[Most contents are written in Japanese Language] [Always under construction]

[チラシの裏]

やくざ観音 情女仁義 (1973,日活)

題名 やくざ観音 情女仁義
作成 日活
監督 神代辰巳
脚本 田中陽造
音楽 あがた森魚
出演 岡崎二朗, 安田のぞみ, 松山照夫, 坂本長利, 高橋明
公開 1973.7.14



溺死した妊婦から生まれた男、 弥勒寺の僧の清玄(岡崎)は仏道に邁進していました。 この清玄、マジメといえば聞こえはいいんですけど 「私は仏に恋をしている」、だから熱烈に仏道に邁進しているみたいです。 それに対し

「おまえの仏は美しすぎる。まるで色気たっぷりな女のようじゃ」 「いけませんか?」 「清玄よ。ワシは今、仏をひり出しているところだ。」 「は?」 「糞だよ。仏とは糞だ。」「糞ですか?」 「糞は美しいものでは救われない。わかるか清玄」
と、何か、わかったような、わからないような、そんな言葉で 師は清玄を諌めています。

 さて。その町では「土着の斉田一家と 新興の藤原興業との 対立が険悪化していた」(字幕より)ようですが。 その斉田一家のお嬢様・美沙子(安田)と、清玄が出会ってしまうのです。 ちょうどそのとき絡んできた藤原興業から美沙子を助けた清玄は、 そのまま美沙子と関係を持ってしまいます。そしてその後、美沙子が 斉田組長の娘であり、自分の異母妹であることを知るのです。がーん。 さらに清玄は追っ手の藤原興業勢を殺してしまい、寺から出奔するのです。 そして出奔した清玄を追いかける一人の雲水、嵐雪(松山)。 嵐雪は、溺死した妊婦の腹から清玄を取り出した責任を感じているのでした。

「あれは元来、この世に生まれてくるべき人間ではなかった。 それを無理やり娑婆に引きずり出したのはこの私です。」‥(略)‥ 「もう一度、あの世の闇に送り返しますか」

 出奔した清玄が向かうのは美沙子のところ。‥しかし 門前払いを食らいます。ここで出てきた組長は清玄に寺に戻るよう勧めますが、清玄は

「阿弥陀寺の清玄はチンボの先っぽから俗に濡れちまった」
とムダに格好よく去っていくのでした。 清玄と美沙子の抱える業の深さに慄く組長は、美沙子に過去のことを話し、 美沙子を清玄の知らないところに隠します。

 一方の清玄。どっかの女のところに転がり込んでます。 観音様(?)の彫物までしてます。どこに向かう、清玄?‥と思ってたら、 彫師のところで藤原組長に見込まれ、殺しを依頼されます。標的は斉田組長。 ‥‥あっさり殺ってしまいます。その場に居合わせた雲水の嵐雪、 ついに清玄と対決か!と思ったら。 去っていく清玄を見送り、斉田組長に合掌して「死ぬ覚悟でありましたな」とか 言ってます。そうか、これは織り込み済みってことか。

清玄はすぐに美沙子の居場所を割り出し、美沙子のもとに。

「清玄?!」「お兄様と言え」 「親殺し! 気でも狂ったの?」 「狂ったかもしれねえ。おまえのお陰でな。」
んでまあ、結局、今度は兄妹としてアレしてしまうだけじゃなく、 美沙子は清玄に連れられて斉田組から出奔しちゃったようです。 ここまで約60分。

 美沙子と一緒にいたいだけの清玄。でも八方塞だ。仕方ないので 美沙子を置いて、藤原組に金の無心をしに行きます。 金の無心から戻ってきた清玄。しかし美沙子がいません。 あれ? と思っているとそこに声が。

「喜べ清玄。これで畜生地獄から抜け出せるのだ」
嵐雪でした。嵐雪に、美沙子の行方を問い詰める清玄。 知らぬを通す嵐雪は、清玄を殺そうとしますが失敗します。

 そして数ヶ月後。あのとき美沙子は藤原組に拉致されたのでした。 それからずっと美沙子は座敷牢に閉じ込められシャブ漬けにされ、 ずっと藤原組長のもとにいたのですが、 それでもずっと清玄のことを想っているようです。 一方の清玄。清玄に美沙子の居場所を教えたのは嵐雪でした。 美沙子奪還のため、単身 藤原組に乗り込む清玄。そして‥


つぶやき

  • ロマンポルノですけど、ポルノというより、なんか 「神代監督風味の日活ニューアクション」という感じですかね。 なにせ主役が岡崎二朗さんですから、そっちの方が違和感ない‥
  • 最後のところ。強姦、紅い花‥ときたときは「何その展開?!」と 思いましたが、最後の最後の血しぶきのシーンで、 やっぱり「何その展開?!」と思って笑ってしまいました。

関連(?)情報

[Total pages] [Prev][Next]