ネット上で、こんな情報を見つけました:
へー、と思って、宿曜経なるものを探してみました。 文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善惡宿曜經 (T1299; 不空譯) [SAT]ですね。 ‥密教部か。密教部はちょっと‥いや、かなり苦手だなあ
「七」は、月火水木金土日という「七曜」も思い出させる。七曜の考え方は、平安時代初期に(西暦806年頃、第16次遣唐使として中国に派遣された)弘法大師・空海が密教と共に日本に持ち込んだものと言われ、宿曜経という経典に書かれていたものらしい。したがって、中国方式を輸入したものではない。これが一般化したのは明治時代になってからで、これはその頃、外国企業が日本に入って来て、日本人の休みの取り方と異なることに、外国企業が不満を明治政府に訴えて、導入されたものと言われる。すなわち、明治初期に官庁の暦に初めて週日制が導入された。農耕を中心として生活をして来た日本人には、聖なる休日(日曜日)という概念はなかったようだ。宿曜経に関する詳しい知識は持ち合わせないが、ひょっとすると、そこには仏教発祥の地インドの人々が信じた占星術(astrology)の考え方が披瀝されていて、「七」に関する情報も盛られているのかも知れない。 [ⅩⅨ 「ラッキーセブン」と日本人]
(^_^;
曜日に関してそうな記述は、2箇所あります。まずは 上巻: 宿曜暦經序七曜直日品第四 のあたり。 そして 下巻: 宿曜暦經七曜直日暦品第八 のあたり。 上巻下巻のそれぞれで登場している点については、たぶん Wikipedia にある記述 [URL] が参考になると思います。最初は、現在下巻になっている部分しかなかったが、それがわかりにくい ということで ちょっと整理したものを書き足して それを上巻にした、という感じみたいです。
ということで下巻のほうを見てみると、こんな感じみたいです:
Line 中国 胡(ソグド?) ペルシア インド (インドBS) 0398b05: 日曜太陽 蜜 曜森勿 阿儞泥以反底耶二合 āditya 0398b07: 月曜太陰 莫 婁禍森勿 蘇上摩 candra 0398b09: 火曜熒惑 雲漢 勢森勿 糞盎聲哦囉迦盎 bhauma 0398b11: 水曜辰星 咥丁逸*反 掣森勿 部引陀 budha 0398b13: 木曜歳星 鶻勿 本森勿 勿哩訶娑跛底丁以*反 bṛhaspati 0398b15: 金曜太白 那歇 數森勿 戌羯羅 śukra 0398b17: 土曜鎭星 枳院 翕森勿 賒乃以室折囉 śanaiścara
「胡」とか「ペルシア」とかありますので、ということはつまり、 曜日関連のものは西から来たってことか。へー。そして、インド語の対応もあるなあ。 でもこのインド語のやつって、サンスクリットの単語だと何に当たるんだろう?? ‥と思って、 せっかくなので "Bṛhatsaṃhitā"(BS.; 和訳は 矢野道雄・杉田瑞枝(1995)『占術大集成1』(全2巻) 平凡社東洋文庫589.) の第3〜10章の表題と合わせてみました。 それが上表の「インドBS」というやつです。 (BSの第3〜10章の表題は、実のところ 曜日ではなくて、星なんですけど。でも並びなどが 曜日の名前とほぼピッタリ同じになってるようですので、使ってみました。) ‥‥この「インドBS」と「宿曜経」の記述(「インド」)を合わせてみますと、 んー。月曜火曜はちょっとどうかな? という 感じですが、それ以外の5つは対応してますね (Wikipediaの「九曜」も参照してね [URL])。BSだと月曜と火曜の間にもう一つ、 「ラーフ(rāhu; 蝕)」についての節がありますけど、それは置いておいて。 インド以外のものとして紹介されている 「胡(ソグド?)」、「波斯(ペルシア)」というのは‥何を見たらいいのか わからないですね。
(書きかけ)