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北帰行より 渡り鳥北へ帰る (1962)

題名 北帰行より 渡り鳥北へ帰る
作成 日活
監督 斎藤武市
脚本 山崎巌
原作 山野良夫
出演 小林旭, 浅丘ルリ子, 郷鍈治, 小園蓉子, 白木マリ, 内田良平
公開 1962.1.03



シリーズ第8作です。

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あらすじ

舞台は函館(第一作に続いて2度目。 しかし第一作の世界とは繋がってません)。 時期は年末、クリスマスの頃です。

 東京から函館にやってきたピアニストの滝(小林)は、 同じバンドのギタリストだった親友・岡田の遺骨を持っていました。 岡田の遺骨を、家族に送り届けるのが滝の目的だったのです。 ‥しかし。造船所を経営する父親は、遺骨の受け取りを拒絶します。 かわりに岡田の妹・ユミ(浅丘)が遺骨を預かります。 また滝は、ユキエ(小園)という女と、マサという男も探しているようです。 このうちユキエは岡田の妻であることはすぐ判明します。 いまはキャバレーで掃除婦をしているようですけど、どうやら キャバレーのマネージャーの黒川(内田)は、このユキエを手掛かりにして、 岡田の父が経営する造船所を狙ってるみたいです。ユキエは、 一見地味に見えるんですけど、どうやら元々は黒川のオンナだったみたいで、 岡田はそのユキエを妻にしたため函館にいれなくなったとか、なんか そういう過去があったみたいです。

 ところでマサって一体?? ‥それは、岡田が銃で撃たれて 亡くなるときに、撃ったのは カンエイショウの子分の「ハジキのマサ」だ、 マサは近々 函館で麻薬のデカい取引があると言っていた‥と 言い残していたのでした。そして滝は、どうしても岡田を殺したヤツを 叩きのめしたい、その一心のようです。

 そしてついに20分くらい経過したところで、ハジキのマサ(郷)ご登場です。 マサはやっぱり黒川と組んで、ヤクの取引を企んでるみたいです。 そしてようやく33分あたり。マサと滝は顔を合わせるのです。 一触即発の雰囲気! ‥でもやっぱり 諸般の事情により、勝負はお預けです。 またこのパターンかよ!(^o^; ‥んで、この勝負をお預けにして滝がしたこと。それは、 黒川からのユキエの奪還など でした。

 んで45分頃。マサと滝がまた二人きりになります。今度こそ勝負?! ‥いやいや。 ここでマサは滝に「この土地から立ち去れ」と言い出します。 「物好きもいい加減にしねえと、おめえの首が危なくなる」とも。 それに対して滝は、岡田を殺したヤツをきっと殺してやる、と物騒なことを言い返すのですが、 するとマサも「その前にたぶん、おめえが やられるぜ」と物騒に言い返します。 緊迫するムード。‥でも何でかわからないですけど、 殺す気満々の滝に対し、 マサはあまり滝とは勝負したくないみたいです。なので結局、 勝負は今度に持ち越しです。

 そして黒川はやっぱり、 あの手この手を使って岡田造船所の強奪を狙ってるみたいです。 岡田造船所の借用書を買い上げて、岡田造船所の資材を押収してしまいます。 やばっ! ‥と思ってたら、他方では病気持ちだったユキエの容体が悪化し、 危篤となります。 滝は岡田との思い出の曲「北帰行」を歌ってユキエを励ましますが、残念。 幸江(霊名マリア)は息を引き取ります。 (ちなみに、岡田の霊名はジャコブ。夫婦ともクリスチャンだったのか‥)

 このへんでマサの周辺が動き出します。 岡田が言い残していたヤクのデカい取引、それが近づいてきたのです。 秋田空港にマサのボスの カンエイショウ が降り立ち、そこから 函館に向かうとの連絡を入れてきます。緊張が高まる黒川ら。 そんな中、マサは「取引の前に、滝をバラしてくる」と立ち上がります。 ‥さて。滝のマサへの仇討は? マサや黒川らのヤクの取引は?? そして、岡田造船所はやっぱりもう無理なの?!


