2014年前後に日本に吹き荒れる、嫌韓の嵐。--- そして日本人である我々から
見ると不可解にしか思えない、韓国における草の根的な反日。
そして日本の反論を一切許さないようなあの態度。
あの不可解な反日感情は一体どこから来るのか?? ということが気になって、
たまに 韓国系の本を読んだりしてみるんですけど。
それ関係の読書メモをちょっと整理してみます。
[ 朝鮮韓国に関する雑多なメモ(3) ] の続きみたいなもんですけど、
さらに雑談度が上がってます(^_^;
[Table of Contents]病は朝鮮から? (中世日本)
そもそも中世人に最も恐れられていた病気の一つである疱瘡(天然痘)にしても、当時
の日本国内では朝鮮半島が発生源と考えられていた。鎌倉前期の説話集『続古事談』の
なかで「モガサ(疱瘡)ト云病ハ、新羅国ヨリオコリタリ」と断言されており、筑紫の鵜
飼船が誤って朝鮮半島に漂着し、この病気に感染して帰国してきてしまったのが、日本に
おける最初の天然痘上陸であったとまで書かれている。
(清水克行(2008)『大飢饉、室町社会を襲う!』吉川弘文館歴史文化ライブラリー258, pp.34--35)
しかしこれは別に朝鮮に限ったことではないみたいで、渤海使が咳逆病を、
「夷狄」が夷病(咳病)を、
中国船が咳病を‥といった感じで、とにかく外国人が運んできた「異土の毒気」のせいで
流行病が起こるのだ、という意識があったという話です。
つまり中世期においては、日本の人たちは大陸の人はあまり好きじゃなくて、
何というか「えんがちょ!」な感じだったみたいです。でもそれは今でも「ガイジン」に対して
無意識のうちに距離を取ろうとしてしまうあたりに
その名残は残ってますね。それが悪いことか、というのはよくわかりません。
[Table of Contents]病は西から? (朝鮮でも)
ところで。「病は西からやってくる」のは日本だけじゃなくて、
日本人が病の発生源と勝手に想定していた相手、朝鮮半島においても「病は西から」と
思われていたようです。19世紀末の話のようです:
The universal belief that illness is the work of daemons renders
the services of a Pan-su or mu-tang necessary wherever it
enters a house, ...(snip)...
It is said that he came from South China,
and has only infested Korea for 1,000 years.
(Isabella Bird Bishop(1898), pp.413--414. (pdf.465) [Web Archive]) //
病気は鬼神の仕業である、という普遍的な所信から鬼神が家に入るその何処でも判数か巫
堂の儀式を必要としている。‥(略)‥
その鬼神は南部中国から
来て、一千年間だけ朝鮮にはびこっている、と言われている。
(朴尚得訳(1994)「朝鮮奥地紀行2」東洋文庫573, pp.304--305)
ちょっと不思議なのは「1000年だけ朝鮮で」という、その時間の縛りは何?? といったことですけど。
わからん‥
朝鮮における「鬼神」については、 [ こちら ] もどうぞ。
関連(?)情報