに 恭平の話を聞きに行った刑事 --- ジョニーの捜査にも参加しているんですけど、その棟居刑事(松田)は、 じつは終戦直後の少年時代に、八杉恭子とは奇妙な因縁があったのでした。 若き日の八杉恭子が進駐軍兵士たちに乱暴されそうになったところを 棟居刑事の父親が助けに入り、 かわりに兵士たちに袋叩きにされ、小便をかけられて、その数日後に 生命を落としたという因縁が‥。重いなー。

 そんな中。重要なヒントが。

母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?
ええ、夏、碓井から霧積へゆくみちで
谿底へ落したあの麦藁帽子ですよ (帽子 西條八十)
西條八十、麦わら帽子‥。そしてジョニーが生前に残したナゾの 言葉「キスミー」は「霧積」じゃないかと‥。(60分)

 霧積に、ジョニーにつながる手がかりはないか。 霧積に向かった棟居刑事でしたけど。そこで見たのは、 ホカホカの死にたての老女の死体でした。がーん。 ‥というか、いきなり捜査はいいセン行ってたみたいですね。 ただその老婆が 終戦直後の頃に 黒人の親子を見たことがあると 言っていたとの情報、また その老婆は終戦直後の数年、横須賀で進駐軍相手のバーを 経営したのちに霧積に移住したとの情報が手に入ります。 そして。そのバーに勤務していたホステスの名前が、 八杉恭子であることも。‥うわー、つながった! 状況証拠的に、犯人の本命はもう決まりですね。

 さっそく恭子に詰め寄る、棟居刑事。恭子の動揺は相当なもので、 まあ犯人に間違いなさげな感じではあるんですけど。 でも証拠がないんですよね。どうする? 棟居は手がかりを求めてニューヨークへと飛ぶのです。(75分)

 ニューヨークでは、シュフタン刑事が棟居刑事の担当となります。 じつはこのシュフタン刑事も以前、進駐軍兵士として日本にいたことがあり、 棟居刑事‥というか、棟居刑事の父親と非常に深い因縁があったのです。

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つぶやき

 大々的なニューヨークロケ! 知ってましたけど、やっぱり角川映画は 豪勢だなー。

 まあ最初から八杉恭子さんが犯人くさいなー、というのは 誰もが感じてると思うんですけど。暴かれる過去というのが、 終戦直後の治安もヘッタクレもない大混乱期の、 忘れてしまいたいマジで消してしまいたい黒歴史ですから、 そのへんは飽きずに見れました。 アメリカ編が ちょっと長いなー、とは思いましたけど‥。

 どうでもいいことですけど。ニューヨークで 棟居刑事に見つかってしまった恭平が突然、 拳銃を出して棟居刑事に突きつけるシーンがあるんですけど。 目の前でそんなシーンを見せつけられた ニューヨークのホテルのクラークの人の反応が 薄すぎなのは何なんでしょう。 ニューヨークだと そういうのは日常茶飯事だから わざわざ驚かない、ということなんでしょうか。んー。

 登場人物たちの間に、日本の終戦直後の大混乱期にまつわる 因縁がありすぎないですかね? まさかアメリカ人の刑事まで過去の因縁があって‥というのは、 正直、やりすぎじゃないかと思いました。 でも映画版は小説版とは結構違うみたいですから、 小説版のほうは そのへん、シックリ来てる感じなんでしょうか。


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