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つぶやき

  • オープニングで流れる主題歌が「北帰行」です。 たぶんシリーズとしての方向性が決まってなかった時期の 第2作を 除けば、ずっと曲「ギターを持った渡り鳥」がオープニングで流れ、 それが「渡り鳥」ぽさを演出していたんですけど、本作はそのへん、 ちょっと違和感があります (本作において曲「ギターを持った渡り鳥」は、最後、青函連絡船に乗って函館を後にする ところで流れて、それで何となく「渡り鳥」ぽく終わってはいますが‥)。 それと滝が函館入りするのに飛行機を使っているのもアレですね。 馬じゃないんだ‥。さらに、一件落着した後、滝は東京に帰っていくんですけど。 まっすぐ東京から来て、まっすぐ東京に帰る‥‥渡り鳥、なのか?? (^_^;;
  • この違和感についてですけど。 前作まで「渡り鳥」シリーズは 約3ヶ月おきに公開されていたのが、本作は前作から半年以上たった後の公開となっています。 つまり「渡り鳥」の流れは実質前作で 切れちゃっていたということなんでしょうか。 (あるいは。前作と本作の間に、 ちょうど旭とルリ子さんの間でプライベートでいろいろ問題(破局)があったみたいですので、 その影響もあったのかもしれません。よくわからないですけど)
  • さらなる違和感として、滝はピアニストの設定になってますよ! これじゃあ、 ギター持てないですよね! 何てこった!! なので岡田の形見のギターをそっと抱きしめるだけか‥と思ってたら、 ユキエさんの手術代捻出のため岡田のギター持って 流し しますね! それなら最初から滝をギタリストにすればいいのに‥
  • 白木マリさん。キャバレーのマダム役に出世(?)してますね。 白木さんの踊りがないのはちょっと残念。‥てか、すでに 前作でも なかったですね確か。
  • 今回、以前なら宍戸錠さんがやってたような役をやったのが、 郷鍈治さん! ‥ 前作の藤村有弘さんは不評だったんでしょうか。 というか、やっぱり日活のお家事情とかでしょうか。 そのへんもちょっと気になるところではありますけど。郷さんは、 宍戸さんの後釜としては、血筋的には最適ではありますけどね。 でも宍戸さんと比較すると、何というか、すっとぼけた感じが ちょっと弱い感じがして、そのへんちょっと「渡り鳥」シリーズの 宍戸さんの後釜には向いてないかなー、なんて思ったりしました。
  • カンエイショウ が函館にやって来るシーンで、なぜか唐突に 秋田空港が出てきます。それがあまりに唐突すぎで、何故か? と いうのが気になるんですけど。 秋田空港(旧空港)開港が1961(昭和36)年10月で、 この映画の公開が1962(昭和37)年1月ということみたいですから、 たぶん「できたばかりの空港が秋田にあるから、 それをちょっと入れてやれ」という感じのノリなんでしょうね。 ‥でも何故 函館と関係ない秋田空港を入れようと思ったかというのは わからないですね。ひょっとして秋田県側から日活側に何かの 誘致活動みたいなものがあったりしたんでしょうか。 (でも、カンエイショウ が電話をかけてきたのは秋田空港という設定に なってはいますけど、本当にこのシーンの撮影のためだけに 彼らが本当に秋田に来たのか、というのはちょっと‥いや、かなり、 あやしい気がします。)

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ビデオ/DVD情報

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監督:斎藤武市
出演者:小林旭、 浅丘ルリ子、 白木マリ、 青山恭二
収録時間:79分
レンタル開始日:2005-05-21

Story
芸能生活50周年を迎えた昭和の大スター・小林旭の主演作を連続リリースする「マイトガイ・アキラ・コレクション」シリーズ。日活の人気“渡り鳥”シリーズの最終章で、渡り鳥・伸次が弟分を殺した相手を追って函館へと流れ着き、悪玉と対決する。 (詳細はこちら

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